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韓国・ソウル旅がもっと面白くなるホットスポットへ! 地元っ子おすすめのグルメ&カルチャー最前線

  • 2025.12.19
Hearst Owned

目まぐるしい勢いでアップデートを続けるソウル。いま世界が注目するこの都市で起きている、新たなムーブメントとは? グルメからカルチャー、ファッション、ビューティまで、隔週更新の最新情報をお見逃しなく。気になるスポットはいますぐGoogle Mapでマークして。

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sujipmihak (スジプミハク)【漢南洞】

クリエイティブ感覚あふれる新フレグランスブランド

Jinon/「東京茶飯事」主宰

最近、日本を含め海外からも圧倒的に支持されているのが韓国のフレグランスブランド。“ビューティ大国”という韓国のイメージがあるかもしれませんが、それよりも、たとえば音楽や映画、小説のように、サウンド、イメージ、または言語といった無形のコンテンツを個性的な優れた感覚で創造するコリアンカルチャーのクリエイティブ精神の強みと似ているのが、まさに現在の韓国のフラグランスではないかと思います。 そんな流れのなか、クリエイティブ感覚あふれる新しいフレグランスブランド「sujipmihak(スジプミハク、収集美学)が登場しました。

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「sujipmihak」は、2019年に設立された個人の好みに基づいた多様な境界を崩すデザインを実験してきたブランド。 特に収集をもとに日常で出合う存在を反映したスマホケースは、感度の高い多くの韓国人に愛されました。2025年からは韓国の人気ファッションブランド「LOW CLASSIC」のクリエイティブラインとして新たにスタートし、「香り」をプライベート空間の構造として提案。もちろん、その中心にはブランドのアイデンティティであるオブジェと構造に対する探求があり、香りが作り出す感覚の余韻、忘れられた記憶、個人のアイデンティティを再構成しています。

新しくオープンした漢南フラッグシップストアでは、まさにこの感覚を体験できるのが特徴。 複数の部屋がある古い住宅がリノベされ、それぞれの香りを異なる空間のなか五感で感じられます。 また、ブランドの観点から長い間所蔵する価値のある製品を紹介するギャラリーとしても機能しており、ソウル生活者の永続的な価値に出合える場所としてもおすすめ。

sujipmihak (スジプミハク)
31, Daesagwan-ro 11-gil, Yongsan-gu, Seoul
営業時間/12:00~20:00
定休日/1月1日、正月・秋夕
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@gogiguk_hyo / Instagram

ヒョ(膮)【江南】

星付きレストラン出身シェフの、心も温めてくれる韓国スープ

Honami Arai/ライター

韓国を訪れたら、ぜひ味わいたいのがスープ料理。今年8月、江南駅からほど近い道谷洞(トゴッドン)に、豚肉スープの専門店「ヒョ」がオープンしました。

「ヒョ」は漢字で「膮」と書き、韓国の古語で「豚肉を長時間煮込んだスープ」を意味します。35年の伝統を持つクッパ店の調理技術や伝統を受け継ぎつつ、現代を生きる人々に癒しとなるような韓国料理を提供したい、という想いから、オーナーのナム・ギュテ氏が出店を決意。ギュテ氏は、韓国のプラザホテル出身で、ミシュラン2つ星レストランで副料理長も務めたこともある韓国料理への探求心にあふれる料理人です。

@gogiguk_hyo / Instagram

ウッドトーンを基調とした清潔感のある「ヒョ」では、毎朝早朝に豚肉と生姜をじっくり煮込み、当日分のスープだけを提供するという徹底したこだわりがあります。シグネチャーメニューは、もちろん豚肉スープの「돼지고깃국(デジコギックッ)」。丁寧にゆでた豚肉と、骨と肉からとった澄んだ深みのあるスープが特徴で、臭みは一切ありません。

돼지고깃국효

さらに、名物として提供される「数の子入りニラキムチ」も見逃せません。伝統的なニラキムチをにモダンなアレンジを加えて作られたもので、数の子のほどよい塩味とニラの香りが絶妙に調和。スープとの相性も抜群です。素朴でありながら、想いを込めて丁寧に準備された一杯は、食べる人の心も温めてくれます。

ヒョ 효
46-6 Nonhyeon-ro 26-gil, Seoul
営業時間/15:00〜16:50 (ブレイクタイム15:00〜17:00、L.O.21:00)
定休日/日曜日
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MAYBELL BAKERY(メイベルベーカリー)【漢南洞】

ソウルを代表する天然酵母パン

Jinon/「東京茶飯事」主宰

天然酵母パンを代表する「オウォルイ ジョン(五月の鐘)」が漢南(ハンナム)に新しい店舗をオープンしました。 良質の小麦粉、塩、天然発酵種と水だけを使用するシンプルで健康的なパンは、当時はまだあまり知られていなかった天然酵母パンをソウルに広く知らせるきっかけになりました。大量生産ではなく、その日に販売する量だけ製造・生産するという原則は、焼きたてパンの味を変わらずお客さんに伝えたいというオーナーの哲学とこだわりが込められています。

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そういう理由もあって、新しくオープンした漢南店もオープン時間から店を訪れるお客さんで忙しく運営されていて、すぐにソールドアウトするパンもよく見かけます。 こちらの新鮮で質のいいパンは、単なるおやつだけでなく、食事としても充実なので、オープン時間に合わせてブランチとして楽しむのもおすすめです。 クルミ雑穀食パン(₩5,000)、チャバッタ(₩4,000)のような定番のパンから、ヨモギカンパーニュ(₩4,000)のような韓国ならではの材料で作った個性的なパンまで、いろいろ楽しめます。

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MAYBELL BAKERY
1F, 34 Itaewon-ro 45-gil, Yongsan-gu, Seoul
営業時間/11:00~18:00
定休日/日・月曜
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@geodaegomtang_official

巨大コムタン【瑞草】

釜山の名物コムタンがソウルへ

Honami Arai/ライター

韓牛焼肉専門店として有名な釜山・海雲台(ヘウンデ)の「巨大カルビ」が運営するコムタン専門店「巨大コムタン」。これまで釜山でしか楽しめなかった人気店が、ソウルの江南よりさらに南側、瑞草区(ソチョク)にオープンしました。

@geodaegomtang_official

上質な韓牛のなかでも厳選された牛骨だけを使用して丁寧に煮出したスープは、お好みに応じて濃厚なコムタンと通常のコムタンから選ぶことができます。メインはもちろんコムタンスープですが、平壌冷麺などの他メニューも取りそろえています。

看板メニューのコムタンは、透明ではなく白濁したスープが特徴的。表面に薄い膜が張るほど濃厚でありながら、脂っこさはなく後味はすっきり。じっくり煮込まれた牛骨の旨味と香ばしさが凝縮され、深みのある味わいに仕上がっています。

スープはやや控えめな味付けのため、まずはそのまま素材本来の旨味を味わってから、塩を加えて調整するのもおすすめ。すりおろしにんにくも、はじめは入れずに食べ進め、途中で少し加えることで味の変化を楽しめます。最後の一滴まで飲み干したくなる、至福の一杯です。

@geodaegomtang_official

釜山にある店舗は、韓国版ミシュランとも呼ばれる権威あるレストラン評価ガイド「ブルーリボン」に選出された、お墨付きの名店。伝統的なスープを提供しながらも、店内は洗練されたシックな雰囲気で、木の質感を生かした落ち着きのある空間が広がります。上質なインテリアと料理が調和した心地よい場所で、ゆったりと食事を楽しむことができます。

巨大コムタン 거대곰탕
B102, 157 Saimdang-ro, Seocho District, Seoul
営業時間/7:00〜21:00 (ブレイクタイム15:00〜17:00、ランチL.O.14:30)
無休
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ソンチェ(鮮菜) ヨンサン【龍山】

光州からやって来たモダンコリアンの新星

Hyojeong/コーディネーター

美食の街・光州(クァンジュ)で有名な韓国料理ダイニング 「ソンチェ」 が、今年7月、龍山(ヨンサン)の人気エリア・ヨンリダンキルに新しくオープン。

三角地駅3番出口から徒歩約5分に位置する 「ソンチェ ヨンサン」 は、その名の通り「新鮮な食材」から始まるモダン韓食堂。店内はバーテーブル形式の14席ほどのアットホームな空間で、ウッドトーンで統一された温かく落ち着いた雰囲気。ひとりでも気軽に訪れることができ、旅行者や出張者もリラックスして食事を楽しめます。

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この店の代表メニュー「カルチ(太刀魚)とゴンドレ(山菜)を使った土鍋ご飯」₩16,000は必ず味わうべき一品。精米したての最高級米に太刀魚と香り高い山菜が加わり、香ばしい風味が特徴です。スタッフが丁寧に混ぜて提供してくれるので食べやすく、特製のタレを添えて海苔で巻くと、また違った深い味わい!

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「季節の真ダコのサラダ」₩17,000は、弾力のあるタコと新鮮な野菜、香り高いトリュフドレッシングが絶妙に調和されて、再訪時にも必ず注文したくなるおいしさ。ほかにも、熟成キムチと合わせた「スユク(茹で豚)&ニシン卵の大根キムチ」₩22,000、酸味と甘み、香ばしさが生きた「アワビとえごまのカルビビン麺」₩16,000もおすすめです。

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人気店のため、ランチやディナーの混みあう時間帯はウェイティングが必須。ピーク時間を避けるか、店頭のキャッチテーブル機で順番を登録して近くのヨンリダンキルのカフェなどを散策しながら入店するのが賢い選択。健康的な韓国料理を現代風にアレンジしており、手ごろな値段で今の韓国の美食を体験できるのでぜひ次回のソウル旅で訪れてみて。

ソンチェ ヨンサン
29-10, Hangang-daero 52-gil, Yongsan-gu, Seoul
営業時間/平日ランチ11:30~15:00、ディナー17:30~22:00(21:00L.O.) 土・日曜11:30~22:00(21:00L.O.)
無休
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FRITZ JANGCHOONG (プリッツ チャンチュン)【奨忠洞】

韓国一と名高いカフェが、ミシュラン3つ星店とコラボ!

Jinon/「東京茶飯事」主宰

世の中に長く愛されているブランドやお店の特徴はいくつかあると思います。その中で個人的に好きなのは、いままでの生活にはなかった新しい風景を生み出して、やがて我々の豊かな日常として定着させるという特徴のあるもの。それに「仕事に対する真剣さ、丁寧なおもてなし、伝統を守りながらいまの世代に提案する新しい切り口」を持っていたら、その価値は言うまでもありません。いまの時代に求められるクラフトマンシップです。

韓国のスペシャルティ・コーヒーのパイオニアで、いまや業界のトップクラスである「FRITZ COMPANY(プリッツ カンパニー)」と代表のキム・ビョンギさんはまさにそういう存在。彼らが描く新しい風景を楽しめるお店が奨忠洞(チャンチュンドン)にオープンしました。

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いちばん大きな特徴は、韓国の唯一のミシュラン3つ星レストラン「mingles(ミングルス)」のオーナーシェフとのコラボのお店であること。既存の「FRITZ COFFEE」で楽しめるブランドからシングルオリジンまでバラエティ豊かなコーヒーや店内で焼くパンをはじめ、「mingles」の料理やワインも満喫できます。コーヒーも料理も上品ながら、カジュアルな感覚を目指してコラボした場所というだけあって敷居は高くなく、リーズナブルなお値段設定もうれしい。

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ブランド名物のキュートなオットセイのキャラクター入りグッズも豊富なので、ソウル土産におすすめ!

FRITZ JANGCHOONG (プリッツ チャンチュン)
11, Dongho-ro 24-gil, Jung-gu, Seoul
営業時間/8:00~22:00
無休 ※旧暦正月と秋夕(チュソク)の祝日のみ休み
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@025s.official

POINTTWOFIVE·SECOND SEONGSU HAUS(ポイントツーファイブセカンド)【聖水】

香りをお茶で体験する、“ティーソロジー”

Honami Arai/ライター

「ウェルネス」をキーワードに、ライフスタイル市場が近年ますます多様化を遂げている韓国。そのなかでも顕著なのが、フレグランスブランドの台頭です。「POINTTWOFIVE·SECOND(ポイントツーファイブセカンド)」もそのひとつ。人が香りを知覚するまでのわずか「0.25秒」に由来するブランドが、ソウル・聖水(ソンス)に複合施設をオープンしました。

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今年6月に誕生したこの空間は、「香り」を五感すべてで味わうことができるよう設計されています。館内には、香水の販売エリアだけでなく、アーティストとコラボレーションした展示が行われるスペース、そしてティールームを併設。バーカウンターを囲みながら、サーバーが目の前でさまざまなフレーバーのお茶を淹れてくれます。デザートをペアリングしながらコース仕立てで楽しむことができ、よりシンプルなティーコースは予約なしでも利用可能。旅行中でも気軽に立ち寄れるのも魅力です。

@025s.official

館内の香りに集中させてくれるインテリアにも注目。タイヤやアスファルトをアップサイクルしてつくられた壁材が存在感を放ち、クールなステンレスとホワイトを基調にまとめられた空間は、シックでありながら、どこか未来的な雰囲気が漂います。

포인트투파이브세컨드 성수 하우스 POINTTWOFIVE·SECOND SEONGSU HAUS
20 Wangsimni-ro 14-gil, Seongdong-gu, Seoul, South Korea
営業時間/12:00〜19:00
定休日/無休
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place1-3(プレイス イルダシサム)【三淸洞】

仕事と生活を豊かにする“いいもの”

Jinon/「東京茶飯事」主宰

「いいもので仕事と生活に意味のある変化を」というテーマで、“Work & Life Store”を標榜するセレクトショップ「place1-3」がカロスキル時代を終え、三清洞(サムチョンドン)のパルパンキルで新しい売り場をオープンしました。 景福宮や国立現代美術館、ギャラリーなどが並ぶこの周辺は、旅行客のわくわくする足取りとローカル住民の安らかさが混ざっている空間。昔ながらのソウルの生活空間のような静かな路地にたたずんでいます。

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「place1-3」は、毎日繰り返される仕事の時間とプライベートの時間に共にするいいものを通じて、生活の中の価値を伝えながら日常における楽しい変化の瞬間を作っていくように、さまざまな視線で提案しています。

米国、オランダ、日本など海外のブランドをはじめ、SUKA(ファブリック)、MISOPLETE(キャンドル)、TROLLS PAPER(紙)、HEMIN CERAMICS(セラミック)、Magpie & Tiger(お茶)といった、今注目すべき優れた感覚の韓国ブランドなど、30以上のブランドを「仕事の効率と没入を助けるもの(Work Edition)」と「人生の楽しさとときめきを増すもの(Life Edition)」に分けて構成。 使い方の目的が明確で、日常のそばに置いたときにオブジェの役割としても満足できる、多様な国籍のデザイン製品を厳選して紹介しています。ソウル旅のお土産探しにもぴったり。

place1-3(プレイス イルダシサム)
23, Palpan-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間/12:00~19:00
無休
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ⓒ PhotoSeMA

