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クリステン・スチュワート、メソッド演技法は男性特有のもの

  • 2025.12.11
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クリステン・スチュワートが、メソッド演技法は一部の男性俳優にとって「もろさ」を隠すための手段であると指摘した。『The Chronology of Water(原題)』で長編映画監督としてデビューしたクリステンは、『New York Times』のインタビューでこう語る。「演技は、本質的にもろさをさらけ出す行為。それゆえ非常に恥ずかしく、男性的ではありません。他人の考えを代弁するのに虚勢を張ることはできない。本質的に従順でなくてはならない。女性俳優で、メソッド演技法をする人を見たことがありますか?」

メソッド演技法は、俳優が役柄の感情や状況を深く理解し、再現するアプローチ法。カメラが回っていないときでも役どころに没入することが多く、俳優のメンタルや撮影期間中の振る舞いに影響を与えることが近年問題視されている。メソッド演技法の代表格であるマーロン・ブランドは、扱いにくい俳優として知られるが、自己を貫くための彼なりの方法であったと評価する向きもある。クリステンは、こうした考えこそ男性的だと指摘する。

「ブランドは英雄のように扱われている。でも女性が同じことをしたら結果は違う」。ハリウッドの男性はしばしば「自分を貫くことで偉大とされる」が、女性は扱いが異なると訴える。「撮影現場で散見する演技を始める前の仕草があります。カメラの前で涙を見せる前に、胸をたたいてゴリラが咆哮する気分になれば、もろさを突き抜け、恥ずかしさが和らぐ。マジックのトリックのように、自分のすることはほかの誰にもできないような難しいことに思えるんです」

そして、この考えを象徴すような会話を披露した。「共演した男性俳優に『メソッド演技法で、叫んだりする女性俳優と会ったことがある?』と聞いたことがあります。すると彼はすぐ『男性俳優とか、女性俳優とか、話しづらい話題は止めてくれ』という感じの反応を示し、こう言うんです『女優はクレイジーだ』」

Text: Tae Terai

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