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夫「出来立てが当たり前だろ!」妻「お望み通りに♪」私が3分で用意した、王様夫への“最後の晩餐”

  • 2025.12.10

私は出産を機に退職し、ほぼワンオペで娘を育てています。最初は慣れない育児にいっぱいいっぱいでしたが、ペースをつかめてきた最近、ある衝撃的な事実に気づいてしまいました。それは、「夫は娘以上に手がかかる」ということです。

夫は激務の営業職。休日も接待ゴルフや飲み会に追われています。そのせいか、家では常に「疲れた」と連呼。飲み残しのペットボトルは放置、通販の段ボールも解体せずそのまま。あろうことか、食事中の飲み物さえ私に持ってこさせる始末です。

「自分のことは自分でして」と伝えるとすぐに拗ねてしまい、私は「夫は一生このままなのだろうか」と頭を抱えていました。

料理は「出来立て」が当たり前?

そんな中、夫の地方転勤が決定しました。実家やママ友から離れる不安に加え、今の土地には復職を歓迎してくれる元職場があり、保育園の入りやすさも魅力です。いつか仕事に戻りたい私は、ここを離れたくありません。

しかし、夫に単身赴任の選択肢はありませんでした。理由は「家のことを自分でやるのが嫌だから」。あまりに身勝手なその言い分に、離婚の二文字が頭をよぎりました。

次の休日も、夫は帰宅時間や夕食が必要かどうかも告げずに接待ゴルフへ。帰宅したのは22時過ぎで、「メシだ! ビール! 今日のおかずは何だ?」といきなりの要求です。

残しておいたおかずを温め直して出すと、「揚げ物が冷めてる! 料理は出来立てを出すのが当たり前だろ!」と夫は文句ばかり。何時に帰るかもわからないのに無理だと言い返すと、夫は不機嫌になり、またどこかへ出かけてしまいました。

こんな夫についていくのかと思うと、引っ越しへの不安は募るばかりです。

スーパーで見つけた「神メニュー」

翌朝、夫が何時に帰宅したのかはわかりませんが、朝から猛烈に機嫌が悪いのは伝わってきます。朝食もとらず、そのまま出勤していきました。

これまでは機嫌を直してもらおうと必死に動いていた私ですが、もうそんな気持ちはありません。むしろ、このまま終わるのは納得がいかない。「夫に一泡吹かせてやりたい」という怒りが湧いてきました。

そんな気持ちで娘とスーパーへ買い物へ行ったとき、いとも簡単に「出来立て」を提供できる神メニューに出会いました。私はそれを買い込み、夫の帰りを待ち構えることにしたのです。

程なくして、機嫌が悪いままの夫が帰宅。「メシだ!」と仏頂面で食卓に座った夫を見て、私は心の中でガッツポーズ! お望み通り、出来立ての食事を出してあげました。

いつでも「出来立て」がお望みなら…

「なんだこれは!?」

食卓に出された神メニューを見て、夫は驚きを隠せない様子。

「これなら、いつでも3分で出来立て! いろんな具材も一度に楽しめて、お望みどおりでしょ?」

私は満面の笑みでそう答えました。

私が見つけた神メニュー、それはカップ麺です。最近のカップ麺は進化しており、種類も豊富で驚くほどです。

呆気にとられる夫の目の前でお湯を注ぎ、「待ち時間の間に書いて」と、用意しておいた記入済みの離婚届を叩きつけました。夫は「どういうつもりだ?」と明らかに動揺していましたが、私の決意は変わりません。

「王様気分」だった夫の結末

プライドが高く、自分から謝ることを知らない夫は、ブツブツ文句を言いながらも離婚届にペンを走らせました。

「この先、どんなに懇願されても手を貸すことはないぞ」と捨て台詞を吐かれましたが、「育児にも家事にもノータッチだった人に、今さら手を借りることはありません」と一蹴。

そう伝えると夫は顔を真っ赤にして怒り、そのまま一気に離婚届を書き上げました。

その後、無事に離婚が成立。晴れて「手のかかる大きな子ども」と離れることができました。

たまに会う義母の話では、元夫は食に強いこだわりを持っているわりには料理が一切できず、覚えようともしないため、外食ざんまいだそうです。念願の「出来立て」の料理は食べられているようですが、食費が膨れ上がって生活は苦しいのだとか……。

自分が当たり前だと思っていた生活が、誰かの努力によるものだったと、いつか気づいてくれるといいなと思います。

◇ ◇ ◇

激務の夫を献身的にサポートした結果、夫はそれを「当たり前」と勘違いしてしまったのかもしれませんね。自分のことは自分でするのが基本ですが、忙しくてできないことがあるなら、せめて感謝を伝えるなどの思いやりを持ちたいものです。

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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