ソウル市立写真美術館【道峰区】

10年かけて完成した、韓国初の写真専門美術館

Honami Arai/ライター

韓国初の写真専門公立美術館「Photo SeMA」が5月に開館。ソウル市立美術館(SeMA)の新たな分館として、ソウル北東部の道峰区に位置し、地上4階・地下2階の規模を誇ります。2015年に建設準備がスタートし、約10年かけて完成した施設では、1920年代から1990年代までに制作された2万点以上の作品とアーカイブ資料が収集されており、今回がその初公開となります。

建築設計は、オーストリアを拠点とする建築事務所Jadric Architekturと、韓国の建築事務所「1990도시건축(1990都市建築)」が担当。外観は一見するとカメラを連想させるデザインで、実際にカメラの絞りの開閉に着想を得たもの。館内に入るとフォトブックカフェ、展示室、写真専門の図書館などが設けられています。

ⓒ PhotoSeMA

10月まで開催される開館記念展『光の執着:韓国芸術写真のはじまり』は、韓国写真芸術の歴史的ルーツと現代的な展開を紹介し、収蔵コレクションの一部も初公開されています。5人の韓国内の重要作家の作品を通して、写真が韓国でどのように受容され、20世紀末に至るまで発展してきたか、その流れをたどります。

ⓒ PhotoSeMA

ソウル市立写真美術館は、写真を専門とする韓国初の公立美術館として、写真の力と芸術的価値を広く伝えるとともに、国内外のアーティスト、キュレーター、批評家、観客との活発な交流を促進し、韓国写真の歴史と未来に関する研究拠点となることを目指しています。写真を楽しみながら、その可能性を感じられる場として、今後の展開にも注目です。

Photography Seoul Museum of Art 서울시립 사진미술관
68 Madeul-ro 13-gil, Dobong-gu, Seoul
営業時間/火〜金 10:00~20:00、土日・祝日 10:00~19:00(3月〜10月)、10:00–18:00(11月〜2月)
定休日/月曜、1月1日
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29CM HOME Seongsu【聖水】

「MUSINSA」のライフスタイルブランドが聖水にオープン

Jinon/「東京茶飯事」主宰

韓国のトレンドに敏感な方でしたら「MUSINSA」という名前を聞いたことがあると思います。いま主にミレニアル世代とZ世代から支持されているオンラインのファッションプラットフォームで、さまざまな韓国の優れたブランドをセレクトして紹介しています。その「MUSINSA」のライフスタイルブランド「29CM」の路面店「29CM HOME Seongsu」が聖水(ソンス)にオープンしました。

そういえば、「MUSINSA」ってそもそもスニーカーとファッション好きなユーザーが集まるオンラインコミュニティからスタートしたという歴史があって、「ものすごく靴の写真が多いところ」という韓国語の頭文字がその名前の由来でもあります。要するに、正真正銘のモノが好きな「趣味のいい人々の集まり」でしょう。それがファッションを越えて生活を構成するモノに拡張したのが「29CM HOME」ではないかと思います。

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「好みの万屋」というコンセプトのもと、グリーティング・ラウンジ、ステーショナリー、ビューティー、キッチン、リビングなどのカテゴリーで空間が構成されています。すでに「29CM」のオンラインで販売されているブランドの商品はもちろん、オフラインだけで販売している商品も含めて、計147ブランドの6000個あまりの商品に出合えます。2025年7月現在、販売商品の約9割を韓国のブランドが占めているので、いま感度の高い20〜30代の女性が注目している韓国のライフスタイルブランドが見れます。

観光だけではなく、韓国のライフスタイルをリサーチしにソウルに訪ねる外国人にはうれしいスポット。なお、日本語対応のスタッフがいるので、気になることがあれば、スタッフに声をかけてみてください。

29CM HOME Seongsu
57, Yeonmujang-gil, Seongdong-gu, Seoul
営業時間/11:00~22:00
無休
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@Arari_bukchon

ARARI(アラリ)【北村】

ミシュラン3つ星のシェフたちが手がける最先端スイーツ

Honami Arai/ライター

ソウル・北村(プッチョン)の韓屋村。静かな路地にオープンした「Arari(アラリ)」は、韓国の伝統的な食材を使いながら、見た目にも美しい洗練されたスイーツとドリンクを提供するカフェです。

@Arari_bukchon

手がけるのは、ミシュラン3つ星の韓国料理店「GAON」出身のシェフたち。分子ガストロノミーの技法を取り入れたユニークな一品が、小さなカフェとは思えない本格的な味わいを届けてくれます。ユズ抹茶やサンタルギ(野いちご)、柿など韓国らしい素材を使ったデザートは、長年ファインダイニングで培われたシェフたちの経験と試行錯誤から生まれました。ちなみにカフェには光州の陶磁ブランド「KWANGJUYO」のフラッグシップストアが併設。こちらも訪れる価値ありです。

@Arari_bukchon

韓国の伝統をモダンにアレンジした空間も、この場所の魅力のひとつ。五感で楽しむ "韓国の美しさ" が詰まった「ARARI」では、伝統をただ守るのではなく、その背景にある物語を現代的に再解釈。旅行中に訪れれば特別な時間をすごせるはず。

ARARI 아라리
60-3, Bukchon-ro 11-gil, Jongno-gu, Seoul, South Korea
営業時間/水~月曜日10:00~17:00
定休日/火曜日
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SON MIHYUN

HORANG(ホラング)【西村】

日本の工芸と融合した韓屋で、デザイン小物のようなカトラリーを

Jinon/「東京茶飯事」主宰

「日常のための彫刻を作る」という価値のもと、韓国のオリジナリティが含まれているカトラリーをモダンな感覚で提案する「HORANG」はいまの韓国の象徴的なカトラリーブランドだと思います。いままでステンレスや黄銅製のもので知られているスジョ(韓国料理を食べるときに使っているスプーンと箸のセットを表す言葉)の価値を尊重しながら、シルバーやマットブラックでシンプルな機能美が感じられる「HORANG」のスジョはまるでモダンなデザイン小物のような雰囲気が漂います。

SON MIHYUN

韓国と日本の感度の高いセレクトショップで販売されていて話題になっている「HORANG」が今年2月に西村に路面店をオープンしました。1965年築の韓屋をリノベーションした空間で、作るときにオーナーのぺ・ヨンヒさんの頭に浮かんだのは「儉而不陋華而不侈」という韓国の古事成語だそうです。主に百済や朝鮮の美学を表現していて、「素朴だが貧しくなく、華やかだが贅沢ではない」という意味を持っています。まさにブランドの価値を素直に伝えられる言葉でしょう。なお「イサム・ノグチ」の照明があったり、壁紙を京都の唐紙作家「かみ添」が担当するなど、日本の工芸の尊重をもとにして融合したお店の構成で独特の雰囲気が心地よいです。

HORANG
40, Jahamun-ro, Jongno-gu, Seoul
営業時間/11:00~19:00
定休日/月曜、祝日
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@incense.ilji / Instagram

ilji(イルジ)【安国】

香り、お茶、工芸の奥ゆかしい品格が息づく空間

Honami Arai/ライター

ティーハウス「ilji(イルジ)」が、今年初めに安国(アングク)エリアでリニューアルオープン。“一枝”という名前には、小さくとも真心を込めて香りの美学を研究・実践するという意味が込められていて、韓国ではまだ広く知られていなかった香道の世界を10年以上にわたって探求し、もともとは香りのブランドとしてその魅力を丁寧に紹介してきました。

@incense.ilji / Instagram

生まれ変わったこの空間は、地下から2階まで、全3フロアで構成。地下にはお茶と香りをテーマにした展示スペース、1階には香りの空間、2階には予約制で運営される茶室が誕生しました。

HEARST

地下階にはまるで香りの博物館のように展示がずらり。沈香、白檀、龍涎香など、古来より神聖視されてきた香原料や香炉、香にまつわる器物が並び、「香道」の文化により深く触れることができます。また、伝統に根ざしたレシピをもとにした香製品の展開も行っており、「香りは呼吸を通じて取り入れるものだからこそ、食と同じく安全な素材が重要」という信念のもと、人工香料や接着剤を一切使わず、天然素材のみで制作されたアイテムの購入が可能。

ティールームで楽しみたいのは、韓国ならではの緑茶や黄茶、数種類の中国茶。工芸作品の展示も随時開催されており、お茶の香りに包まれながら過ごす静かなひとときは、旅の合間にぴったりです。

ilji 일지
38, Yunboseon-gil, Jongno-gu, Seoul, South Korea
営業時間/火〜日曜日12:00~20:00
定休日/月曜日
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THEILMA SEOUL FLAGSHIP(ドイルマ ソウル フラッグシップ)【西村】

西村に誕生した新ランドマーク

Hyojeong/コーディネーター

フィンランド語で「空気」を意味し、人々にとって欠かせない、自然に馴染む存在でありたいという思いが込められた「THEILMA」は、 タイムレスなデザインながら異素材のミックス、ジェンダーレスなシルエット、そして誰にでもなじむ柔らかなカラーリングが特徴で人気のブランド。そのフラッグシップストアが、 韓国の伝統と美意識が息づく西村(ソチョン)に、3月4日オープン。2021年、韓国の著名な建築家チョ・ビョンス氏により、築110年の韓屋と築60年の洋館をつなげて再生された空間が、 現在はパリをベースに活動する世界的なインテリアスタジオであるCROSBY STUDIOSのクリエイティブかつ実験的なデザインと融合し、「THEILMA」の哲学とブランドアイデンティティを反映させた場として生まれ変わりました。

Hearst Owned

まず現れるのはカフェを兼ねた韓屋棟。長く伸びるふかふかのソファと、小さな丸テーブルが点在する空間では、バリスタが一杯ずつ丁寧に淹れるドリップコーヒーと香り豊かなティーが静かに迎えてくれます。

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その先に続くショールームでは、ビビッドな赤色のパッチワークアームチェアや、車のヘッドライトを活用した照明などのアップサイクルオブジェが韓屋の構造美と調和し、現代的でエッジィな雰囲気を演出。コンテンポラリーなムードのミックスマッチコーデが楽しめる最新ウェアをはじめ、シューズやバッグなど多彩なアイテムがラインナップされています。

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中庭を挟んで位置する洋館は、本格的にショッピングを楽しめる空間。福袋をミニバッグに再解釈した限定アイテムも。また、韓屋と洋館の間にある小さなスペース「ルイン」ではさまざまなアーティストのポップアップ展示も楽しめます。

韓国の伝統と現代の感性が交わる、まさにブランドの“タイムレス”な思想を体現する場所で、お茶×ファッション×アートの素敵なひとときを味わって。

THEILMA SEOUL FLAGSHIP
27, Jahamun-ro 8-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間/11:00 - 20:00
無休
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newmix Bukchon(ニューミックス プッチョン)【北村】

モダンにアップデートされた韓国の国民的コーヒー

Jinon/「東京茶飯事」主宰

韓国には「ダバン(茶房)」という空間があります。喫茶店のような雰囲気で、レトロブームのいま若い世代のなかで愛されています。卵の黄身が綺麗に乗せられているサンファチャ(双和茶)のような韓方(韓国の伝統医学)を煎じて作った伝統茶なども人気ですが、やっぱり「ダバンコピ(茶房コーヒー)」が定番です。

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「フリーズドライ・コーヒーを小さじ2、粉末コーヒーミルクを小さじ2、お砂糖を小さじ2」という黄金比でお店のお姉さんが作ってくれたダバンコピを飲むと、いまでも懐かしいというかホッとする気持ちになります。おそらく子どもの頃から見てきた慣れた風景と味の「韓国のコーヒー」という印象が残っているからでしょう。そういうダバンコピの材料をスティックコーヒーとして生産・販売されているのを韓国では「ミックスコーヒー」といいます。家庭でも会社でも野外でも、一般的な韓国人にとってコーヒーはこれでした。要するに、セカンドウェーブとかサードウェーブコーヒーが韓国に上陸した前までは国民的なコーヒーとして存在していたのです。

そして、いま新しいミックスコーヒーとして2024年に誕生した「newmix」というブランドのお店が話題です。

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従来のミックスコーヒーという存在を、韓国の固有のライフスタイルとオリジナリティとして定義。現代的な感覚でトレンディな味を取り入れて「コリアン・デザート・コーヒー、newmix」というブランドとして聖水(ソンス)で初めてオープンしたのは2024年。そして、今年の春、北村(プッチョン)に新しいお店をオープンしました。

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ブランドのオリジナル味をはじめ、かき氷味、バナナ牛乳味など、韓国人だけでなく海外の人にも愛されるような味をミックスコーヒーとして楽しめます。韓国の古きよきオリジナリティを感じていただきたいです。もちろんお土産としてもぜひ! Tシャツやキャップなどのオリジナルグッズも展開しているので、あわせてチェックしてみてください。

newmix Bukchon
40, Changdeokgung 1-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間/10:00~18:00
無休
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@muguok_seoul / Instagram

MUGUOK(ムグオク)【安国】

北朝鮮スタイルのサムゲタンに舌鼓

Honami Arai/ライター

ソウル・安国(アングク)駅近くに、北朝鮮式のサムゲタンを味わえる専門店がオープン。韓屋をリノベーションした「MUGUOK(ムグオク)」は落ち着いた雰囲気が魅力で、韓国の古きよき街並みが残るエリアならではの趣を感じられます。ここでは、看板メニューのサムゲタン定食のほか、蒸し鶏や鶏肉と野菜を甘辛く煮たタットリタンなど、多彩な鳥料理を楽しめます。

@muguok_seoul / Instagram

ここで楽しめる北朝鮮式サムゲタンの特徴は白濁の濃厚なスープと、それとは別々にサーブされる鶏肉。一般的に日本でも馴染みがあるサムゲタンは半透明のスープに鶏肉が入っているものが主流だが、また異なる魅力がある。スープはさっぱりしつつもコクがあり、鶏肉は柔らかくとってもジューシー。

@muguok_seoul / Instagram

食べ方は自由で、韓方醤油や高麗人参培養根、韓国の慶尚北道でとれる義城ニンニクなど、お好みの薬味と一緒にご飯と味わうのもよし、スープに軽くつけて風味の変化を楽しむのも◎。心も身体もぽかぽかに温まる一杯を堪能してみて。

MUGUOK 무구옥
7 Hanok, Yulgok-ro 1-gil, Jongno-gu, Seoul, South Korea
営業時間/11:00~21:00(ブレイクタイムは15:00〜17:30)
定休日/無休
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LOE Dosan【狎鷗亭】

BTSジョングク&ジミンも愛用! 人気香水ブランドの新店

Hyojeong/コーディネーター

“Life gets better with good scents”をテーマに、日常を美しく彩る香りを展開する「LOE(ローエ)」。 Life On Earthの頭文字を取った略称で、動物実験を行わず、ヴィーガンの原料のみを使用するなど、環境にも配慮したブランドです。フレグランスのすべてのベースはサトウキビ由来の天然発酵アルコールを使っており、価格もリーズナブルとあって人気を集めています。

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延南(ヨンナム)、漢南(ハンナム)に続き、3軒目となる「 LOE Dosan」が25年1月17日にグランドオープン。 香り豊かな家をコンセプトにした大きな扉が印象的な2階建ての建物で、気軽に香りを楽しめる空間を提供しています。1階にそろうのは、香水、ホームフレグランス、ハンドケア、新作のカーパルファム(カーディフューザー)など「LOE」のフルラインナップ。購入した製品には刻印サービスもあるので、欧文やハングルの文字を入れて、香水をプレゼントするのがおすすめ。

透明感のある花の香りに石鹸の香りとふんわりとしたムスクに包み込まれる「WHITE SHIRTS(ホワイトシャツ)」50ml ₩42,000は、BTSのジョングク&ジミンも愛用と口コミで話題となった大ヒット香水。清潔感が気持ちいいのでぜひ!

