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【欠品続出】700ページ超えの〝鈍器本〟が大バズり中!異例ヒットのまさかの理由とは

  • 2025.12.21
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SNSで話題に、そして書店から消えた…!?

2024年3月に発売された書籍「動物のひみつ」が、出版不況と言われる今、異例のヒットを続けています。

SNSでじわじわとバズり、気づけば書店から姿を消す事態に。

SNSでとんでもないバズりかたをした担当書『動物のひみつ』がおかげさまで9000部の重版となりました。… pic.twitter.com/kcvlcijKkm

— 田畑博文(編集者) (@tiantianb) November 20, 2025

つい先日も大きな話題となり、主要書店で欠品が相次ぎ、急遽重版が決定。

累計7万部を突破し、一時はAmazon総合ランキング1位を記録しました。

実は筆者も、ずっとSNSで気になっていた一冊。どうしても読みたくなって、地元の書店を何軒か回って…、このたび、ようやく見つけましたあああ~!!!

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やったやった~!

まず驚く、この〝重量感〟

手に取った瞬間、驚きました…。

こんなに分厚くて文字数の多い本を持ったのは、いつぶりでしょう。

なんと700ページ超え、厚さ4センチ。かわいい挿絵はあるものの、字がびっしり。SNSで「鈍器本」と呼ばれる理由が一瞬で理解できました。

そして価格は2200円。この分厚さとページ数でこの値段? まさにSNSで話題になった「お得感」を実感します。

読み始めたら止まらない…

「動物行動学入門」というサブタイトルですが、お硬い感じの〝学術書〟ではありません。

イギリス出身の動物行動学者が、アフリカから南極まで旅をして出合った動物たちの生態を、詳しく、正確に、そして面白おかしく紹介しています。

何より興味深いのは、動物の行動と人間社会を巧みに対比させている点。SNSで「いいね!」を押すようにフェロモンを放出して仲間を導くアリ。死んだ家族のために葬儀を行う象。出世のために上司の機嫌を取るチンパンジー…。

動物を通して人間社会が見えてくる…。というか、自分たちの行動パターンの愚かさや滑稽さに気づかされるのです。

なぜここまで支持されるのか

編集担当者によれば、「シートン動物記にも近い探検・冒険記のような読み味で、小学生から高齢者まで幅広い層に読まれている」とのこと。サイエンス書としては異例です。

SNSでは、「700ページ読破した」「子どもと一緒に楽しんでいる」「動物の話で職場の話題をさらった」など、読後の満足感を伝える声が続々。「この厚さでこの価格は信じられない」「人生が変わった」といった熱いコメントも。動物への愛情が詰まった一冊が、デジタル時代だからこそ、多くの人の心に響いているようです。

ライターコメント

「出版不況」「本が読まれなくなった」と言われて久しいですが、売れる本は売れているし、読んでいる人はちゃんと読んでいる。この本の広がり方が、それを証明してくれた気がします。700ページという分厚さを感じさせない読みやすさで、気づけば夢中になっています。SNSの力で良書が埋もれずに届く時代に、少し希望を感じました✨

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