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【竹橋】丸紅ギャラリー 企画展「初期写真資料でひも解く 着こなしの変遷 -幕末・明治の女性の和装」&イタリアンレストラン ヴェル・テラッツァ

  • 2025.12.19

幕末・明治のタイムカプセル、初期写真資料に見る女性の着こなし

丸紅ギャラリーで開催中の企画展「初期写真資料でひも解く 着こなしの変遷 -幕末・明治の女性の和装」[2025年12月2日~2026年1月24日]を見て来ました。

染織品のコレクションを中心に開催されてきた丸紅ギャラリーの展覧会としては幕末・明治の初期写真資料と染織品のコレクションのコラボという組み合わせがとても面白い展覧会でした。

展示は、プロローグ「写真機材と感光材料」、第1章「初期写真とは ―開港に伴う写真の流入と普及」、第2章「幕末・明治の女性の和装とその変化」、第3章「初期写真の見方」までを初期写真資料とともに、実際に着付けられた着物や華やかな染織品のコレクションで辿ります。幕末・明治の武家や庶民の着こなしの変遷が貴重な初期写真資料とともに蘇ります。

※展示室の外のプロローグ「写真機材と感光材料」の展示のみ個人利用に限り撮影が可能です。(フラッシュ、三脚、動画、自撮棒は禁止です。撮影には注意事項をご確認いただき、他のお客様のへのご配慮をお願いします。)

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出典:リビング東京Web

企画展「初期写真資料でひも解く 着こなしの変遷 -幕末・明治の女性の和装」プロローグ「写真機材と感光材料」展示風景 東京 丸紅株式会社 丸紅ギャラリー[/caption]

慶応元年(1865)頃の《八切判スタジオカメラ》が登場!

プロローグ「写真機材と感光材料」では慶応元年(1865)頃の《八切判スタジオカメラ》が展示されていました。 蛇腹のある四角い大きな木の箱が、装飾がほどこされた木製の足の上に据えられていて、レンズが付います。現代の一眼レフやスマホのカメラとはずいぶん違う形をしていることが分かります。

世界的に写真技術が生まれたのは天保10年(1839)1月、フランスで直写景鏡、ダゲレオタイプが公表されたことからとされています。 日本人が撮影した現存最古の写真は安政4年(1857)に撮影された薩摩藩第11代藩主・島津斉彬(しまづなりあきら)の肖像写真だそうです。

《八切判スタジオカメラ》の横には右側に肘付のある《椅子》と《首押さえ》が展示されていました。当時のカメラはぶれを抑えるため椅子に座ったり、または首押さえを使用したりしたそうです。 斉彬も「殿!動いてはなりませぬ!」と言われてカメラの前でじっとお座りになっていたかもしれません。

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出典:リビング東京Web

右、《八切判スタジオカメラ》 慶応元年(1865)頃、左、《首押さえ》 明治時代(19世紀)、《椅子》 明治時代(19世紀~20世紀) すべて日本カメラ博物館蔵[/caption]

さわってみよう!着物の生地で手触りの違いを体験!

展示会場の入口手前に様々な着物の生地を実際に触ることが出来るハンズオン展示がありました。

同じ絹(きぬ)でも綸子(りんず)や絽(ろ)、繻子(しゅす)、縮緬(ちりめん)で手触りに違いがありました。また木綿(もめん)や麻(あさ)など繊維の原材料によっても生地の手触りに違いが感じられました。 実際の展示作品は触れることは出来ませんので、ハンズオン展示を経験した後の観覧は、写真資料や、展示された着物の質感を思い出しながら見ることが出来ました。

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出典:リビング東京Web

プロローグ「写真機材と感光材料」江戸時代の繊維 展示風景 東京 丸紅株式会社 丸紅ギャラリー[/caption]

幕末・明治に普及した写真技術と日本人の着こなしの変遷の記録

当時の写真の感度(感光までの時間)は、室内の温湿度や薬品により変化するためカメラマンの経験と勘が頼りだったようです。 幕末・明治の写真はモノクロですが、色を付けた写真資料もありました。スナップ写真の自然な感じではなく、ポーズを取っているような姿は、着こなしの様子が分かりやすく幕末・明治の風俗を知る貴重な記録と言えます。

武家や庶民の和装姿を記録した初期写真資料では、女性の和装に二通りの着こなしがあったことが分かります。 長く裾を引く装いは、上流階級の女性に広く見られました。外出時には「つま取り」と称される着物前で裾を持ち上げる姿も写真資料に記録されています。

現代にも通じる着物の丈を短く着る「おはしょり」は、帯を締める際に着物を腰のあたりで絡げて挟む着方です。明治時代に社会が変化して女性も旅行など行動範囲が広がったことによるとされています。

その後も、茶道や舞踊などの伝統文化の場では、裾を引く着こなしが長く受け継がれていきます。現代も歌舞伎や日本舞踊、時代劇などでは女性の役柄により裾の長い着物姿が見られます。

