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「別れよう。LINEでごめん」と突然送ってきた彼。戸惑う中、続く一文にブロックしたワケ【短編小説】

  • 2025.12.17
「別れよう。LINEでごめん」と突然送ってきた彼。戸惑う中、続く一文にブロックしたワケ【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

順調だと思っていた矢先の「サヨナラ」

彼とは付き合って2年。

大きな喧嘩もなく、私は勝手に「そろそろ結婚かな」なんて考えていました。

そんなある金曜日の夜のことです。

スマホが鳴り、彼からのLINE通知が表示されました。

週末のデートの約束かな、とウキウキしながら画面を開いた私は、その内容に目を疑いました。

『急で悪いけど、別れよう。LINEでごめん。好きな人ができたんだ』

頭が真っ白になりました。

昨日まで普通に電話をしていたのに。

他に好きな人? いつの間に?

ショックで指が震え、涙が溢れてきました。

「嘘だと言ってほしい」「理由を聞きたい」

と、返信を打とうとしましたが、混乱して言葉がまとまりません。

悲しみと絶望のどん底に突き落とされた私。

しかし、その数秒後に送られてきた「続きの一文」を見て、私の涙は一瞬で引きました。

感動の別れを台無しにする「図々しい要求」

『あ、それと一つ頼みがあるんだけど』

『俺、今お前のIDで動画配信サイト見てるじゃん? あのアカウント、パスワード変えないでそのまま使わせてくれない? 今見てる海外ドラマ、あと少しでシーズン3が見終わるんだよね。月額払うの勿体無いし』

私はスマホを握りしめたまま、真顔になりました。

別れを切り出した直後に、元カノになる相手の金でドラマの続きを見ようとする神経。

「好きな人ができた」という誠意のない別れ方以上に、このセコさと図々しさに百年の恋も冷めました。

私は返信を打つのも馬鹿らしくなり、すぐに動画配信サイトにログインしました。

そして、「すべてのデバイスからログアウト」を選択し、パスワードを複雑なものに変更しました。

数分後、彼から

『おい! 見れなくなったんだけど!』『ふざけんな、いいところだったのに!』

という怒りのLINEが連投されましたが、私は無表情で「ブロック」ボタンを押しました。

彼がドラマの続きを見るためには、自腹を切るか、新しい彼女におねだりするしかなさそうです。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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