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2階は香りに集中できるように無人試香ゾーンとして、シーズンごとに香りをテーマにしたエキシビションが行われます。さらにフォトブースもあるので、友人との思い出のショットを残してみて。1枚₩4,000(オープン記念で商品購入者は無料)でタブロイドの形で出力されるので、特別な記念品になります。



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近くには「Gentle Monster Haus Dosan」や行列の絶えない人気ベーグル店「London Bagel Museum Dosan」もあるので、あわせて訪れてみてください。

LOE Dosan
35, Eonju-ro 164-gil, Gangnam-gu, Seoul
営業時間/11:00 - 21:00
無休
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OIMU®【北村】

文化と情緒をつなぐデザイン雑貨

Jinon/「東京茶飯事」主宰

いま、北村(プッチョン)周辺が面白いです。韓屋村を中心にしたソウルの伝統文化が体験できる観光地としてのイメージがありましたが、ここ最近は昔ながらの韓国人のアイデンティティを保ちながら、より豊かな生活を提案するいいブランドやお店が続々と登場しています。

「OIMU」は2015年からソウルを拠点に活動しているライフスタイルブランドであり、デザインスタジオです。 「かわいい」という感覚で韓国的な文化と情緒をつなぐデザイン活動を行い、印刷媒体、製品、空間、展示、コンテンツ・パブリッシングなどのデザインを提案しています。

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北村店は2024年11月にオープンし、店内でポストカードを購入すると、用意された書斎で手紙を書くことができます。また、日常のそばに置いて、いつも幸せな一日が積み重なりますように、という意味が込められている「福キャンドル 」は韓国のお土産におすすめ。

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352種類の韓国語の色名と単色の絵が収録された本「セッギルム(色名)352」は、本に収録されている色のカラーコードを公式サイトでダウンロードできるので、色見本としても使われます。「チェッカルピ(しおり)」は「セッギルム 352」に収録された色で製作したものから、昔からよく見かける植物を刺繍で表現・製作したしおりまで、さまざまな韓国美学を楽しめる商品が用意されており、韓国だけではなく、海外の女性たちにも愛されています。

OIMU®
1F, 65, Yunboseon-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間/11:00~19:30
無休
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©︎호롱불

Horongbul(ホロンブル)【梨泰院】

柔らかな光が灯る梨泰院の隠れ家

Honami Arai/ライター

2024年11月、梨泰院の繁華街から少し離れた場所にオープンした「Horongbul(ホロンブル)」は、韓国の伝統酒とそれに合う韓国料理を楽しめる場所。昔ながらの油を使った「ランプの灯り」を意味し、柔らかで温かな光を連想させるその店名の通り、ほのかな灯火のように心地よく落ち着ける空間を目指しています。

©︎호롱불

オーナーは韓国の伝統酒を専門的に学び豊富な知識を持つだけでなく、自ら醸造したお酒で韓国の名酒大賞を2度も受賞したエキスパート。異国情緒あふれる梨泰院の街で、甘味料を使わない韓国伝統酒を提供し、それにぴったりな料理を楽しめる場所を作りたいという夢を形にしました。

©︎호롱불

店舗デザインを手掛けたのは空間デザインスタジオ「DEEF」。韓国の伝統的な雰囲気と梨泰院の国際的なムードを調和させ、現代的で洗練された空間に。訪れる人が都会の喧騒から離れ、安らぎを感じられる隠れ家のような場所。伝統酒と韓国料理の絶妙なペアリングを楽しみに、「ホロンブル」で特別な時間を過ごしてみてはいかが?

Horongbul 호롱불
1st Floor, 15, Itaewon-ro 16-gil, Yongsan-gu, Seoul, South Korea
営業時間/火曜日〜木曜日:17:30~01:00、金曜日・土曜日:17:30~02:00、日曜日:17:30~24:00
定休日/月曜日
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POINTTWOFIVE·SECOND(ポイントツーファイブセカンド)【北村】

韓屋街のフレグランスティールームで過ごす癒やしの時間

Hyojeong/コーディネーター

人が香りを認知するのにかかる「0.25秒」をブランド名に冠し、自らの大切な経験と感情を捉えた“瞬間の香り”を通じて向き合う“自分時間”がテーマの「POINTTWOFIVE·SECOND」が、2024年10月1日に、伝統とモダンが息づく北村(プッチョン)にBUKCHON店と完全予約制のティールーム「TEA·THOLOGY」をオープン。

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ストーリーのある香水を展開するブランドだけあって、「TEA·THOLOGY」のお茶のメニューもユニーク! 季節ごとの「0と1の間の春雨」(4月20日)、「雪の星」(1月6日)、「野への冒険」(6月21日)という、日付にもとづく物語を連想させる3つのお茶と、韓国で再解釈した繊細な和菓子メニューがそろい(₩18,000 、お茶はお代わり自由でホットorアイスから選択)気に入ったストーリーから選べるのが楽しいポイントです。ガラス張りの窓からは韓屋ビューも堪能できます。

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1階のショールームはグレイッシュなシルバーで統一された、とてもシンプルで洗練された空間。香り✕時間をテーマにしたフレグランスを楽しんで。

POINTTWOFIVE·SECOND
69, Yunboseon-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間/1F FRAGRANCE 11:00~20:00、2F TEA-THOLOGY 11:00~19:40(18:30L.O.)
無休
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※2FのTEA-THLOGYは要予約(InstagramDMにて)

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Curriculum(カリキュラム)【三清洞】

韓国版『Harper’s BAZAAR』元編集者による、ストーリーのある本屋

Jinon/「東京茶飯事」主宰

自分にとっていいお店って何だろうと思ったときに頭に浮かんでくるのがあります。それは単なる高級なものではなく、お店で遊んでいるうちに何かの発見があって、学びがある場所です。振り返ってみれば、自分が東京で遊んでいた場所のほとんどにそういう特徴がありました。時代、国境、ジャンルを越えて自由に横断している「モノ」があって、それを個人の知識や感覚でセレクトして、あまり主張せず、さりげなく親切に案内している素敵な大人、人生の先輩がいる空間。それが自分にとっていいお店のいちばんの条件ではないかと思います。

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2024年11月、三清洞(サムチョンドン)にオープンした「Curriculum」という本屋はまさにそういう空間。手がけるのは、韓国版『Harper’s BAZAAR』の元編集者であり、ファッション&カルチャーのレジェンドエディター、現在はロンドンとソウルをベースにしている出版社Poets And Punksのオーナーであるオ・ソンヒさん。ドアを開けてお店に入ると、ひとりの人間が好きな分野を掘り尽くして広げる大きな世界観みたいなものが感じられます。それは、中目黒の「COWBOOKS」や銀座の「森岡書店」を初めて訪れたときに感じた、ある種の衝撃に似ています。

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毎回のポップアップごとにテーマを決めて、本、音楽、食などが楽しめるさまざまなカルチャーコンテンツで構成されています。11月15日からスタートしているオープン記念のテーマは「The manner of girl」。少女性をテーマに選ばれた100種類ほどの厳選された本に出合えます。もし興味のあるテーマなら、きっと新しい発見があるはず。

Curriculum(カリキュラム)
1F, 135 Samcheong-ro, Jongno-gu, Seoul
営業時間/11:00~17:00
定休日/月・火曜
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Bar La Fine Bouche(バー ラ ファイン ブーシュ)【梨泰院】

梨泰院のヒップなナイトスポット

Hyojeong/コーディネーター

漢南洞(ハンナムドン)のカジュアルフレンチレストラン「La Fine Bouche」が9月、梨泰院の最もヒップな空間「Process ITW(プロセス梨泰院)」内に移転し、フレンチダイニングバーとしてパワーアップしてオープン。

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「Process ITW」はカフェやピッツェリア、ラウンジ、展示スペースが4つのゾーンで構成された486坪規模の複合文化空間で、「フリーズ・ソウル2024」のパーティやブランドイベント、アート展、ライブ公演、フリーマーケットなどが開かれ、いまソウルのヒップな人々が集まるホットスポットになっています。

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ダイナミックなこの空間に位置する「Bar La Fine Bouche」では、広いテラスとユニークなデザインの屋内、梨泰院を眺められるルーフトップなど、さまざまなスタイルのテーブルで多彩なフレンチメニューを楽しめます。

たとえばビーフタルタル、ホタテのセビーチェ、エスカルゴのような前菜から、サムギョプサルコンフィ&ラタトゥイユ、ラグーパスタなどのメインディッシュ、クリームブリュレやチョコソシソンのようなデザートまで! ソムリエとバーテンダーが常駐しているので、好みに合わせてお酒をおすすめしてくれるのもうれしい。

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店内にはDJブースも設け、毎週金・土曜にはDJイベントも開催。週末ソウル旅を計画する方は「Bar La Fine Bouche」で、 梨泰院ならではのヒップなナイトライフを楽しんでみて!

Bar La Fine Bouche(バー ラ ファイン ブーシュ)
4 Usadan-ro 14-gil, Yongsan-gu, Seoul
営業時間/日~木曜18:00~24:00、金・土曜18:00~2:00
無休
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TABLE OF CRAFT (テーブル オブ クラフト)【狎鴎亭】

実用的で美しいクラフトとお茶カフェ巡り

Jinon/「東京茶飯事」主宰

狎鴎亭(アックジョン)や清潭洞(チョンダムドン)の周辺ってわりと高級ブランドの路面店だけが並んでいる印象がありますが、少しずつ個性豊かなブランドのお店やアート&カルチャーにまつわる空間が増えているような気がします。東京でいえば青山通りがあって、その両サイドに神宮前、表参道、南青山があるエリアのほどよい繁華街の雰囲気。それに似た空気感が最近島山(トサン)公園周辺で感じられます。

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「TABLE OF CRAFT (テーブル オブ クラフト)」はその島山公園近くに2024年9月にオープンした、国内外の工芸品を中心に展開しているお店です。「EVERYDAY CRAFT(日常的な工芸)」というメッセージをもとに、使って楽しめる実用的で美しいクラフトを通して「工芸的なライフスタイル」を提案しています。土、木、ガラス、紙などの自然素料を入念に選び、時間をかけた「ものづくり」を大切にしている工芸品の数々には、元々アパレル業界で働いていたオーナーの親しみやすくて独特なセレクトのセンスが光ります。

お店のなかにある階段を上がると文来洞(ムンレドン)のカフェ「ADO(アド)」の新しいお店「ADO TEA HOUSE(アド ティーハウス)」があります。まだこのエリアではなかなか見かけないお茶を楽しめる居心地いい場所なので、「TABLE OF CRAFT」と合わせて巡るのがおすすめです。

TABLE OF CRAFT (テーブル オブ クラフト)
4F, 16, Eonju-ro 173-gil, Gangnam-gu, Seoul
営業時間/12:00~19:00
定休日/月曜
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©︎Hanok Essay Nuha

Hanok Essay Nuha(ハノク エッセイ ヌハ)【楼下洞】

現代に甦る風流な別荘

Honami Arai/エディター・ライター

ここ数年、トレンドとして人気を集めているハノク(韓屋)ステイ。韓国では、伝統家屋であるハノクをリノベーションした情緒ある宿泊施設が続々誕生。このトレンドを牽引してきた先駆け的存在ともいえる、西村に位置する「Hanok Essay Seochon(ハノク エッセイ ソチョン)」のオーナーが、新たに楼下洞(ヌハドン)に宿泊施設をオープンしました。

©︎Hanok Essay Nuha

6月にオープンしたばかりの「Hanok Essay Nuha(ハノク エッセイ ヌハ)」は、朝鮮時代に古代の学者たちが本宅から遠くない場所に所有していた伝統的な別荘空間を現代の都市で再解釈してデザインされた。日常生活で後回しにしがちなことに集中し、リフレッシュする時間を提供したいというオーナーの願いが込められています。


©︎Hanok Essay Nuha

かつては、門棟(ムンタン)と呼ばれる立派な門構えと本宅で構成されていた伝統的な韓屋。その構造を活かしつつ、別荘のような雰囲気と韓屋庭園の広がりを最大限に引き出すために、門棟を大胆に屋外化して庭園を拡張。季節ごとに表情を変える庭園を散策する楽しみも。

本宅はラウンジ、浴槽、寝室で構成され、浴槽からは庭園やラウンジを一望。また、庭園の小川に架かる石橋を渡ると、音楽を楽しめるもうひとつのラウンジが。暖炉に火を灯し、ソファやラウンジチェアに腰掛けソウルの中心部に位置する仁王山(イナンサン)と水聲洞渓谷(スソンドンゲゴク)をモチーフにした庭園を眺めながら、一杯のお茶やお酒を楽しむ時間は格別。予約はSTAYFOLIOにて。

Hanok Essay Nuha(ハノク エッセイ ヌハ) 한옥에세이 누하
35−12 Pirundae-ro, Jongno District, Seoul
無休
公式Instagram
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Musinsa Store Seongsu@DaelimChanggo(ムシンサストア ソンス@テリムチャンコ)【聖水洞】

快進撃が止まらない「MUSINSA」、ソンスの新ランドマークをオープン

Hyojeong/コーディネーター

ソウルのホットスポット、聖水洞(ソンスドン)のランドマークである大林倉庫(テリムチャンコ)本来の姿をいかし「Musinsa Store Seongsu@DaelimChanggo」が9月13日にグランドオープン! 「MUSINSA」ならではの独創的なスタイルで誕生したセレクトショップには、韓国の人気ブランドや新進気鋭のライジングブランドが集結 。その数なんと100以上。ファッション、ビューティー、ジュエリー、雑貨といった各分野の最新トレンドをキャッチできます。

エントランスには話題のブランドのポップアップエリアがあり、リノベーションならではの魅力をいかしたディスプレイは眺めるだけでもテンション上がります!

