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「風呂の水は3日は変えるな」と言うドケチ夫。だが、夫の服から見つかったレシートで表情が一変【短編小説】

  • 2025.12.18
「風呂の水は3日は変えるな」と言うドケチ夫。だが、夫の服から見つかったレシートで表情が一変【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

ドケチな夫

私の夫は、とにかくお金を使うことを嫌います。
節約自体は悪いことではありません。
しかし、彼の節約は常軌を逸しているのです。
中でも私が一番耐え難かったのが、「お風呂のマイルール」でした。

「おい! また湯を抜いたのか! 風呂の水は3日は変えるなと言ってるだろう!」

これが夫の口癖です。
追い焚き機能があるとはいえ、3日目のお湯なんて、濁っていて何とも言えない臭いがします。
衛生的にどうしても許せず、私がこっそり入れ替えると、水道メーターの数値をチェックしていた夫にバレて、何時間も説教されるのです。

「お前は金のありがたみが分かっていない」

そう言われるたび、私は小さくなって謝るしかありませんでした。
しかし、ある日のことです。

夫が脱衣所に脱ぎ捨てていったズボンを洗濯カゴに入れようとした時、ポケットからクシャクシャになった紙切れが落ちました。
何気なく拾い上げると、それは昨日の日付のレシートでした。

レシートに書いてあったのは

仕事で帰りが遅かった夫。
またコンビニでおにぎりでも買ったのかな、と思って内容を見た瞬間、私の思考は停止しました。

『極楽スパ・リゾート 入館料+岩盤浴+プレミアムマッサージコース 計6,800円』

手が震えました。
家では私に雑菌だらけの濁ったお湯を強要し、数百円の水道代で怒鳴り散らす夫。
その裏で、自分だけはこっそりと高級スパに行き、ピカピカの広いお風呂とマッサージを楽しんでいたのです。

その夜、帰宅した夫はいつものように「電気をつけっぱなしにするな」と私に小言を言い始めました。
私は無言のまま、テーブルの上にあのレシートを叩きつけました。

「え……あ、いや、これは……」

夫の顔から血の気が引いていくのが分かりました。
「付き合いで……」と言い訳しようとしましたが、昨日は日曜日。完全にプライベートな時間です。

「3日目の汚いお湯に私を入れて、自分だけ極楽スパ?」

私が冷たく言い放つと、夫は口をパクパクさせるだけで、何も言い返せませんでした。

それ以来、我が家の「お風呂3日ルール」は撤廃されました。
今では毎日、清潔な一番風呂に入っています。もちろん、夫からの文句は一切ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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