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【2026デニムトレンド】今から押さえておくべき4大スタイル

  • 2025.12.26
LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

ツイードのスカートスーツ、モダンなドレス、キルティングのハンドバッグ……「シャネル」のショーと聞いて多くの人が思い浮かべるのは、こうしたアイテムが登場するランウェイだろう。

しかし、マンハッタンの使われなくなった地下鉄駅構内で行われた、マチュー・ブレイジーが手がける初のプレフォール・コレクション、通称“メティエダール コレクション”のオープニングを飾ったのは、襟を立てたハーフジップのニットにライトウォッシュデニムを合わせた、ローファイでリラックスした装いだった。

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そうは言っても、「シャネル」は「シャネル」。そのデニムは、実のところデニムではなかった。ブレイジーは「ボッテガ・ヴェネタ」でクリエイティブディレクターを務めていた頃を彷彿させる手際で、最も目の肥えた人でさえ見抜けないほどのデニム風レザーを作り上げてみせたのだ。こうして彼は、フェイクでこそあれ、デニムという存在をファッションエディターたちの思考の最前線に押し上げ、2026年春夏シーズンを前に本物のブルーデニムについて考えるきっかけを作った。

その“デニム”はミッドライズで、脚まわりにややゆとりのあるストレートシルエット。定番とされるのも納得のカットで、このシルエットは2025年9月に注目を浴びた「ジル サンダー」のコレクションにも登場しており、2026年に向けて影響力のあるスタイルとなることは間違いない。

いっぽうでこれ以外にも、グランジムードに注目が集まりそうな予感。「アクネ ストゥディオズ」は、大きな裂け目を施したブリーチデニムで、ダメージデニムのムーブメントを後押し。また、「セリーヌ」が選んだのは、2008年前後にワードローブを席巻し、いまなお賛否を呼ぶスキニーだった。

ではここで、2026年を見据えて知っておくべき4つの重要なデニムトレンドをまとめてチェックしておこう。

1. 洗練バギー

「ディオール」2026春夏コレクション launchmetrics.com/spotlight
「ガブリエラ・ハースト」2026春夏コレクション Filippo Fior

特にZ世代に支持されてきた、大きめでゆったりとしたシルエットは、2026年はさらに洗練された解釈のもと進化しそう。「ディオール」ではゴールドのボタンの変形ジャケットと一緒に提案され、「ガブリエラ・ハースト」でも同様のスタイルが披露された。ゆとりのあるシルエットのインディゴカラーのものを選び、足元はスニーカーではなくアーモンドトゥのアンクルブーツを合わせるのが旬だ。

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2. ストレート

「ジル サンダー」2026春夏コレクション Filippo Fior
「バレンシアガ」2026春夏コレクション launchmetrics.com/spotlight

肉眼ではほとんど分からないほどごくわずかなフレアを伴うストレートシルエットは、ランウェイだけでなく、各地のファッションウィークのストリートでも確認されている。このトレンドは、シューズの上の“ブレイク(たるみ、シワ)”が重要。スニーカーの上にたるませるか、アンクルブーツにかかる長さで止めるか、その選択で印象は大きく変わる。

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3. スキニー

「セリーヌ」2026春夏コレクション Courtesy of Celine

このシルエットには賛否両論あるが、「セリーヌ」がコレクションに登場させた以上、今後支持を集めていくだろう。ぴったりしたシルエットを控えめに見せるどころか、むしろシャープなショルダーのブレザーを合わせることで、細いラインをさらに強調している点にも注目だ。かつてスキニー全盛だった頃に入手し、いまだにクローゼットに残している一本があるなら、ぜひもう一度トライする時だ。

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4. ダメージ

「アクネ ストゥディオズ」2026春夏コレクション Gianluca Carraro
「エムエム6 メゾン マルジェラ」2026春夏コレクション launchmetrics.com/spotlight

2026年春夏コレクションでは、グランジ感のあるデニムも目立っていた。特に、「アクネ ストゥディオズ」のダメージデニムにニーハイのカウボーイブーツを合わせるスタイリングが印象的な例だった。このタイプは、レザーのファネルネックのボンバージャケットや、グレーのカシミアニットといった定番アイテムと組み合わせるて、大人っぽく仕上げるのが成功のカギ。シンプルなタンクトップ一枚で着こなせる季節が来るのを、楽しみに待ちたい。

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Translation: Ai Ono From ELLE UK

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