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またお店の奥には「アディダス」や「アシックス」「サロモン」など50以上のブランドの700種のスニーカーが壁一面にずらりと並び圧巻。10月にはグローバルガールズグループとのスニーカーコラボも披露する予定だとか。




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そして、「MUSINSA」オリジナルのビューティブランド「ODDTYPE(オードタイプ)」のメイクアイテムを実際に試せるのも魅力です。ビューティラバーは要チェック!

「SALTY PEBBLE(ソルティーペブル)」「TTUDEMENT(トュードメント)」「LENINA(レニーナ)」「 URAGO (ユラーゴ)」など韓国の人気ブランドを、22時まで買い物できるのもうれしいし、“エクスクルーシブタグ”が付いている大林倉庫店限定アイテムもあるのでチェックしてみて。

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さらに、QRコードを読み込むと、日本語、英語、中国語で商品情報やレビューが表示されるマルチリンガル対応の商品タグで快適にショッピングを楽しめるほか、いまなら韓国以外から訪れるユーザー限定のランダムスクラッチクーポンを配布中なのでお見逃しなく!(10月31日まで)

Musinsa Store Seongsu@DaelimChanggo(ムシンサストア ソンス@テリムチャンコ)
74, Seongsui-ro, Seongdong-gu, Seoul
営業時間/11:00~22:00
無休
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MUSINSA STANDARD(ムシンサ スタンダード)【漢南洞】

人気オンラインストア発「MUSINSA STANDARD」最大級の旗艦店が漢南洞に誕生

Jinon/「東京茶飯事」主宰

いまの韓国の若い世代のファッショントレンドを知るためにはやっぱり「MUSINSA」をチェックしたいところ。最近、漢南洞(ハンナムドン)に「MUSINSA」の自社ブランド「MUSINSA STANDARD」の路面店がオープンして話題になっています。

地下1階から地上5階までのビルを丸ごと使っている「MUSINSA STANDARD」初のフラッグシップストアで、ソウルにある最大規模の空間でもあります。このエリアの周辺は海外ブランドの路面店が並んでいますが、その中で唯一韓国SPAブランドの路面店でもあるので、他のところより、韓国人に愛されている韓国のブランドに出合えるはず。

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また、1階にはGRAFFLEX、DOEZNY、KangMokなど個性豊かなアーティストとコラボした「ART&T」のコレクション展示があり、いまの韓国アートにも接することができます。

Tax Freeで買い物を楽しめるほか、自分のスタイリングをSNSに投稿するのを楽しむZ世代に向けた「ライブ・フィッティングルーム」が設置されています。普通のフィッティングルームとは違って、好きな色の照明を選べるので、その場所ならではの撮影ができるのが特徴です。

あと、海外からの外国人が集まる場所でもあるので、日本語が話せるスタッフがいたり、グローバルアプリで外国人専用の割引クーポンが提供されるなど、外国人に嬉しいポイントもあります。

MUSINSA STANDARD(ムシンサ スタンダード)
255, Itaewon-ro, Yongsan-gu, Seoul
営業時間/11:00~21:00
無休
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FUTURA SEOUL

Futura Seoul(フトゥーラ・ソウル)【北村】

気鋭デザインスタジオによる、美しい最新美術館

Honami Arai/エディター・ライター

ソウルの鍾路区、韓国の伝統的な韓屋(ハノク)が集まる歴史的な北村韓屋村に、新たな美術館「Futura Seoul (フトゥーラ・ソウル)」がオープン。ラテン語の「Futura(未来)」に由来する「Futura Seoul」は、地域の豊かな歴史的背景を活かしながら未来に向けた多角的な視点を提供することを目指すそう。韓国国内外のアーティストなどの展示がおこなわれる予定で、空間、屋上庭園、テラスで構成される350坪規模の大型なアートスペースとなります。

FUTURA SEOUL

そんな期待の美術館を手がけるのは、韓国のデザインスタジオ「WGNB」。韓国の「MUSINSA(ムシンサ)」やアパレルブランド「Juun.J(ジュンジー)」をデザインしたことでも知られるいま韓国でいりばん勢いのあるデザインスタジオのひとつ。現代のライフスタイルに合わせながら、伝統的な要素や地域の文化を巧みに取り入れることで名高いデザインスタジオだけに、美術館の建築にも注目が集まります。

FUTURA SEOUL

展示スペースの1、2階は天井の高さが10.8mという壮大なつくり。3階はテラスと屋上庭園につながる空間で、外に出ると韓屋村を眺めることができます。アートシーンがつねに盛り上がりを見せる韓国の歴史と世界のアートに同時に触れられる「Futura Seoul」は9月5日にオープン予定。

開館記念展として開催されるのは、メディアアーティストのレフィック・アナドル氏のアジア初の個展「Echoes of the Earth: Living Archive」。アナドル氏が開発したAIモデル「Large Nature Model」を使用して制作された作品が展示される予定で、自然やテクノロジー、アートの融合をテーマに、映像や音響、そして香りなどを活かしたマルチセンサリーな体験を提供。芸術の秋にぜひ訪れてみて。

Futura Seoul 푸투라서울
61 Bukchon-ro, Jongno-gu, Seoul, South Korea
営業時間/火曜日〜日曜日10:30~19:00(木・金曜日は21:00まで開館)
定休日/月曜日
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DANPOONG Hanok(ダンプーン ハノク)【城北区】

韓屋で堪能する、至福のバスタイムと韓国式アカスリ

Hyojeong/コーディネーター

きれいな個室で、入浴してアカスリやマッサージを受けられる人気スパ「DANPOONG SPA」が、韓国の伝統家屋である韓屋(ハノク)の店舗を8月1日にオープン。韓国ならではの風情あふれる、プライベート感たっぷりな空間で、至福のバスタイムとアカスリを満喫できます。

こちらのシグネチャーメニューは、トルコのハマム(伝統的な蒸し風呂)にインスピレーションを受け、韓国式アカスリと融合させた「Mochi Bubble Course」80分₩143,000。入浴&アカスリのあと、コラーゲンと海藻成分が含まれた泡で肌を弾ませて、ラベンダーオイルで潤いを与え、お肌はもちもちツルツルに! 月に一度は通いたくなるほどのやみつき感です。

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施術が終わったらティータイムも楽しめます。韓国の伝統菓子ヤックァ(薬菓)とかぼちゃ小豆茶(季節ごとに変わる予定)でほっと一息。個室は2つあるので、友人と一緒に行くのもおすすめ。最寄り駅は地下鉄4号線の誠信女大入口(ソンシンヨデイック)駅。InstagramのDMやLINEから日本語で予約も可能です。次の渡韓が決まったら真っ先に予約を!

DANPOONG Hanok(ダンプーン ハノク)
13, Dongsomun-ro 25-gil, Seongbuk-gu, Seoul
営業時間/6:30~24:00(最終入場23:00)
無休
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FOUND OBJECT(ファウンドオブジェ)【漢南洞】

韓国セレブ愛用のデザイナーズブランドが提案するライフスタイルストア

Jinon/「東京茶飯事」主宰

最近、代官山を歩いたときのこと。有名なひまわりのオブジェがある交差点の周辺から「Mardi Mercredi(マルディメクルディ)」と書いてある紙袋を持って闊歩している多くの若者たちが見えてきました。きっとすぐ近くにある旗艦店で買った洋服が入っているでしょう。その風景を見たとき、まるでソウルの漢南洞(ハンナムドン)を歩いているような気分になりました。

いま最も注目されている韓国のデザイナーズブランド「Mardi Mercredi」のお店が集まっているストリートが漢南洞にあります。アパレルだけではなく、最近はレコード屋、カフェ、アートスペースが併設されている「Noir Mardi Mercredi」という複合文化空間もオープンし、ファッションだけではなく、ライフスタイル全般のブランドイメージを展開しています。

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「FOUND OBJECT」は「Mardi Mercredi」の子会社が「Noir Mardi Mercredi」の4階にオープンした新しいライフスタイルストアです。ヴィンテージに詳しいオーナーの目線や感覚でセレクトしたキューレーションスタイルで、お店の名前の由来である、芸術家マルセル・デュシャンの「ファウンド・オブジェ(見出された対象)」という概念のように家具、照明、テーブルウェア、香りなど生活にまつわるさまざまなモノ・コトの「発掘」や「再発見」といった価値を提案しています。

たとえば、1960年代にイタリアで生産されたジョエ・コロンボのガラステーブルウェアブランド「ARNO GLASS」から権利を取得し、当時と同じ工程をもとにして制作したリプロダクト商品がそろいます。クリスタル含有量が高く、不純物のない澄んだ透明感が美しい、丈夫なガラスウェアです。ひょっとしたら、もう過去の遺産になったかもしれませんが、それをいまの日常の生活をより豊かにするモノとして提案しているのが「FOUND OBJECT」の魅力。

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漢南洞から梨泰院までのエリアは、東京の表参道や六本木の雰囲気に似ています。アメリカ軍があって、彼らのためのお店があって、有名ブランドの旗艦店が登場して、美術館やギャラリーができて、文化の香りが感じられる多彩な優れたセンスのお店が佇む、という流れです。街を歩きながら、きっと自分なりの新しいソウルの発掘や発見があると思います。その旅のスタートとして「FOUND OBJECT」に訪ねてみるのはいかがでしょうか。

FOUND OBJECT(ファウンドオブジェ)
Noir Mardi Mercredi 4F, 5, Itaewon-ro 54-gil, Yongsan-gu, Seoul
営業時間/12:00~20:00
定休日/月曜
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@ELABORE_SEOUL//INSTAGRAM

élaboré(エラボレ)【清潭洞】

ミシュラン店出身パティシエのデザートコースで感動体験を

Honami Arai/エディター・ライター

パリのミシュラン3つ星レストランでデザートを担当していたキム・ヨソルシェフが、昨年の終わりに江南区の清潭洞(チョンダムドン)にデザート専門レストランをオープン。ここ「élaboré(エラボレ)」では、韓国の季節の野菜や根菜、スパイスを使い、デザートのコースメニューを提供しています。

@ELABORE_SEOUL//INSTAGRAM

いわゆる写真映えするスイーツは流行りさえするものの長くは続かず、結局おいしいものを求めて古くからあるデザート屋さんやフランチャイズに足を運ぶしかない、ということも少なくないなか看板を上げた「élaboré」は韓国のデザート界のゲームチェンジャー的存在。

「食後のデザート」という枠組みにとらわれず、デザートの多様性を表現する10品以上のコースには、ウェルカムドリンクをはじめ、食欲をそそる一口サイズのアミューズとシャンパンが続き、目でも舌でも楽しめます。

élaboré 엘라보레
3F 15 Dosan-daero 62-gil, Gangnam District, Seoul
営業時間/水・木・金曜15:00〜22:00、土・日曜12:00〜18:00
定休日/月・火曜
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ITAEWON SILBY(イテウォン シルビ)【梨泰院】

名プロデューサーが梨泰院で再現する、港町の酒場

Hyojeong/コーディネーター

韓国の飲み屋の形態の一つに「シルビチプ(實費屋)」があります。実際に掛かった「費用(實費)」という名前に由来していますが、メニューがなかったり、あっても意味がない場合が多く、韓定食屋のように人数による基本価格だけがあったり、酒代を払えばおつまみは無料というケースも多いです。

「ITAEWON SILBY」は、今はなき伝説の飲み屋、三千浦(サムチョンポ)の「アンゲシルビ(霧實費)」をモチーフに梨泰院スタイルで再解釈した飲み屋。ミシュランの星をもつフレンチレストラン「L'impasse81(ランパス81)」や漢南洞(ハンナムドン)のフレンチワインバー 「La Fine Bouche(ラ・ファイン・ブーシュ)」をプロデュースしたJeon WooChi(チョン・ウチ)が、フードジャーナリスト時代に好きだったシルビチプをアレンジし、梨泰院に再現しました。

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両店のシェフたちと作り出すアンジュ(おつまみ)は、韓国料理をベースにフレンチ、アジアンが多彩に混ざった多国籍料理。 常連たちのために丁寧に準備した、その都度変わる12~15種類のお酒のおつまみが盛りだくさんのハンサンチャリム(お膳立て)₩42,000と一品メニューが毎晩酒飲みたちを誘惑しています。

シルビチプはもともと韓国南部の海に面したエリアで花を咲かせた酒場システム。料理人が毎日市場で仕入れた新鮮な旬の食材でおつまみを作ってお客さんに提供してきた、港町を象徴する文化です。最近は物価や人件費、材料費の高騰で次第に消えつつある港町の浪漫を梨泰院で味わって。

ITAEWON SILBY
29, Itaewon-ro 26-gil, Yongsan-gu, Seoul
営業時間/6:00~0:00(金・土曜は2:00まで営業)
定休日/火曜
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MY CHOICE:HOUSE 【西村】

美学のプロが選ぶ、感度の高いクラフト

Jinon/「東京茶飯事」主宰

「豊かな生活、充実な日常って何だろう」。最近、ソウルの話題の街やお店を見ていると思い浮かんでくるテーマです。衣食住の必須項目の外側にあるもの、つまり、アート、音楽、文学、民芸、工芸、クラフト文化などに当たる要素を提案する場所が支持されているのも同じ理由からだと思います。あらゆる物事に縛られず、見方の自由さを自分の美しい生活に活かす。そして、いい趣味のある人の生活を経験したい、その主人公の家を覗きたい、というニーズが生じる。それがいまソウルの街やお店の空気として漂っているような気がします。

最近、西村(ソチョン)にオープンした「MY CHOICE:HOUSE」はまさにそういう感覚を堪能できる空間です。元々は貞洞(チョンドン)にあるコンセプトストアの「MY CHOICE」の新しいプロジェクトとしてオープン。ディレクターのHyoeun Kimさんは吉岡徳仁氏や栗林隆氏などのインスタレーション・アートの韓国の展示のキュレーターとして参加しました。美学のプロが紹介する「さまざまな見方や趣向を反映した新しい世界」に出合えます。

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1階はライフスタイルにまつわるアイテムを展開。韓国をはじめ、世界の多彩なアーティストやブランドの商品を感度の高いセレクトで紹介していて、クラフト文化やカルチャー好きにおすすめ。地下はバー、ハウス、オフィスの要素が交じり合うスペースで、家具やアートブック、オブジェを通して、穏やかな雰囲気が感じられます。あと、さまざまなコンテンツやイベントによって、カルチャーの新しい楽しみ方を模索し、提案します。

