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「はあ? じゃあこれ、誰がやるのよ!」と仕事を押し付ける先輩。だが、上司の正論をうけ顔色が真っ赤に

  • 2025.12.19
「はあ? じゃあこれ、誰がやるのよ!」と仕事を押し付ける先輩。だが、上司の正論をうけ顔色が真っ赤に

「褒め言葉」という名の罠

職場の人間関係、特に先輩との距離感というのは難しいものです。
私が以前悩まされていたのは、一見するととても穏やかで、人当たりの良いある先輩のことでした。

いつもニコニコしていて、周囲からは「優しい人」と思われている先輩。
しかし、その笑顔の裏には、自分の負担になる仕事を巧みに他人に押し付けるという困った一面があったのです。

先輩の常套句は決まっていました。
「私よりも、〇〇さんの方が作業が丁寧だから」「君に任せた方が安心だから」。

そんな風に持ち上げられると、後輩としては無下に断れません。
「先輩も忙しいのだろうし、頼りにされているなら…」と、最初のうちは自分を納得させて引き受けていました。

しかし、それが間違いの始まりでした。
私が文句を言わずに引き受けると分かると、先輩からの「お願い」は日に日にエスカレートしていったのです。

気づけば、私の机の上は自分の業務だけでなく、先輩から回された仕事で山積みになっていました。
私が夜遅くまで残業して書類を作成している横で、先輩は「じゃあ、お疲れ様」と定時で爽やかに帰っていきます。

「何かがおかしい…」。体力的にも精神的にも限界が近づいていたある日、ついに決定的な出来事が起こりました。

その日も、先輩は大量の資料作成を抱えて私の席にやってきました。
「これ、お願いできる? 君の方が得意でしょう?」と、いつもの調子です。

しかしその時、私は自分の抱えている急ぎの案件だけで手一杯でした。
これ以上は絶対に無理だと思い、勇気を出して伝えました。

「申し訳ありませんが、今日は自分の仕事で手一杯なのでできません」

はっきりと断った私に、先輩の表情が一変しました。

「はあ? じゃあこれ、誰がやるのよ!」

普段の穏やかな姿からは想像もできないほど強い口調が、静かなオフィスに響き渡りました。
周囲の空気が一気に張り詰め、シーンと静まり返ります。先輩の剣幕に押されそうになった、その時です。

救世主の登場

「騒がしいな、どうしたんだ」

タイミングよく近くを通りかかった上司が、様子を見にやってきました。
状況を察した上司は、私の机の上の状況と、先輩が持っていた資料を交互に見ると、静かに、しかしはっきりと言い放ちました。

「その資料作成は、君が担当する業務だろう。彼女に押し付けるものじゃない」

先輩が何か言い訳をしようとするのを遮り、上司は続けました。

「それに、彼女の業務量が最近多すぎると私も気になっていたんだ。明らかにキャパシティを超えている。仕事の割り振りを根本から見直すから、君は席に戻りなさい」

正論を突きつけられ、先輩は顔を真っ赤にして何も言い返せず、逃げるように自分の席へと戻っていきました。

その瞬間、今まで胸の中に溜まっていた重たいモヤモヤが、嘘のように軽くなりました。

その後、ことの顛末を見ていた同僚がこっそりと近づいてきて、「よく言ったね! スカッとしたよ」と声をかけてくれました。その言葉で、私の胸の中は完全に晴れ渡りました。

それ以降、上司の監視の目が入ったこともあり、先輩からの理不尽な仕事の押し付けは一切なくなりました。
私はようやく、自分の仕事に落ち着いて向き合える平穏な日々を取り戻すことができたのです。

勇気を出して「No」と言うことの大切さを、身をもって学んだ出来事でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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