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親の通院や手続きの付き添いが「しんどい」あぁ、半日があっという間に過ぎていく。でも『気づいたこと』が

  • 2025.12.18

筆者の話です。
親の通院や手続きの付き添いをするようになり「人のために時間を作る大変さ」を身にしみて感じています。
その中でふと気づいた「あの頃の母のやさしさ」が、今、そっと胸をあたためています。

画像: 親の通院や手続きの付き添いが「しんどい」あぁ、半日があっという間に過ぎていく。でも『気づいたこと』が

親の付き添いが当たり前になった日々

親が高齢になり、通院や役所での手続きに付き添うことが増えてきました。
「平日じゃないとダメなの?」と予定帳を開くたびに、どうにか都合をつける日々です。

病院の受付を済ませてから診察が終わるまでの長い待ち時間は、ただ座っているだけなのに思った以上に体力を使います。
移動も含めて半日があっという間に過ぎてしまい、家に戻った瞬間、ふうっと肩の力が抜けました。
ほっとした途端、じんわり疲れが押し寄せてきます。

予定がくるっていくモヤモヤと現実

親の用事は、こちらの段取りを容赦なく揺らします。
「その日じゃないとダメなの?」と内心思っても、理由を聞けば納得するしかありません。
一度決めていた予定をあきらめることも増え、気持ちに小さな波紋が広がりました。

何度も行き来するうちに交通費や細かな出費もかさみ、思わずため息が漏れることもあります。
親に悪気がないのはわかっているのに、ちょっとした余裕が奪われていく感覚にモヤっとしてしまうのです。

ふとよぎった「じゃあ、母はどうしてた?」

そんなある帰り道、ふと胸にひとつの疑問がよぎりました。
じゃあ私が子どもだった頃は、母は毎日こんな大変さを抱えていたのでは?

私には子どもがいません。
だから「子育てのしんどさ」は想像するしかありません。
でも、今自分が負っているこの負担を当時の母に重ねてみた瞬間、どれほど頑張ってくれていたのかが急に輪郭を帯びて胸に迫ってきます。
その気づきが、不思議なくらい静かに沁みていきました。

あの頃の母の頑張りが、今ようやくわかる

手のかかる子どもだった私を、母はいつも当たり前のように支えてくれていました。
忙しい日でも、疲れている日でも、最後には必ず味方でいてくれた存在。
そのありがたさを、大人になった今ようやく受け取れた気がします。
付き添いで予定がくるってしまう日もあるけれど、あの頃の母を思い出すと、胸の奥がそっと温かくなるのです。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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