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なお「MY CHOICE」の自社ブランドの商品として、石を丸ごと使って手作業で作ったブックエンドの「MY STONE」はそれぞれが個性的な表情をもっていて、アートオブジェとしても素敵。

「MY CHOICE:HOUSE」の隣にはいま話題のカフェ「INTELLIGENTSIA SEOCHON」があるので、一緒に訪ねてみるのもおすすめです。

MY CHOICE:HOUSE
1F, B1F, 28, Jahamun-ro, Jongno-gu, Seoul
営業時間/11:00~19:00
定休日/月曜
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©︎오디움박물관

Audeum博物館【瑞草】

世界最高水準の体験型オーディオ専門博物館

Honami Arai/エディター・ライター

6月5日にソウルの瑞草区(ソチョグ)にオープンしたばかりのオーディオ博物館「Audeum (オディウム)」。音を中心にカルチャー&アートを振興するために設立された博物館には、エジソンが発明した蓄音機やウェスタン・エレクトリックの音響システム、1920~1960年代に生産されたスピーカーやアンプなど、一目で約100年にわたるオーディオ発展の歴史がわかる幅広いコレクションがずらり。希少な音響再生機材たちは、今回設立に携わったオーディオ専門家らが40年近く熱心に収集したもの。研究と展示が同時におこなわれる、国内初の体験型オーディオ専門博物館です。

©︎오디움박물관

外観を手がけたのは日本の建築家隈研吾氏。都心の喧騒から離れて自然が比較的多い住宅街に位置する「Audeum」は、時間と季節の変化に伴う自然の光を最大限に取り込むような設計。外壁を囲むアルミパイプ2万本は森に差す光と影を感じさせ、自然のなかに佇む気分を味わえます。入場は予約制。すでに6月分は埋まっているけれど、随時公式サイトから確認を。

Audeum博物館(오디움박물관)
6 Heolleung-ro 8-gil, Seocho District, Seoul, South Korea
営業時間/10:00~18:00
定休日/月・火・水・日曜日
公式Instagram
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乙支麺屋(ウルチミョンオク)【鍾路3街】

BTSのRMも閉店を惜しんだ冷麺の名店がカムバック!

Hyojeong/コーディネーター

ソウルの3大平壌(ピョンヤン)冷麺として有名な老舗「乙支麺屋(ウルチミョンオク)」が約2年ぶりに移転オープン。1985年にオープンし、 乙支路で37年間営業を続けてきたが、 周辺の再開発事業により2022年6月に惜しまれながら閉店。 当時、BTSのRMが閉店の知らせに涙の絵文字を店の写真とともにインスタグラムストーリに投稿したこともニュースになるほど、悲しむ人が多かったのですが、その「乙支麺屋」が鍾路区楽園洞に場所を移して、2024年4月22日にカムバックしました。

牛肉と豚肉で薄味のだしをとった透き通ったスープに、そば粉の細麺、ゆで肉、ゆで卵の具にコチュカル(唐辛子粉)がかかった冷麺₩15,000は、さっぱりしているのに旨味があってしみる! スープはおかわりもできます。

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懐かしい味を求めて訪れる年配の方から若い人まで、営業前から行列ができる人気ぶりですが、回転率が速いので待てます。新しい建物で営業再開しているものの、冷麺の味はそのまま。さっぱりしたス−プに麺ものどごしよく食べやすく、上品な味はこれからどんどん暑くなる季節にぴったり。夏のソウル旅でぜひ訪れてほしいスポットです。

乙支麺屋(ウルチミョンオク)
12, Samil-daero 30-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間/ランチ11:30~15:00、ディナー17:30~21:00
定休日/日曜
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MUNEO MUNGU 【桂洞】

「KINFOLK」韓国版の出版社オーナーによる、高感度な文房具店

Jinon/「東京茶飯事」主宰

最近、景福宮の周辺が面白いです。西村(ソチョン)や北村(プッチョン)、昌慶宮(チャンギョングン)までのエリアで、朝鮮時代から近代までの趣もあって、趣味のいいお店が集まり、外国人はもちろん若い世代に愛されていて賑わっています。そのエリアに、2024年4月、桂洞通り(ケドンギル)にアートやデザイン、そして、本好きにはたまらない新しい文房具店がオープンしました。

お店の名前は「MUNEO MUNGU」。韓国語で「タコ文房具」という意味です。お店の紹介文には「地球征服のためのタコの奮闘記」と書いてあります。タコって誰のことでしょうか。オーナーはDESIGN EUMという韓国の出版社のオーナーでもあるご夫婦です。2人は美大で出会って、その後出版社を立ち上げ「KINFOLK」韓国版や自分たちの雑誌「bear」のほか、韓国や海外の文豪の代表作の文庫本、韓国の若手作家の単行本を発売しています。

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そういう背景もあって「MUNEO MUNGU」では韓国のリトルプレスの作家の本や、感度の高いデザイナーのオリジナルグッズに出合えます。クリエイティブで愛おしい小物や限定グッズはソウルのユニークなお土産としておすすめ。もしかしたら、タコって韓国の若手クリエイターなのかな〜と思います。アート、デザイン、文学などでこれからの未来が期待されているクリエイターたちを応援するようなお店ではないかと思いました。彼らの地球征服の日が来るのが楽しみです。

MUNEO MUNGU
#101, 1F, 30, Bukchon-ro 6-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間/11:00~19:00
定休日/月曜
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Anderson C Quad【聖水】

家具の美学に触れる

Honami Arai/エディター・ライター

ここ数年ビンテージ家具やそれらを取り入れたインテリアの人気が絶えない韓国のデザイン界。そんなトレンドを牽引するコレクター・デザイナーのうちのひとりが、アンダーソン・チョイ氏です。アンダーソン氏はビンテージ家具からリプロダクション家具まで何千ものデザイン家具を取引する家具店「Anderson C」を運営。最近では、韓国のガールグループNewJeansの宿舎のインテリアを手がけたことで、日本での注目度もUP。家具スタイリングだけではなくF&B空間を通じて人々に直接ヴィンテージ空間を体験できるスペースを提供するため、ソウルに複数のレストランやカフェを構えています。

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そんなアンダーソンが今年3月に聖水にオープンした「Anderson C Quad(アンダーソン・シー・クアッド)」。古くからある建物に新しくカフェ&ショールームを開きました。カフェでドリンクを注文すると、1階から4階までショールームを観覧することができます。ほどよく年季が入った建物の雰囲気のおかげでビンテージ家具の魅力は倍増。コーヒーを飲みながら、家具と空間の美学をじっくり体験できるスポットになりそうです。

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ちなみに向かいにある、これまたアンダーソン氏が所有するビルから「Anderson C Quad」を眺めてみるのも◎。窓が額縁に、建物内に置かれた家具は額縁内の絵になったような錯覚も楽しめます。

Anderson C Quad
36 Seongsuil-ro 6-gil, Seongdong-gu, Seoul, South Korea
営業時間/11:00〜19:00
無休
公式Instagram
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ハンミオク(韓美屋) 清潭店【清潭洞】

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五感で楽しむ新感覚のチャドルバギ

Hyojeong/コーディネーター

野菜や肉類など8種類の具を小麦粉の薄焼き(丸いクレープのようなチヂミ)に包み、からしのタレや酢醤油につけて食べる韓国宮廷料理の「クジョルパン(九節板)」から着想を得た「チャドルクジョルパン」₩59,000~が人気の「ハンミオク(韓美屋)」。2020年のオープン以来行列の絶えない注目店が、宣陵(ソンルン)から清潭洞(チョンダムドン)に2024年1月に移転し、韓国の伝統をモダンに取り入れた内装の洗練された広い空間にパワーアップ!

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チャドルバギとセリがまるで花が咲いているような盛り付けで運ばれ、スタッフがバーナーで焼き上げてくれます。続けて、お肉の脂で貝柱やニンニク、豆もやし、キムチ、ナムルなどを焼き、最後に卵液を流し込み完成。もちもちのメミルジョンピョン(そば粉の薄皮巻き)に、よく焼けた牛のトモバラ肉をはじめとする具材と、ペスト(ニンニクの茎)をのせて巻いた後、醤油をたっぷりつけて食べると最高の味で、リピーターになること必至。

ほかにも、全羅道(チョルラド)式と慶尚道(キョンサンド)式のユッケや、牛スジトッポキ、冷麺、ソッパプ(釜飯)など多彩なメニューや豊富なお酒もうれしい。五感を楽しませていい思い出を作ってくれる美食を今度のソウル旅に予約してぜひ!

ハンミオク(韓美屋) 清潭店
B1, 822, Seolleung-ro, Gangnam-gu, Seoul
営業時間/ランチ11:00~14:30(土日は12:00~14:30)、ディナー17:00~22:00
定休日/旧正月・秋夕
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MOVIE LAND【聖水洞】

Tシャツプリントも楽しめる、ヒップなデザインブランドが手がける映画館

Jinon/「東京茶飯事」主宰

ソウルの映画館のほとんどがマルチプレックスシネマになっている時代だからこそ、子どものころによく行っていた映画館の風景が恋しくなります。昔、ソウルでは「わが町の映画館」ともいえる映画館が町の中心街にありました。新しい映画の公開が近づくと映画館の建物の高いところで手描き看板の仕事をやっているおじさんの姿を見上げるのも楽しみでした。日本の「単館系」と呼ばれるミニシアターの世界には人のぬくもりが感じられます。

今年オープンした映画館「MOVIE LAND」はソウルのなかでも流行や風景の変わりが速いエリアで有名な聖水(ソンス)にある「人のぬくもりのある町の映画館」だと思います。働く人のための、いまもっともヒップなデザインブランド「MOBETTERWORKS」が新しくスタートした映画館です。最近のミニシアターだとアートシネマやインディペンデント映画の上映のイメージがありますが、ここでは『ゴッドファーザー』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など昔の名画から「MOVIE LAND」のオーナーがキュレーションした多彩なジャンルの映画が楽しめます。

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「MOVIE LAND」のウェブサイトで予約したら、映画鑑賞ができます。料金は₩20,000。英語のサービスもありますし、海外からのお支払いもできるので、最近のソウルの新しい感覚の映画館を楽しみたい方はぜひ! もちろん、映画を観なくても1階のスーベニアショップでオリジナルグッズを買うこともできますし、「MOBETTERWORKS」のデザインから好きなものを選んで、シルクスクリーンを使ってスタッフがその場でバッグやTシャツに刷ってもらう体験もできます(Tシャツ₩45,000、バッグ₩39,000、アイテム持ち込みの場合₩9,000)。

また、ホットドッグなどのフードのほか、ソウルを代表するコーヒー焙煎で有名な「Fritz Coffee Company」の「SEOUL CINEMA」という豆をオリジナルのセッティングで淹れるコーヒーも楽しめます。あと「MOBETTERWORKS」の看板ワンちゃんとして愛されていて、自分のインスタグラムのアカウントまで持っているBOOGIEにも会えるかも!

MOVIE LAND
5-5, Yeonmujang-gil, Seongdong-gu, Seoul
営業時間/14:00~22:00
定休日/月・火・水曜
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mahā hannam

mahā hannam【漢南洞】

古きよき町にある「建築家の書斎」

Honami Arai/エディター・ライター

ソウルの漢南洞(ハンナムドン)の丘にあるカフェバー「mahā hannam」。長い月日を感じる小さな商店の合間に立つ古い建物のひとつ――カフェがあるようには見えないビルの4階に上がると、クラシック音楽が流れ、重厚感のあるインテリアで飾られた空間が登場。それもそのはず、このお店を手がけたのは建築家です。「mahā hannam」のコンセプトは「建築家の書斎」。他人のリクエストや嗜好を空間に反映させることが彼らの仕事だけれど、ここでは建築家自身のこだわりを思う存分詰め込んでいます。

mahā hannam

もともと建築の始まりは、安める場所を作ること。雨や雪を防ぐことができる屋根や捕食者や風を防ぐ壁、寒気や湿気を防ぐ床を確保することが建物を作ることがその基本だから。こちらの店舗のデザインも、その建築の初心に戻り、訪れる人に完全な休息の場を与えるようにと設計されました。

銭湯をリノベーションして作られたカフェのため、床に残るタイルもどこか懐かしい雰囲気を演出。現代的に思い切り開発されたソウルもいいけれど、大きな窓からのぞむ電柱がずらりと並び昔の顔を残す街並みも、ぜひ満喫してみたいところ。

mahā hannam
85 Seobinggo-ro 91na-gil, Yongsan-gu, Seoul
営業時間/12:00〜22:00
定休日/月曜日
公式Instagram
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GEBANG SIKDANG(ケバンシッタン) 聖水店【聖水洞】

聖水洞(ソンスドン)のおしゃれ空間で、ビブグルマンの絶品カンジャンケジャンを

Hyojeong/コーディネーター

2017年にオープンして以来「ミシュランガイドソウル」ビブグルマンに7年連続で選出された「GEBANG SIKDANG(ケバンシッタン)」が2024年1月2日、新たに聖水店をオープン。韓国大手アパレルのマーケター出身のパン・ゴンヒョクオーナーが、30年間カンジャンケジャンを作ってきた母の秘伝を受け継いで、モダンな韓国料理に。おしゃれな空間と絶品カンジャンケジャンが大人気です。

韓国一のワタリガニの名産地である西海岸の瑞山(ソサン)のメスワタリガニのみを使用したカンジャンケジャンは、 とろけるような食感で、カ二の甘さと醤油の風味が織りなす感動の味。セットメニュー(時価₩40,000前後)は基本サラダ、ごはん、汁もの、そしてカムテ(コンブ科のカジメをのり状に焼いたもの)などで構成され、最初はカニだけを味わい、その後ご飯と一緒にカムテに巻いたり、最後にはカニ味噌たっぷりの甲羅にご飯を混ぜて食べるのも醍醐味!

