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「仕事中心になりたくない」27卒の“ホンネ”。企業選びで「高給」よりも優先された、2つの圧倒的な条件とは?

  • 2025.12.15

27卒が明かす、企業に求める条件

「学情」が2027年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象に実施した調査で、就職活動における価値観や判断基準である「就活の軸」について興味深い結果が明らかになりました。調査は2025年11月11日~26日、スカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」へのサイト来訪者149人を対象にしたものです。

調査結果によると、就活の軸のトップは「ワーク・ライフ・バランスを重視」で32.2%となりました。続いて「人や社会の役に立つ仕事」が18.1%、「学んできたことや自分の強みを生かせる」が16.8%、「自分が成長できる環境」が13.4%という順番でした。3人に1人近くの学生がワーク・ライフ・バランスを重視していることが判明しました。注目すべき点は、「給与などの待遇」を重視する学生は7.4%にとどまったことです。これは「地元で地域に貢献」と同率で、従来の金銭的な報酬よりも働き方や社会貢献を重視する傾向が見て取れます。

学生からは「生活のために働くから仕事中心になり過ぎたくない」「ワーク・ライフ・バランスが整っていれば、自分の能力を最大限活かして成長できると思う」「家庭や趣味を大切にしたい」といった声が寄せられており、仕事とプライベートの両立を重要視していることが伺えます。

27卒が明かす、企業に求める条件
27卒が明かす、企業に求める条件

自分の就活の軸を実現するために企業選びで重視すること(複数回答可)では、「勤務時間や休日など働きやすさ」が55.0%でトップとなりました。僅差で「企業の安定性」が53.0%と続き、この2つが突出して高い数値を示しています。3位以下は「社風や社員の魅力」38.3%、「給与の高さ」28.2%、「転勤がない企業」26.2%となっており、職場環境や人間関係の良さも重要な判断材料となっていることが分かります。

学生からは「給料よりワーク・ライフ・バランスを重視」「生活に直結する給与、休日、未来を見据えた安定性」「将来家庭を持っても長く働ける企業が良い」「社会に貢献するにはまず自分の仕事とプライベートのバランスが重要」などの声が上がっており、長期的な視点で働き続けられる環境を求めていることが明らかになりました。この調査結果は、いわゆるZ世代と呼ばれる現在の学生たちの価値観を如実に表しています。従来の「仕事第一主義」から脱却し、個人の時間や成長、社会貢献を重視する姿勢が鮮明に現れています。

特に興味深いのは、高給よりも働きやすさを重視する傾向です。これは、働き方改革の浸透や新型コロナウイルス感染症の影響による働き方の多様化を目の当たりにしてきた世代ならではの価値観と言えるでしょう。企業側にとっては、単に高い給与を提示するだけでなく、柔軟な働き方の導入や職場環境の改善、長期的な安定性の確保などが、優秀な人材の獲得において重要な要素となることを示唆しています。

(LASISA編集部)

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