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「他人のニオイ」よりツラい…。働く女性の6割が悲鳴を上げた、通勤中の「最大のストレス」とは? 過ごし方や、“つい観察してしまう”ものまで

  • 2025.12.16

通勤中のストレス1位は? 何をして過ごしている?

女性の転職サイト「女の転職type」が実施した調査で、働く女性の通勤事情と理想に大きなギャップがあることが明らかになりました。調査は2025年9月12日〜25日、女の転職type会員383人を対象にしたものです。

調査の中で、現在の通勤時間について聞いたところ、1位「30~60分未満」が33.4%、2位「20~30分未満」が17.0%、3位「10~20分未満」「1~1.5時間未満」が14.9%でした。一方で「フルリモート」で働いているのは8.4%と少数派で、10人に1人以下という結果でした。理想の通勤時間では、1位「20~30分未満」が28.7%、2位「フルリモート」が26.9%、3位「10~20分未満」が20.1%となり、現実と理想の間に大きな差があることが分かります。

通勤中の不快な経験について複数回答で尋ねたところ、「混雑による身体的な圧迫」が63.7%で最も多く、「他人のニオイ(香水、タバコなど)」56.3%、「他人の大声や騒音」42.3%、「急な体調不良」41.4%が続きました。「特にない」と回答した人は14.1%にとどまり、大多数の人が通勤中に何らかの不快な経験をしていることが浮き彫りになりました。

通勤中のストレス1位は? 何をして過ごしている?
通勤中のストレス1位は? 何をして過ごしている?

一方で、通勤時間の過ごし方については、「音楽やポッドキャストを聴く」49.0%、「スマホでSNSやニュースを見る」42.3%、「寝る・目を閉じて休む」29.3%が上位を占めています。通勤中に、つい観察してしまうものについては、「景色」48.5%が最多回答で、続く「電車内の広告」43.7%、「他人の行動」22.0%、「他人のファッション」20.6%、「他人の会話」10.7%といったように、意外にも「他人」に目を向けている人が多い傾向にありました。

リモートワークの希望度合いについては、「フルリモート」35.8%が最も多く、「週1~2日」31.3%、「週3~4日」25.3%と続き、合わせて92.4%がリモートワークを望んでいることが判明しました。「リモートワークしたいと思わない」は7.6%にとどまっています。転職活動や会社選びでリモートワークを重視するかという質問では、「非常に重要」27.4%、「やや重要」39.2%で、合わせて66.6%の人が重視していました。対して「あまり重要でない」「まったく重要でない」は合わせて28.2%で、リモートワーク重視派が大幅に上回る結果となりました。

女の転職type編集長の小林佳代子さんは今回の調査結果について、「リモートワークを望む人が多い現状が改めて浮き彫りになりました」と分析しています。同サイトが過去に行った調査でも、リモートワークの大きなメリットとして「通勤時間を有効活用できる」が挙げられており、今回の調査で大多数の人が通勤中に不快な経験をしているという結果からも、通勤そのものがストレスの原因になりやすいことが確認されました。

ただし、リモートワークにはデメリットもあります。過去の調査では「運動不足になる」55.8%、「コミュニケーションが取りづらい」55.4%が問題視されており、上司や先輩の指導が受けにくいことでのスキル習得の遅れや、同僚との関係性の希薄化なども課題として挙げられています。小林さんは「長く働くことを考えたときに、自分にとって合っている環境を総合的に見極めることが大切」としながらも、リモートワークがかなわない場合の対策として「通勤を楽しむことも一手」と提案。オーディオブックやポッドキャストを活用した「耳活」をおすすめし、「誰にも何にも邪魔されない時間であり、メリハリもつけられる」と自身の経験を交えて語っています。働く女性の通勤事情とリモートワークへの強いニーズが明確になった今回の結果は、企業の働き方改革や採用戦略にも影響を与えそうです。

(LASISA編集部)

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