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そのほか簡単に食べられるビビンバも。エビやアワビ、サーモンなどの醤油漬けからコマク(韓国人が大好きなハイガイ)のビビンパなど多彩なメニューがラインナップ。聖水店ならではのスペシャルメニューである骨なし最上級牛カルビチム(写真上・₩63,000)もおすすめ。

店内は、カフェやワインバーを思わせる内装で、カンジャンケジャン料理によく合うソーヴィニヨン・ブランなどがそろうワインセラーがあるのもうれしい。聖水店には事前予約で6人まで利用できる個室もあります。人気店なので行く際は予約をお忘れなく(詳細はInstagramにて)。おしゃれな雰囲気のなかで絶品カンジャンケジャンと韓国料理を堪能して。

GEBANG SIKDANG(ケバンシッタン) 聖水店
B108, 126, Achasan-ro, Seongdong-gu, Seoul
営業時間/ランチ11:30~15:00、ディナー17:30~21:00
定休日/月曜
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ARTIST BAKERY(アーティストベーカリー) 【安国】

人気ベーグル店が手がける、アレンジ豊富な塩パン

Jinon/「東京茶飯事」主宰

ソウルで大人気のベーグル店「London Bagel Museum(ロンドンベーグルミュージアム)」のオーナーが2023年12月に新しくオープンした「ARTIST BAKERY(アーティストベーカリー)」。今ソウルでは塩パンがブームですが、ここでは豊富なバリエーションがそろうのが特徴。ポテトチーズ、レモン、アールグレイ、イカ墨チーズ、バジルペーストなど、パッとみて、10種類以上の塩パンが楽しめます。お店のテイストを感じられるブラック&ホワイトベースのトートバックや文房具などのグッズも充実していて、ソウル土産としてもよさそうです。最近、海外でも注目されているソウルのコーヒーやパンのクオリティを体験できる場所だと思います。

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いま大人気のお店なので、イートインの場合は基本的に店頭にある「CATCH TABLE」という事前ネット予約のシステムで予約して、1~2時間くらいは待たないといけないようです。テイクアウトの場合は平日の午前だと待たずに入れることも多そう。

ちなみに「ARTIST BAKERY」から徒歩10分ほどの距離にある「正読図書館(チョンドットソグァン)」はソウルではお花見の名所として有名ですが、図書館なので、基本的に静かでのんびりと時間を過ごせます。春の暖かくて天気のいい日に、塩パンをテイクアウトしてここで食べたら、ちょっとしたピクニック気分を味わえるかも。

ARTIST BAKERY(アーティストベーカリー)
1F, 45, Yulgok-ro, Jongno-gu, Seoul
営業時間/8:00~20:00
無休
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@fizz_social.club

Fizz Social Club(フィズ・ソーシャルクラブ)【聖水洞】

レトロなアナログ音楽鑑賞室

Honami Arai/エディター・ライター

広場市場の向かい側、芳山市場を奥へ進むと、最近新たにオープンした「Fizz Social Club(フィズ・ソーシャルクラブ)」が見えてきます。Instagramの公式アカウントには「ドリップコーヒー専門店」と表記がある、ドリップ専門店兼アナログ音楽鑑賞室。レコードとヴィンテージオーディオシステムで音楽を聴きながら、香ばしいブルーイングコーヒーをいただける場所です。

@fizz_social.club

閑静な通りにあるお店のなかは、床全体に敷かれたレッドカーペットと落ち着いた色味の本棚やテーブルに、ファンキーな小物たちが調和したレトロな雰囲気で、お店があるウルチロという街にぴったり。音楽シーンで多様に活動してきた絵のアーティストであり音楽愛好家のオーナーの感性が光る、ザ・ビートルズのポスター、デヴィッド・ボウイが表紙の雑誌、井上陽水のレコードなどのインテリアも見どころ。

こぢんまりした特別空間で、思い切り音楽を楽しむのもよし、会話に集中するのもよし、静かに読書をしたり、日記を書いたりするのもよし。ゆっくりと心落ち着くひとときを過ごしてみては。

Fizz Social Club(フィズ・ソーシャルクラブ)

4F 51-4 Eulji-ro 35-gil, Jung-gu, Seoul, South Korea
営業時間/11:30〜20:00
定休日/無休
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NEUNGDONGMINARI(ヌンドンミナリ)聖水店【聖水洞】

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美容にも効果的なセリたっぷりのコムタンで体ポカポカ!

Hyojeong/コーディネーター

ミナリ(セリ)は韓国ではいろんな料理に登場しますが、いま大注目なのは「ヌンドンミナリ」のミナリコムタン。2022年12月に龍山(ヨンサン)にオープンして瞬く間に人気に火がつき、2023年12月に聖水(ソンス)店がニューオープン。古い2階建ての住宅をリノベーションし、新店とは思えないレトロな雰囲気で居心地もいいです。セリを使った多彩なメニューが揃いますが、まずは人気メニューのミナリコムタン₩15,000とユッケビビンバ₩15,000がおすすめ!

細かく切ったセリがたっぷりで見た目のインパクトがすごいミナリコムタンは、澄んだスープとごはんとセリの食感の相性抜群(ごはんはお代わり自由)。たっぷり入ったやわらかくておいしいお肉はミナリムチム(セリの和え物)と一緒に食べると旨味が引き立ちます。

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ユッケビビンバは、混ぜれば混ぜるほど香ばしいセリの香りがユッケに絡んで逸品! シンプルな醤油ベースで旨味が抜群です。産地直送の新鮮でおいしいセリをぜひ。ランチやディナータイムは行列必至ですが、24時間営業なので比較的人が少ない朝食や深夜が狙い目。ソウルのトレンドをいちばん早くキャッチできる聖水洞を回るついでに立ち寄ってみて。

NEUNGDONGMINARI(ヌンドンミナリ)聖水店
42, Yeonmujang-gil, Seongdong-gu, Seoul
営業時間/24時間営業 ※状況により営業時間が変わる場合があるためInstagramでチェックを
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hellcafe music(ヘルカフェ・ミュージック) 【乙支路】

クリエイター常連。良質サウンドに包まれておいしいコーヒーを

Jinon/「東京茶飯事」主宰

2013年から「変わらない友人」のようなフレンドリーなドリップコーヒーやエスプレッソを提供している「hellcafe」は知る人ぞ知るソウルの代表的なコーヒーロースターです。その独特でおいしいコーヒーのファンが多く、空間に漂う良質のサウンドが印象的で、周りのクリエイターたちも常連として通っています。その「hellcafe」が音楽をテーマにして新しくオープンしたのが「hellcafe music」。しかも、場所は1946年創業という歴史あるソウルの老舗冷麺屋「又来屋(ウレオク)」のすぐ向こう側に佇んでいます。

オーディオシステムは、イギリスのスピーカーメーカーの名家「タンノイ」最高峰の技術を取り入れた新時代のプレステージシリーズとして開発されたスピーカーシステム「Tannoy Westminster Royal」、そしてアンプはマッキントッシュの「MAC7200」、DJターンテーブルの定番であるテクニクスの「SL-1200」シリーズで構成されていて、音楽愛好家やオーディオ愛好家からも満足できるサウンドを堪能できます。主にジャズのレコードをかけていますが、その他、クラシック、ポップミュージック、韓国の伝統音楽や歌謡曲まで、幅広いジャンルをかけています。

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昔から日本ではコーヒーやお酒を飲みながら、優れたオーディオシステムから流れている音楽を楽しむ「名曲喫茶」「ジャズ喫茶」のような喫茶店の文化があります。そして、最近日本の若い世代のなかでこういう喫茶店文化が愛されていると聞きました。ソウルに遊びに来たら、ここでコーヒーやワイン、そしてウイスキーを飲みながら、音楽に耳をすますのはいかがでしょうか。日本とは違う韓国の音楽喫茶の魅力を堪能できるはず。

hellcafe music(ヘルカフェ・ミュージック)
1F, 27, Eulji-ro 27-gil, Jung-gu, Seoul
営業時間/10:00~21:00
無休
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©︎와아서울

WAA SEOUL【聖水洞】

いま試すべきは、アイスクリームとワインのマリアージュ

Honami Arai/エディター・ライター

いま旬なワインペアリングといえば、ワインとアイスクリーム。工場や倉庫をリノベーションしてできたカフェやショップが並ぶ、ソウルのブルックリンと呼ばれる聖水洞(ソンスドン)に9月、ワインバー「WAA SEOUL(ワア ソウル)」がオープンしました。

「WAA」のメインメニューはワインとアイスクリーム。赤・白ワインはもちろん、スパークリングワインなど、充実したワインリストを取り揃え、アイスクリームは毎日お店で6種類を手作り。シーズンごとに変化する味のラインナップも魅力です。なかにはカマンベールチーズやリコッタチーズなど、変わり種フレーバーも。

©︎와아서울

ワインとアイスクリームのペアリングがじわじわときているのは、フランス・パリにあるワインバー「Folderol」の存在が大きいよう。おしゃれなパリジェンヌや世界中のファッショニスタ、なかにはBLACKPINKのLISAもこぞってお店を訪れ、ワイン片手にアイスとのマリアージュに舌鼓を打ったことでさらに人気が急上昇。

そんな最新グルメトレンドをお隣韓国で楽しめるのは朗報。一歩足を踏み入れると正面にカウンターが見え、無彩色で囲まれた落ち着きが感じられる「WAA」の店内。お店のスローガンは「Wine and ice cream. What a combo!」。ちょっぴり意外そうな組み合わせですが、一度試せば納得です。

WAA SEOUL
3F 1-10 Sangwon 2-gil, Seongdong-gu, Seoul
営業時間/月・水・木・金曜16:00〜24:00、火曜18:00〜24:00、土・日曜15:00〜24:00
定休日/無休
公式Instagram
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TAMBURINS(タンバリンズ) Flagship Store Seongsu【聖水洞】

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BLACKPINKジェニーとのコラボも話題! 「TAMBURINS(タンバリンズ)」のエッジィな新空間

Hyojeong/コーディネーター

いつも新たな発想で人々を驚かせる韓国発人気コスメブランド「TAMBURINS(タンバリンズ)」。新沙洞(シンサドン)、三清洞(サムチョンドン)に続きフラッグシップストアを韓国のブルックリンとも呼ばれる聖水洞(ソンスドン)に2023年11月18日にオープン。コンクリートの骨組みだけを残した雄大な建物には「TAMBURINS」のチャレンジ精神が込められていて目を引きます。

ガラス窓越しに見える地下空間は「Viewer in the garden」というテーマで目に入るすべてが五感を刺激するものばかり。枯葉が落ちた寂しさが感じられる庭には、おばあちゃんにやさしくリップクリームを塗ってあげるおじいちゃんの蝋人形が。造形的で実験的な空間に温もりを吹き込んでいます。

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巣の中の卵のような柔らかな曲線と質感の新作フレグランス「THE EGG PERFUME」(14ml ₩45,800)は、メインの香り「PUMKINI」をはじめ「WOOD SALT BEACH」「HOLY METAL」の3種類。そのほかリップバームやパフュームキャンドルも新たに登場し、どれもギフトにもぴったり。もちろん定番のベストセラーアイテムも揃います。

BLACKPINKジェニーとコラボしたキャンペーン映像「The Day of Sorceress」が流れるエッジィな空間で、自分のお気に入りアイテムやお土産ショッピングを楽しんで。

TAMBURINS Flagship Store Seongsu
8, Yeonmujang 5-gil, Seongdong-gu, Seoul
営業時間/12:00~21:00
無休
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YOUNHYUN(ユンヒョン) Material Library【論峴洞】

家具ストリートに誕生した、アートやデザインの複合スペース

Jinon/「東京茶飯事」主宰

論峴洞(ノニョンドン)には家具ストリートがあります。いろんなインテリアのフラッグシップのお店が並んでいて、週末になると「あの2人、もうすぐ結婚式があるんだろうな」と思われるカップルがあちこちで歩いてるのをよく見かけます。あと、建築、インテリア素材の流通、販売をしている会社が多いので、設計デザインなどの業界関係者の街でもあります。

その街をぶらぶらしていたときに出会ったのが「荺呟商材(ユンヒョンサンジェ)」。「草木の新芽が芽生える音」という意味をもつ、タイルを中心に建築やインテリア素材の流通や販売をしている会社の本社の建物には「SPACE B-E」というギャラリースペースがありました。建築、デザイン、工芸、ファインアートまで様々な展覧会の企画を展開するのがとても新鮮だった覚えがあります。そういうブランド展開はいまの時代の韓国人に響いていて、最近は業界の関係者だけではなく、ライフスタイルのリーダーとして多くのヒップスターの間にも愛されているブランドです。

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最近、論峴洞でいちばん話題のプロジェクトを挙げるなら、この荺呟商材が運営する「YOUNHYUN Material Library」だと思います。元々は商店やオフィスのある建物でしたが、老朽化のため、2年後に撤去され、新しい文化スペースとして生まれ変わる予定です。その「8シーズンの賞味期限のある建物」スペースを活かして、次のステップのために新しい実験の場として荺呟商材がスタートしたプロジェクトが「EXP: 8Seasons」です。4階構成の建物は各フロアごとに個性豊かなスペースを展開しています。

まず、1階の「Cafe&Bar: MOTHER Offline」はソウルのクリエイティブスタジオ「MOTHER」のスペースで展覧会、ライブ、DJイベントが開かれます。荺呟商材のブランド理念を堪能できる、2階の「YOUNHYUN Material Library」は“It’s all about materials.”という荺呟商材のスローガンのように衣食住という生活を構成している材料(マテリアル)を堪能できるライブラリー。そして、3階と4階はシーズンごとにアートの企画展や韓国のブランドのポップアップストアが展開されます。1980年代のソウルの特徴的なオフィスや商店のある複合ビルの雰囲気が味わえる場所なので、建築好きにもおすすめ。2023年5月26日~2025年5月26日の2年間のうちにぜひ!

YOUNHYUN Material Library
5, Nonhyeon-ro 132-gil, Gangnam-gu, Seoul
営業時間/10:00~18:00 ※2F~4Fは土日祝は 10:00~17:00
Instagram
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@magazineb.hannam / Instagram

MAGAZINE B HANNAM【漢南洞】

韓国発の人気雑誌が手がけるオフライン空間

Honami Arai/エディター・ライター

毎号ブランドやサービスをひとつピックアップしその魅力にせまる、韓国発の雑誌「Magazine B」。カタログのようなこだわりあるコンテンツとおしゃれなビジュアルで人気を集める「Magazine B」が、オフライン空間「MAGAZINE B HANNAM」をソウルの漢南洞にオープン。

「MAGAZINE B HANNAM」が位置するのは、カフェやライフスタイルブランドなどが軒を連ねる「Sounds Hannam」の2階。バックナンバーが並べられているだけでなく、これまで深く取り上げたブランドのアイテムをセレクトして提案するショールームやポップアップ、企画展示などもおこなわれている。

@MAGAZINEB.HANNAM//INSTAGRAM
@magazineb.hannam / Instagram

「コンテンツを快適に楽しむことができるさっぱりとした場所」というコンセプトどおり、鉄と木材でデザインされたタイムレスな空間は開放感たっぷり。まるでブックカフェのような場所には「Magazine B」が以前取り上げたコーヒーブランド「%Arabica Kyoto(アラビカ京都)」が併設。コーヒーをすすりながら、雑誌のページをめくってみるのはいかが?

