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「うわぁぁぁん!!」プリンセスの映画でなぜか大号泣! 3歳娘がやっと話した『純粋すぎる理由』

  • 2025.12.31

これは、私が実際に体験した話です。
道端のカラスやスズメ、蝶々やお散歩中のワンちゃんにも「おはよう!」と声をかける、感受性豊かな3歳の娘。
そんな娘が自宅で初めて実写映画を鑑賞。夢中になっていた娘が、突然溢れ出す感情を抑えきれずに大号泣! 慌てて理由を聞くと、あまりにも純粋すぎる答えが返ってきて──。親の私も驚きと共に感動した当時のエピソードと、思春期を迎えた娘の現在の姿とのギャップをご紹介します。

画像: 「うわぁぁぁん!!」プリンセスの映画でなぜか大号泣! 3歳娘がやっと話した『純粋すぎる理由』

リビングに響き渡る3歳娘の号泣!

我が家の長女は、小さいころからとにかく感受性が豊かな子どもでした。道を歩けば、カラスや蝶々にも「おはよう!」と挨拶し、空を見上げては「雲さん、きれいだね」と話しかけるような、まるで絵本から飛び出してきたかのような純粋な3歳でした。毎朝、ベランダで水をやる私に「ママ、お花さんにもお水あげてくれてありがとう!」と律儀に感謝を伝えてくれる、心優しい子どもだったのです。

そんな娘が初めて実写のプリンセス映画にチャレンジ! もちろん、リビングのテレビです。週末の午後のこと。借りてきたばかりのDVDを再生すると、娘はソファーの上で、画面に映し出される華やかな世界に、目をキラキラさせて夢中になっていました。私と旦那も、娘の成長を感じながら静かに映画を楽しんでいたのですが、物語がクライマックスに差し掛かり、主人公であるプリンセスがピンチを迎えた、その時でした。

「うわーん!」全力で共鳴した純粋すぎる理由

「うううう……。うわーん!」
突然、堰を切ったように、娘が声を上げて大号泣し始めたのです。家の中とはいえ、そのあまりの勢いに、私と旦那は顔を見合わせ、「えっ!?」と驚愕。まさか家で見ていて、こんなにも感情が爆発するとは思いませんでした。慌ててテレビを一時停止し、娘を抱き上げて落ち着かせようとしました。泣いている娘の様子は、まるで自分がそのピンチの渦中にいるかのよう。声を上げて嗚咽し、肩を震わせ、顔を真っ赤にして、もうどうしようもないといった様子です。

泣きじゃくる娘をリビングの隅で優しく抱きしめ、背中をさすりました。一体何がそんなに怖かったのか、悲しかったのか。私と旦那は、「どうしたの? 怖かったの? もうテレビ消そうか?」と優しく聞いても、娘はただ泣くばかりで言葉になりません。しばらくして、やっと娘の口から出てきた言葉は、私たちが想像もしていなかったものでした。

当時の突拍子もない行動と今の素っ気ない態度

「プリンセスがこまっちゃうー!」

小さな体から絞り出されたその言葉に、私と旦那はまた驚いてしまいました。主人公の身に降りかかった災難を、自分のことのように感じて、心から心配し、悲しくて泣いていたのです。そのあまりにも純粋すぎる感受性に、親として驚きと同時に感動を覚えました。大人が見れば「作り話」と割り切れる物語に、全身全霊で感情移入する娘の姿は、心洗われるほどに無垢で美しかったのです。その日は、娘を抱きしめながら、彼女の優しい心に触れた気がして、私たちも胸が熱くなったのを覚えています。

あれから数年が経ちました。当時、あんなに純粋で可愛らしかった娘は、思春期真っ只中。反抗期も重なり、何を言っても「別に」「知らなーい」といった態度ばかり。今や、私たちが当時のエピソードを話そうものなら、「黒歴史だからやめて~」と、顔を覆って素っ気ない態度で遮るようになってしまいました。親の会話を心底嫌がる姿に、当時の感受性豊かな大号泣と、今の冷めた態度とのギャップを感じ、思わず笑ってしまいます。

感受性はきっと、今も娘の心の奥で生きている

道端の小さな生き物にも優しく声をかけていた、あの日の純粋な娘の姿。そして、自宅で観ていた映画の主人公のピンチに、自分のことのように涙が止まらなくなってしまった、あの豊かな感受性。

確かに今の娘は、当時の私たちから見ると驚くほど素っ気なく、私たちに冷たい態度を取ることもあります。
しかし、あの時見せてくれた純粋すぎる優しさや、誰かの困難を自分事として捉えられる心は、多感な思春期を迎えた今も、娘の心の奥底で確かに息づいているのだろうと感じます。当時の一生懸命なエピソードを「黒歴史」と嫌がるのも、きっと娘が周りの目を気にするようになり、大人の階段を登っている証拠。
少し寂しい気もしますが、あの時見せてくれた、あの純粋すぎる優しさと心は、娘の素敵な個性として、これからもずっと彼女を支えてくれると信じています。
娘の成長を振り返ると、モヤモヤしていた思春期の娘への態度も、愛おしく思えてくるのでした。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。

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