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レオナルド・ディカプリオ、AIは芸術になり得ない

  • 2025.12.25
Leonardo DiCaprio attends the 16th Governors Awards

レオナルド・ディカプリオが、映画界におけるAIの可能性と限界について語った。『TIME』誌による2025年の「エンターテイナー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたディカプリオは、インタビューでAIの台頭により才能の経験のある人々が職を失う可能性があることを嘆きつつ、「若い映画製作者にとっては、これまで観たこともない映像を作るための強い味方となるかもしれない」とポジティブな点を指摘。「でも、真の芸術とみなされるものは、人間から生み出される必要があると思う」とし、こう続けた。

「素晴らしいマッシュアップ曲を聞いて、『なんてことだ、マイケル・ジャクソンザ・ウィークエンドの曲を歌っている』とか、『ア・トライブ・コールド・クエストの“Bonita Applebum”をアル・グリーンがソウルの声で歌っている』と思ったことはありませんか? すごくカッコいいと思うけれど、栄光は所詮15分どまりで、インターネット上の海の藻屑と化す運命にある。人の心に留まることもない。出来が良くても、人間性に欠けている」

今年3月のアカデミー賞を前にブラディ・コーベット監督による『ブルータリスト』において、主演2人のハンガリー語のセリフを洗練させるために使用していたことが判明して物議を醸すなど、AIをめぐる議論は活発だ。フィルムメーカーの間でも論争が起こっており、『フランケンシュタイン』で賞レースを賑わせているギレルモ・デル・トロ監督は、ゴッサム賞の授賞式で「AIなんてクソくらえ」と発言して注目を集め、NPRのインタビューでは、自分の映画でAIを使用するくらいなら「死んだ方がマシだ」と話している。

また、ジェームズ・キャメロン監督も『ComicBook.com』に対し、「生成AIに否定的ではない」としたうえで、最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』では使用を禁じたとコメント。「俳優たちを誇るとともに称える。俳優を取って替えることはない」とその理由を語っている。

Text: Tae Terai

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