MAGAZINE B HANNAM
Sounds Hannam 2F
35 Daesagwan-ro, Yongsan-gu, Seoul, South Korea
営業時間/9:00〜20:00
定休日/月曜
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Talitha Koum TK&【新沙洞】

アートスペースのような、注目コスメ初の路面店が話題

Hyojeong/コーディネーター

Kビューティはいま、ヴィーガン・クリーンビューティが主流ですが、なかでも注目したいのが「Talitha Koum(タリタ・クム)」というスキンケアブランド。9月、カロスキルに初の路面店「TK&(ティーケーアンド)」がオープン。まるでアートスペースのような、ビューティとアートの新しい複合文化空間です。

「Talitha Koum」は「少女よ、起きなさい!」という意味で、子どもでも安心して使えるプレミアムヴィーガンコスメブランド。炎症性疾患に効果的なシロバナタンポポ成分のスキンケアとボディーケアラインを披露し、昨年夏にオンラインローンチン後、瞬く間に人気に。今秋にはトナーとブライトニングセラム、ブライトニングクリームで構成された三重ブライトニングスキンケア「HM+Barrier Brighteous」を発売しました。

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環境と人を尊重し、健康な美しさを追求するブランド哲学と、アートストーリーを盛り込んだ空間は4つのテーマで構成されています。メモリーゾーン(写真下)は「TK&」の誕生にインスピレーションを与えた作品を披露する空間で、世界的な作家ウーゴ・ロンディノーネと、有名なスペイン作家ホセ・レルマの作品を展示。多様なアーティストの作品が披露されるレストゾーンでは、アートを眺めながらのんびり過ごせます。 エクスペリエンスゾーンは、シロバナタンポポのエネルギーをたっぷり詰め込んだ商品を直接体験でき、ギフトゾーンでは多彩な「Talitha Koum」のアイテムやアートコラボレーション製品を購入できます。

「Find Strength in Sensitivity」という「Talitha Koum」のビューティスローガンに、アートストーリーを盛り込んだ赤レンガの建物が印象的な「TK&」。健康で明るいビューティエネルギーを体験し、芸術作品を鑑賞しながらしばらくインスピレーションを得たり休息の時間を過ごしてみて!

Talitha Koum TK&
52, Nonhyeon-ro 159-gil, Gangnam-gu, Seoul
営業時間/12:00~19:00
定休日/月・火曜
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ⓒIwan Baan

SONGEUN【清潭洞】

ⓒIwan Baan

ヘルツォーク&ド・ムーロンが建築を手がけた注目アートスペース

Jinon/「東京茶飯事」主宰

ソウルのなかで清潭洞(チョンダムドン)というエリアは、ラグジュアリーブランドや高級レストランが並んでいる街のイメージがあり、みなさんが考える表参道と似ています。

そして、実はこのエリアは以前からいろんなアートスペースが佇んでいる「ソウルの隠れたアートの街」でもあります。2010年代の初頭から街のあちこちでミュージアムやギャラリーが出始めた覚えがあります。その時期から清潭洞の象徴として機能していたところが松隱(ソンウン)です。「隠れている松」という名前の由来のように、韓国の若手アーティストの作品活動を支援し、育成するところで有名です。2001年から開催している「松隱美術大賞(ソンウン美術大賞)」は世界に進出する韓国の若手アーティストの登竜門として中心的な役割を果たしています。

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「SONGEUN(ソンウン)」は、2021年9月に新しくオープンした松隱文化財団の新社屋にある非営利カルチャースペースです。建築はロンドンのテート・モダンや、東京のプラダ青山店を担当したことで知られているスイスの建築デュオ、ヘルツォーク&ド・ムーロン。「隠れている松」にインスピレーションされたミニマリズムの建物は、このエリアの新しいランドマークとして機能しています。最近「フリーズ・ソウル」などで世界各地のギャラリーのソウル支店が続々とオープンしているなか、注目すべきアートスペースだと思います。

こちらでは10月28日まで企画展「PANORAMA」が開かれています。いろんな世代でさまざまなテーマや媒体を探究する韓国のアーティスト16人の作品を通して、韓国のアートのワンシーンを広い視野で眺めることができる展覧会です。

SONGEUN
441 Dosan-Daero, Gangnam-Gu, Seoul
開館時間/11:00~18:30
休館日/日曜、祝日
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1994SEOUL【延南洞】

心ときめく韓国伝統菓子とお茶のペアリング

Honami Arai/エディター・ライター

観光スポットとしても人気のエリア弘大(ホンデ)の隣にある延南洞(ヨンナムドン)にオープンした「1994SEOUL」。韓国の季節をテーマに2ヶ月ごとに変わるメニューで、韓国伝統デザートとお茶のペアリングコースを楽しむことができる場所です。オーナーは、1994年にお餅屋さんを開業した両親の背中を追い、韓国の伝統菓子の世界を広げたいと開店することに。

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伝統菓子を楽しめるコースは₩80,000台とお手頃価格ではないけれど、レベルの高いデザートや質のいいお茶に出合えるという点で韓国現地の人にも魅力的にうつっているよう。韓国の伝統菓子に初めてチャレンジする人にも、新しい世界を広げるきっかけとなりそうなお店です。韓国らしさを感じられる美しいインテリアや食器なども心をときめかせてくれます。来店には予約が必要なので、Instagramをチェック。

1994SEOUL
245-29 Yeonnam-dong, Mapo-gu, Seoul
営業時間/12:00〜19:30
定休日/月・火曜
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鶏流館(ケリュグァン)【新堂】

薪で1時間以上燻煙した鶏の丸焼きが絶品!

Hyojeong/コーディネーター

地下鉄新堂(シンダン)駅からすぐ、新スポットがたくさんできて話題の「ヒップダンドン」と呼ばれるソウル中央市場周辺。なかでも断然目を引くのは、店外で数羽の鶏が薪の上でくるくる回りながら焼かれている、ローカルな鶏肉料理が人気の「鶏流館」です。

看板メニューは、樫の薪で鶏を1時間以上燻煙しながら丸焼きにしたタッチャンジャックイ₩21,000(写真)。ほのかに漂う香茸の香りに皮はパリッ、中はしっとりした食感が魅力的です。鶏の中には、香茸を浸した水につけておいたもち米入りごはんが。香ばしい香りが絶品でそのままでもいけますが、一緒に出てくる塩辛ソースや鶏肉味噌を添えてもおいしいです。

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また、自家製麺が自慢の鶏肉味噌マッククス₩11,000(写真上)もマストです。そば粉を原料とした麺料理で、済州産の苦みのあるそば粉と一般のそば粉をブレンドした麺に、鶏ひき肉とバターを長時間炒めた味噌ダレが絶妙に絡んで美味! 16時から営業しているので、中央市場グルメツアーのスタートにぜひ。豊富にそろうマッコリとともに楽しんで。

鶏流館(ケリュグァン)
15-17, Toegye-ro 87-gil, Jung-gu, Seoul
営業時間/16:00~23:00(22:00LO)
無休
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LOWIDE 【狎鴎亭】

人気ベーカリーカフェでカスタムブランチを

Jinon/「東京茶飯事」主宰

2021年、聖水洞(ソンスドン)の一軒家をリノベーションしてオープンしたベーカリーカフェ「LOWIDE」は、いま韓国の若い世代に支持されているファッションブランド「Your name Here」のオーナーが運営している人気店。そして、2023年6月に2号店として新しくオープンしたのが狎鴎亭(アックジョン)店です。

狎鴎亭店の特徴は、何よりもカスタマイズできるブランチが楽しめること。広いスペースが心地よい2階もいいですが、1階にあるバーカウンターに座って、スタッフが大きい鉄板の上で作っている風景を見るのがおすすめです。食パンの種類からトッピングまで選べるので、その日の気分に合わせてブランチを楽しめます。何を選ぼうか迷うときはスタッフにおすすめのメニューを聞いてみて。

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狎鴎亭エリアは11時前後オープンのお店が多いので、朝の8時からお店が開いているのもうれしいです。週末は朝から混んでいるので、少し余裕のある平日の朝の時間帯がおすすめ。

LOWIDE 狎鴎亭店
1-2F, 146, Apgujeong-ro, Gangnam-gu, Seoul
営業時間/8:00~20:00
無休
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minite papillon【狎鴎亭】

レトロな店内でチュロスを頬張る

Honami Arai/エディター・ライター

なにかひとつ食べ物がヒットすると一気にその専門店が街に増えるといっても過言ではないくらい、トレンドに敏感なソウル。2022年下半期にはベーグルブームが起こり、2023年上半期からはチュロスブームが到来中。そんなチュロスブームの先駆けとなったお店が、江南・狎鴎亭(アックジョン)にあるminute papillon(ミニット・パピヨン)です。

こちらは平日休日かかわらずウェイティング必至なホットなチュロス専門店。チュロスにあわせて好きなディップソースを選べるのもの嬉しいポイント。アンティーク調のこぢんまりとした店内のレトロなムードもたまりません。

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待ち時間がかなり長いけれど、比較的にスムーズに順番がまわってくるテイクアウトにチャレンジするのも手。ウェイティングがあってもお店の周辺にはレストランやカフェ、ショールームが並んでいるので、順番待ちのリストに入れてもらったら周りを散歩したり食事を楽しんだりしてもいいかも。

minute papillon(ミニット・パピヨン)
657−26 Sinsa-dong, Gangnam-gu, Seoul, South Korea
営業時間/10:00〜19:00
定休日/不定休
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SIMIHAZE BEAUTY(シミヘイズ・ビューティ)【狎鴎亭】

BLACKPINK愛用! 日本未上陸コスメをソウルで

Hyojeong/コーディネーター

ファッションアイコンとして大きな注目を集めている双子DJデュオ、シミ&ヘイズが手がけるコスメブランド 「SIMIHAZE BEAUTY(シミヘイズ・ビューティ)」がソウルに初上陸。シミ&ヘイズをはじめ多くの韓国セレブが来場して話題を呼んだ「BOON THE SHOP」清潭(チョンダム)でのポップアップイベントを皮切りに、6月30日に「ギャラリア百貨店名品館WEST」にオープン。

セレーナ・ゴメスやケンダル・ジェンナーなど、人気セレブと親交が深いシミ&ヘイズは、BLACKPINKのジェニーとロゼと一緒に「ネオンメイク」を披露しSNSで話題に。エッジの効いた遊び心のあるメイクブランドの上陸を待ち望んでいたファンは韓国にも多く大人気です。

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マットな仕上がりにして高い保水力のリップスティック「VELVET BLUR Lip Balm」(写真上)と、唇と頬に使用できるマルチカラー「SUN FLUSH All-Over Face Tint」(写真下)の2種類だけで簡単にメイクが完成。特にリップ製品はミニサイズもあり、シリコン素材の夜光ケースに入れて携帯が可能で、バッグやポーチに付けてファッションアイテムとしても映えるので、売り上げNo.1を誇る人気アイテム。

シグネチャーアイテムである、きらめくクリスタルキュービックやネオンカラーのステッカーアイライナーもお忘れなく。実はシミ&ヘイズが日本旅行でインスピレーションを得て作ったそう。パーティだけでなく、日常でも遊び心のあるユニークなメイクとして取り入れたい!

SIMIHAZE BEAUTY(シミヘイズ・ビューティ)
Galleria Department Store WEST1F, 343, Apgujeong-ro, Gangnam-gu, Seoul
営業時間/月~木曜10:30~20:00、金~日曜10:30~20:30
定休日/毎月1回月曜 ※要確認
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Oilje(オイルジェ) 【龍山】

こだわりが詰まった滋味深いわかめスープ

Hyojeong/コーディネーター

韓国ではお誕生日の定番メニューであるわかめスープの専門店が、おしゃれカフェが立ち並ぶ龍山(ヨンサン)・龍理団ギル(ヨンリダンギル)に2023年3月オープン。メニューはエゴマわかめスープのみという潔さ。店主のこだわりが詰まった絶品スープとおいしいご飯のおもてなしにすでに人気沸騰中です。

味も食感も別格なわかめは、この店をひとりで営む店主が全国の産地を巡り、韓国南西部にある居金島(コグムド)で見つけたこだわりのもの。そして韓牛の牛骨スープにはエゴマがたっぷり。免疫力向上と美肌効果が期待できるエゴマと、ミネラルたっぷりのわかめスープで栄養満点!

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釜で炊いたアツアツのコシヒカリのごはんもおいしい。わかめは特製醤油だれにつけると旨味が一層引き立ち、ごはんのおともにはスープのほかタコの塩辛やからし菜キムチも◎。ラストはスープにごはんを入れて香ばしさを余すことなく楽しめます。

材料が無くなり次第閉店なので、事前予約か早めに行くのがおすすめ。金曜夜限定でお誕生日メニューの予約も可能。詳細はInstagramでチェックして。

Oilje(オイルジェ)
29, Hangang-daero 62da-gil, Yongsan-gu, Seoul
営業時間/10:00~15:00 ※無くなり次第終了。予約がおすすめ。
定休日/土・日曜 ※7/31~8/4夏季休暇
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GBH FLAGSHIP STORE【方背洞】

優れた機能美のライフスタイル雑貨が集結

Jinon/「東京茶飯事」主宰

韓国で人気のライフスタイルブランド「GBH」が、初の路面店を方背洞(パンベドン)、地下鉄7号線内方駅(ネバン駅)1番出口近くにオープン。「GBH」が追求している価値である、優れた機能美のデザインが特徴のアパレルやホーム雑貨、コスメなど日常生活の多彩なアイテムがそろいます。

店内は、企画展や新商品のキュレーションが堪能できる1階の「GBH PROJECT」、すべての商品をチェックできる2階の「GBH SHOP」、日常生活のなかでのアイテムを提案するスペースとお客さんのラウンジとして使われる3階の「GBH HOUSE」という構成。

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トラベルキットやハンドケアアイテムなど、気軽に買えるコスメグッズは日本未上陸でお土産にも喜ばれそう。

東京の神楽坂・飯田橋のようなフランス人コミュニティの街である「ソレマウル」からほどよい距離感なので、ソレマウル旅のスタートかゴールの場所としておすすめです。

GBH FLAGSHIP STORE
1, Seocho-daero 32-gil, Seocho-gu, Seoul
営業時間/11:00~19:00
無休
公式サイト
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Cham in Season【西村】

韓国の四季をカクテルで味わう

Honami Arai/エディター・ライター

2020年より3年連続で「アジアのベストバー50」にランクインしているバー「Bar Cham」のオーナーが、2022年末新たにオープンした「Cham in Season」。店名の通り、3ヶ月に一度四季にあわせてメニューが変わるのが特徴。韓国の旬の食材と韓国の地酒を使ったカクテルを楽しめます。

