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「ねぇ、開けて!」玄関の向こうで爆睡する泥酔夫、外で震える妻。サンダル履きで立ち尽くした『絶望の夜』

  • 2025.12.31

お酒で失敗してしまった! なんてことは、割とよくある話ですよね。
筆者の友人A子さんは、まさかすぎる体験をされたようです……!

画像: 「ねぇ、開けて!」玄関の向こうで爆睡する泥酔夫、外で震える妻。サンダル履きで立ち尽くした『絶望の夜』

飲み過ぎでは!? 泥酔状態で、まともに歩くことも出来ない夫

夫と二人暮らしのA子さんのお話です。
ある日夫が会社の飲み会へ行き、終わる頃にA子さんは車で迎えに行く約束をしていました。

そうして約束の時間に迎えに行ったのですが、そこには泥酔状態の夫の姿が。
A子さんは夫の同僚達に頭を下げて、夫を車に乗せました。

そうしてまともに歩けない夫を、駐車場から半ば引きずるように必死に抱えて、なんとか帰宅することが出来たのです。

ちょっと待っててね! 荷物を取りに走ると……!?

夫はそのまま玄関に倒れ込んでしまったので、急いで介抱しようと思いました。
しかしその時、その日届いた荷物が宅配ボックスに入ったままだったことに気付いたのです。

夫に「すぐ戻るからね」と声をかけて、荷物を取りに猛ダッシュ!
すぐに荷物を持って、家に戻ってくると……!!

信じられない! まさかの締め出し!?

何故か家の鍵が開かないではありませんか!
荷物を取ってすぐ戻るつもりだったので、A子さんのキーケースは玄関の飾り棚に置いてきてしまったのです。
何度ドアノブを動かしても開かず、チャイムを鳴らしてもドアを叩きまくっても、一向に夫は反応してくれません。

幸いスマホはポケットに入っていたのですが、夫に鬼電しても繫がらず。
車の鍵も家の中なので、車内で待機することも出来ません。

まさに絶体絶命の状態に……!!

私明日仕事なんですけど!?

仕方がないので、徒歩20分かけてキャッシュレス対応のカラオケ屋に行き、一晩をあかすことになってしまいました。
ため息をつきながらコーヒーを飲んでいた時、最悪な事実に気付いてしまったのです。

翌日夫は休みでしたが、A子さんは朝から仕事がありました。
仕事道具などはいらないのですが、急に家に入れなくなったA子さんは、すっぴんで服もスウェットとサンダルという完全な部屋着姿。

夫が起きなくては、仕事の準備も整えられません。
その後何度も電話をしましたが、夫は起きる様子はありませんでした。

二度目は無いからね! 最悪な夜の結末

結局A子さんはカラオケで仮眠をとり、職場の後輩に連絡を入れました。

「明日の服を一式と靴、化粧道具を貸してもらえませんか? 本当に申し訳ない、あとで理由を話します」

そうしてそのまま朝を迎えましたが、夫からは連絡がないまま。
結局A子さんは、ひとまずスウェット姿で職場へ向かい、出勤後に後輩から借りた服に着替えて事なきを得ました。

後輩や先輩も「それは大変だったね!」と笑って愚痴を聞いてくれて、少しは発散出来ましたが、夫への怒りは収まりません。
その日の夕方、ようやく酔いが覚めて連絡がついた夫は、土下座の勢いで謝罪。勤務終了の時間に合わせて、車で迎えにきてくれました。

普段はなかなかお迎えなんてしてくれない夫。
さらに帰宅すると、A子さんの大好きなケーキ屋さんのケーキまで用意されていましたが、もちろん許さず夫にはしっかり説教しました。

10数年経ったいまでは笑い話ですが、当時は「離婚」の二文字が頭をよぎるほど、怒り心頭な出来事でした(笑)「お酒を飲む時は、周りへの配慮を忘れてはいけない」と、今でも語り継がれる我が家の教訓です。

【体験者:30代・女性OL、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。

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