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出典:リビング東京Web

プロローグ「写真機材と感光材料」裁断された着物のパーツ、『萬金産業袋』巻之五 三宅也来[撰述] 享保17年(1732) 展示風景 東京 丸紅株式会社 丸紅ギャラリー[/caption]

アクセス向上!地下鉄から直結、丸紅ギャラリーへ

地下鉄「竹橋駅」に新しく3a出口が出来ました。大手町方面改札から地下通路を通って丸紅ギャラリーのある丸紅本社ビルのすぐ下に出ますのでアクセスがとてもよくなりました。

丸紅ギャラリーの企画展「初期写真資料でひも解く 着こなしの変遷 -幕末・明治の女性の和装」は2026年1月24日までです。 是非お出かけください。

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出典:リビング東京Web

企画展「初期写真資料でひも解く 着こなしの変遷 -幕末・明治の女性の和装」展示風景 東京 丸紅株式会社 丸紅ギャラリー[/caption]

ギャラリーグッズは丸紅の染織コレクションのデザイン

展示室には丸紅の染織コレクションも華やかに展示されていました。染織の柄はミュージアムグッズの意匠にも取り入れられています。

購入したギャラリーグッズは、白綸子地藤牡丹菊花束雲青海波模様打掛の藤と菊の柄があしらわれた懐紙(760円)、紺繻子地立木雀模様振袖のポストカード(160円)、牡丹金鶏図友禅染掛幅の柄のクリアファイル(400円)。 懐紙の柄の白綸子地藤牡丹菊花束雲青海波模様打掛は武家の女性が御殿で着用した打掛だそうです。

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出典:リビング東京Web

ギャラリーグッズ 丸紅ギャラリー[/caption]

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出典:リビング東京Web

ギャラリーグッズ 丸紅ギャラリー[/caption]

イタリアン・レストラン VERTERRAZA

丸紅ギャラリーと同じフロアにあるイタリアン・レストラン VERTERRAZA(ヴェル・テラッツァ)。

展覧会にちなんだメニュー、鯛と冬野菜の出汁クリームパスタ ~柚子の香り~(1‚680円)(サラダ付)、冬のホットショコラ ~マシュマロとピスタチオを添えて~(580円)をいただきました。クリームパスタは鯛や冬野菜の具材に和風の出汁とホワイトソースのまろやかさがよく合います。 ※提供期間:2025年12月2日(火)~2026年1月24日(日)

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出典:リビング東京Web

鯛と冬野菜の出汁クリームパスタ~柚子の香り~(1‚680円)、冬のホットショコラ~マシュマロとピスタチオを添えて~(580円) イタリアン・レストラン ヴェル・テラッツァ(VERTERRAZA)[/caption]

〇企画展「初期写真資料でひも解く 着こなしの変遷 -幕末・明治の女性の和装」 会期:2025年12月2日(火)~2026年1月24日(日) ※参考:図録『初期写真資料でひも解く 着こなしの変遷 -幕末・明治の女性の和装』 2025年12月2日発行 発行:丸紅株式会社 ※展示室内は撮影禁止です。展示室入口前の撮影スポットは個人利用に限り撮影が可能です。(フラッシュ、三脚、動画、自撮棒は禁止です。撮影には注意事項をご確認いただき、他のお客様のへのご配慮をお願いします。) ※画像の無断転載・転用は禁止です。

〇丸紅ギャラリー URL:https://www.marubeni.com/gallery/ 住所:東京都千代田区大手町一丁目4番2号 丸紅本社ビル3階 開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで) 休館日:日曜日、祝日、年末年始[12月26日(金)~1月4日(日)] 交通:地下鉄「竹橋駅」3a出口、または3b 出口より徒歩 2分(東京メトロ東西線)、地下鉄「大手町駅」C2b 出口より徒歩 6分(東京メトロ千代田線)、地下鉄「神保町駅」A9 出口より徒歩 7分(東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄新宿線・三田線) ※駐車場はありません。近隣の有料駐車場または公共交通機関をご利用ください。 入館料:一般:500円 ※高校生以下、障がい者とその介助者1名は無料 ※着物・浴衣など、和装でのご来館の方は無料 ※入館料は全額、社会福祉法人丸紅基金に寄付されます。 ※支払時:現金利用不可。交通系IC、クレジットカード、QRコード決済などキャッシュレス決済のみ利用可能。

〇イタリアン・レストラン VERTERRAZA(ヴェル・テラッツァ) 住所:東京都千代田区大手町一丁目4番2号 丸紅本社ビル3階 営業時間:11:00~22:00(LO Food 21:00/Drink 21:30) 電話:03-6810-0350 定休日:土曜、日曜、祝日、年末年始 ※ギャラリー開催時 土曜営業 11:00~17:00

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