アルコールを主役にそれにあわせて後から香りや味を感じられるカクテルではなく、それぞれの食材が織りなす風味のなかにアルコールが自然と香るカクテルの提供を目指しているそう。

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店内はウッド調のぬくもりあふれるミニマルな作り。家具の所々にはブロンズが使われ、ナチュラルだけれどどこか力をくれるその居心地の良さに、ついつい長居してしまいそう。季節のカクテルとともに四季を感じられるテラス席も。

Cham in Season
4F, 133-10 Sajik-ro, Jongno-gu, Seoul, South Korea
営業時間/19:00〜翌2:00
定休日/日・月曜
公式Instagram
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鶏月(ケウォル)コムタン【聖水洞】

澄んだスープが絶品なタクコムタン

Hyojeong/コーディネーター

モダンとレトロが共存するソウルのホットプレイス、聖水洞(ソンスドン)にある、澄んだスープのタクコムタン(鶏煮込みスープ)₩10,000が絶品な「鶏月コムタン(Kyewol Gomtang)」。煮込んだ鶏スープにごはん、真空調理法で旨味が凝縮された鶏肉と、サクサクのオルガリ白菜の組み合わせが見事! クリアな見た目ながら深いコクがたまりません。2021年のオープンから話題で、韓国の著名グルメガイド「ブルーリボンサーベイ2023」で選定されたのも納得。

キムブガク(海苔の揚げ物)にのせて食べる、甘酸っぱくてピリ辛な鶏肉の和え物、タクムチム(ランチ₩8,000、ディナー₩18,000)もよく合うのでぜひ一緒に。

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店内は、韓紙の壁絵など、韓国の伝統のものをモダンに取り入れていておしゃれ。また、トレンディなカクテルバー「Synapse Bar(シナプス・バー)」や、ナチュラルワインと小皿料理がおいしい「Wildduck Canteen(ワイルドダック・キャンティーン)」、マッコリバー「Bokdeokbang(ポットッパン)」など、ソウルの人気店とコラボイベントを開催することも。タクムチムをパーティにふさわしいタコスのように提供したり、鶏肉のコンテンポラリー料理を披露しているのも注目です。詳細はInstagramでチェックして。

鶏月(ケウォル)コムタン
8, Seongdeokjeong 3-gil, Seongdong-gu, Seoul
営業時間/ランチ11:00~15:00(14:30LO)、ディナー17:00~21:00(20:30LO)
無休
公式Instagram
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GOLDEN PIECE 【漢南洞】

新しいソウル土産はこれで決まり

Hyojeong/コーディネーター

G-DRAGONが手がけるブランド「PEACEMINUSONE(ピースマイナスワン)」と「Nike(ナイキ)」のコラボ「Kwondo1(クウォンド1)」の発売記念イベントでデザートメニューとして披露され、SNSで話題になり2023年5月27日の開店当日1時間ほどで完売したほどいま大注目の新アドレス。

韓国伝統菓子である薬菓(ヤックァ)を再解釈して作ったプレミアム薬菓ブランドで、今の時代でも大切な人たちと分け合って食べられるギフトになることを願い、全世代が喜ぶ新しい姿で再構築したという。

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内観は薬菓をモチーフにしたウッドトーンの古風な雰囲気。まず目を引くのは、薬菓の形をしたレセプション。 インテリアからケースまで、高級感たっぷり。販売するのは3種のギフトセットで、もっちり食感のもち米薬菓セット(これまでの花のような丸い形とは違って、ゴールドバーのような上品なビジュアルに、バニラ、よもぎ、ガナッシュなどのトッピング)₩55,000、ウサギの形などパイ生地のようにさっくり食感の開城(ケソン)薬菓セット₩54,000、盛り合わせ₩56,000がそろいます。大切な人へのソウル土産にぜひ!

GOLDEN PIECE
25, Hannam-daero 27-gil, Yongsan-gu, Seoul
営業時間/12:00~18:00
定休日/月・火曜
公式Instagram
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tac【漢南洞】

行列のできるスタイリッシュなタコス専門店

Honami Arai/エディター・ライター

ソウルでおしゃれなタコス店が続々オープンするなか、梨泰院に隣接する漢南洞(ハンナムドン)で、2022年夏に誕生したタコスバー「tac」。トレンディなショールームやカフェが集結するこの場所で、開店前からウェイティングの列ができるソウルっ子注目のホットスポットのひとつ。

店内のスタイリッシュなインテリアと、スッキリと盛られた一品一品は写真映え抜群。「tac」はニューヨーク式タコス専門店と謳い、食材本来の見た目と味をそのまま活かすメニューが特徴で、最小限のスパイスと刺激のないソースを使用して調和のとれた味わい。

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注文はテーブルに置かれているメニューシートにペンでチェックを入れて完了。つねに行列が絶えない人気店だけれど、メニューはタコスがメインなので回転ははやめ。チャレンジの価値ありです。

tac
729-37 Hannam-dong, Yongsan-gu, Seoul
営業時間/ランチ12:00~15:00(14:00LO)、ディナー17:00~21:30(20:30LO)
無休
公式Instagram
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courtesy of La Farinatta via Instagram

La Farinatta【狎鴎亭】

ファインダイニングの味をカジュアルに体験

Hyojeong/コーディネーター

韓国ドラマ「パスタ」のロケ地としても有名なイタリアンファインダイニング「Buona Sera(ボナセラ)」が、2023年5月、入店するビルのリニューアルとともにカジュアルなイタリアンデリ「La Farinatta(ラ ファリナータ)」に変身。リーズナブルな価格で再検証されたデリメニューをワインとともにテイクアウトして気軽に楽しめます。

店名はイタリア語で「小麦粉屋」を意味するこちらの看板メニューはパンツェロッティ(揚げピッツァ)。イタリア中部と南部発祥のストリートフードで、サクサクの生地に包まれた窯焼きピザのようなモチモチ食感がおいしい。定番のマルゲリータやたっぷりトリュフが入ったものなどがラインナップ。

courtesy of La Farinatta via Instagram

パンツェロッティのほかにも、ワインが進むイタリア式おつまみや、毎日焼き上げる自家製フォカッチャも。アンチョビとグリーンハーブをすりおろしたグリーンペーストのソースをかけて食べるスタイルに名店のこだわりを感じます。

すぐそばの島山公園で散歩を楽しんだ後、店外にある階段に座って日差しを浴びながら気持ちいいチルタイムをぜひ。

La Farinatta
18-2, Dosan-daero 45-gil, Gangnam-gu, Seoul
営業時間/11:00~19:00
定休日/日・月曜
公式Instagram
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ZENZERO 島山公園店【狎鴎亭】

ジェラートとスパークリングの至福ペアリング

Hyojeong/コーディネーター

季節ごとに韓国の旬食材を使った多彩なフレーバーがそろう人気ジェラート専門店「ZENZERO 島山公園店」が、前述のイタリアンデリ「La Farinatta」に隣接してオープン。

ブロンテピスタチオなどの人気メニューのほか、こちらの目玉は昼間にワインと一緒に楽しめるガストロノミックジェラートメニューが味わえるところ。ゴルゴンゾーラチーズジェラートとオリーブゼリー、スプマンテのプレート(₩18,000)は、豊かなコクのあるチーズジェラートにオリーブゼリーが口の中でとろけてとてもおいしい。それにほどよい果実味のきめ細やな泡の組み合わせが絶品すぎる!

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オリーブゼリーは同じビルに併設されたイタリアンデリ店「La Farinatta(ラ ファリナータ)」で作られたもので、以前同じ場所にあた「Buona Sera」のシグネチャーアペタイザーでもあり、思い出のある人にはうれしいポイント。ジェラートとワインのペアリングを楽しんで!

ZENZERO 島山公園店
18-2, Dosan-daero 45-gil, Gangnam-gu, Seoul
営業時間/12:00~21:00
定休日/月曜
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JEOLGI【駅三洞】

二十四節気がテーマの新感覚ティーハウス

Jinon/「東京茶飯事」主宰

江南の駅三洞(ヨッサムドン)エリア、地下鉄9号線の宣靖陵(ソンジョンヌン)駅近くに位置する「JEOLGI」は韓国語で「節気」の意味。季節の変わり目でもある二十四節気をテーマに、それぞれの節気に合わせてお茶を提案する新感覚のティーハウスが2022年にオープン。いま世界が注目しているカルチャー発信地であるソウルは、1日の時間の流れも街の流行りもスピード感が速い。そのソウルの日常のなかで、ゆっくり流れていく季節を感じられる空間です。

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店内では、壁一面の大きなLED画面に映し出される美しい風景とともに、節気ごとにおすすめするお茶と季節の旬のフルーツで作ったデザートを堪能できます。高層ビル群のなかに佇むこぢんまりとしたつくりのお店で、都心の静かなひとときを過ごすのもいいかも! 近くにある宣靖陵周辺は緑も豊かで、あちこちにセンスのいいお店があるので、ゆっくり散歩するのもおすすめです。

JEOLGI
1F, 306, Bongeunsa-ro, Gangnam-gu, Seoul
営業時間/火~金曜12:00~-19:00(18:30LO)、土・日曜12:00~21:00(20:30LO)
定休日/月曜
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SCOFF 西村2号店【西村】

あの人気ベーカリーがぐんとアクセスしやすく

Honami Arai/エディター・ライター

英国式ベーカリーの「SCOFF」。もともと景福宮(キョンボックン)近くの付岩洞(プアムドン)と西村(ソチョン)に店舗を構えていたけれど、2023年新たに西村2号店として、よりアクセスしやすい西村の中心側に新店舗をオープン。

イギリス人のオーナーが運営する「SCOFF」の店内は、ショートブレッドやヴィクトリアケーキ、スコーン、ブラウニー、クッキーなど、ボリューム満点でバラエティ豊かなペストリーでいっぱい。フォトジェニックなだけでなく、お味も◎。

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新店の場所はソウルでいちばん古くからある本屋さんといわれる「デオ書店」の向かい側。景福宮や情緒あふれる韓屋に囲まれた西村周辺の散策の合間のひと休みにも最適で、天気が良い日にはテラス席がおすすめ。

SCOFF 西村2号店
54 Jahamun-ro 7-gil, Jongno-gu, Seoul
営業時間/11:00〜20:00
無休
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HILLS & EUROPA【解放村】

イ・ヒョリ・カクテルも! ヒップなLPバー

Jinon/「東京茶飯事」主宰

解放村(ヘバンチョン)にある「HILLS & EUROPA」は、ソウルのヒップスターの聖地ともいえるくらいの話題のLPバー。ソウル、ファンク、ジャズ、ブラジル、韓国のポップ・ミュージックなど、レコードのコレクションが素晴らしい! 主にお店のオーナーがかけているアナログレコードの音を楽しみながら、南山(ナムサン)周辺のソウルの夜景を眺めるのが心地いい。

ちなみにオーナーのジュンモ(JUNMO)さんは「AOYAMA TUNNEL」のような東京のカルチャーに敏感な人々が集う場所でゲストDJとして参加するなどの実力派なので、その選曲は信頼できます。

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約2年前のオープン当時から話題になったお店だが、韓国の歌手、女優、モデルとして活躍しているイ・ヒョリが出演した「ソウル・チェックイン」というリアリティ番組のロケ地としても有名。韓国人には「イ・ヒョリ・カクテル」という愛称で知られる「Cigar in a Glass」は、木に火をつけて香りを入れる独特な感覚のカクテル。お昼にはカフェとしても使えるので、お昼と夜の雰囲気を両方楽しめます。クリームチーズ入りの自家製プリンも絶品!

HILLS & EUROPA
2F, 35, Sinheung-ro, Yongsan-gu, Seoul
営業時間/Cafe & Dessert(土・日曜) 12:00~17:00、Bar & Munchies 18:00~02:00
定休日/無休
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PDF SEOUL【梨泰院】

ハイセンスなソウルっ子が集うアートブック店

Honami Arai/エディター・ライター

梨泰院(イテウォン)近くに位置する「PDF SEOUL」。ファイル形式を指すPDFと、フォト・デザイン・ファッションの頭文字にちなんでつけられた店名のとおり、デザインやファッション、アート関連の書籍を展示、販売するセレクトショップ。

美術に関する本を集めることが趣味だったオーナーが約10年以上コレクションして集めた300冊余りの書籍を本当に必要としている人に届けたいと2023年1月にオープン。

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店内では不定期でブランドのポップアップを開催したり、撮影のために空間を貸し出したりとソウルのトレンドやアートの発信地のひとつになりつつある。ほどよく無機質でハイセンスな店内での写真撮影はマスト!

PDF SEOUL
34-38 Itaewon-dong, Yongsan-gu, Seoul
営業時間/火~土曜13:00~20:00、日曜13:00~19:00
定休日/月曜
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CALLING BOOKS【狎鴎亭】

「本のある生活」を提案するアットホームな本屋

Jinon/「東京茶飯事」主宰

狎鴎亭(アックジョン)~清潭洞(チョンダムド)といえば、高級ブランドのフラッグシップ店、有名セレクトショップ、レストランなどが立ち並ぶストリートのイメージがあります。このエリアの路地に佇む「CALLING BOOKS」は、センスのいいオーナーが運営している街の本屋。ラグジュアリーな感覚だけがあふれているような街の雰囲気のなかで「本のある生活」を提案する大切なお店です。

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ドアを開けて中に入ると広がるのは、趣味のいい友人の部屋のような、フレンドリーな雰囲気の空間。ラジオの構成作家や旅行作家の経歴をもつオーナーがセレクトする、多彩な分野の本に出合えます。本のセレクト基準は「人生で大事に考えているテーマ」だそう。日本の本の韓国語版もあるので、ソウルのお土産としていいかも! 定期的にテーマを設けてフェアも開催しているので気になる人はInstagramでチェックして。

CALLING BOOKS
1F, 14-4, Seolleung-ro 157-gil, Gangnam-gu, Seoul
営業時間/13:00~19:00
定休日/日・月・火・水曜
公式Instagram
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PROFILE

Jinon
東京の街、人、文化を韓国人に紹介するメディア「東京茶飯事」主宰。ソウルと東京の架け橋のような感覚で、両都市の雑誌への寄稿のほかさまざまなプロジェクトを行う。著書に『東京のライフスタイルの企画者たち』。

Hyojeong
韓国と日本のメディアコーディネーター。TVや雑誌、Webメディアなどで韓国エンタメ情報やビューティ、グルメ、ファッションなどおしゃれスポットの最新情報を発信。

Honami Arai
ソウル在住のエディター・ライター。Z世代のエンタメジャンキー。大学卒業後、海外セレブ情報メディアや音楽雑誌にて本格的に活動を開始。執筆に加え、翻訳、洋楽アーティストやハリウッド俳優の取材も行う。

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