1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「落ちたらお前が200万払えるのかよ!」小6男子の叫びにネット震撼…中学受験を控えた子どもたちの“異常すぎる日常”とは

「落ちたらお前が200万払えるのかよ!」小6男子の叫びにネット震撼…中学受験を控えた子どもたちの“異常すぎる日常”とは

  • 2025.12.10

「200万払えるのかよ!」小6男子の悲痛な叫び

2025年12月8日、X(旧Twitter)に投稿されたある教師のつぶやきが、8万件以上の「いいね」を集める大反響を呼びました。

投稿によると、中学受験を控えた小学6年生の男子が、家庭科の授業中に隠れて塾のテキストを解いていたそうです。教師がそれを注意すると、男子児童は半泣きになりながらこう叫び、テキストを投げつけたといいます。

「じゃぁこれで落ちたらお前が200万払えるのかよ!」

この「200万円」という数字。一般的に、小学4年生から6年生までの3年間、大手進学塾に通った場合にかかる費用の総額(約200~300万円)と合致します。

本来、子どもが知る必要のない、あるいは意識すべきではない「大人の事情」です。それが、わずか12歳の少年の口から咄嗟に出たということ。

それはつまり、家庭内で親から「あなたにこれだけのお金がかかっているんだ」「落ちたらこのお金が無駄になるんだぞ」という、逃げ場のないプレッシャーを日常的に浴びせられ続けてきたことの証明にほかなりません。

自分の価値を「投資額」で測らされ、失敗したら親に顔向けできない――そんな極限状態まで追い詰められた叫びが、多くの中学受験家庭を震え上がらせたのです。

受験率8割…千代田区で起きた「尾行事件」

「200万払えるのかよ!」小6男子の悲痛な叫び
「200万払えるのかよ!」小6男子の悲痛な叫び

この投稿を見て、筆者(私立中高一貫男子校生の母)の脳裏には、息子が小6だった頃の記憶がフラッシュバックしました。

我が家が住んでいるのは、東京都千代田区。公立小学校であってもクラスの約8割が中学受験をするという、全国でも有数の激戦区です。

しかし、息子は「受験すること」をクラスの友達にひた隠しにしていました。なぜなら、周囲の詮索が凄まじいからです。

ある日、帰宅した息子がポツリと言いました。 「今日、塾に行く時に家を出たら、クラスの友達数人にガチで尾行された」

ふと後ろをみたら友達が付いてきてたそうでなんとか巻こうと思ったけど、塾の入ったビルの前でつかまったそう。「ここどこ?」と詰め寄られた息子はとっさに「……歯医者」と嘘をついて逃げ切ったそうです。尾行した子たちは「絶対ウソだろ! 受験だろ!」と笑いながら帰っていったとか……。

受験するのが当たり前すぎて、「どこの塾か」「志望校はどこか」を探り合う空気が蔓延している。だからこそ、余計なトラブルを避けるために必死で隠し、隠せば隠すほど勘繰られる――。まさに千代田区の小学生の間では、そんなスパイ小説のような日常が繰り広げられていたのです。

SNSで話題になった「小6の限界」エピソード

我が家は幸いにも、第一志望に合格し「受験してよかった」と笑える結末を迎えましたが、一歩間違えば崩壊していたかもしれません。

SNS上には、受験プレッシャーに押しつぶされそうになった子どもたちの、痛々しい実話が多く寄せられています。

●「模試後の暴走」

秋の模試で偏差値が10下がり、帰宅後に「勉強なんかクソくらえ! 無理やり通わせてるのはお前らだろ!」と皿を投げて暴れた。(中学受験ママの投稿)

●「夜中の幻覚」

1日12時間の勉強を強いられた小6女子が、夜中に「問題が追いかけてくる……」と幻覚を見てパニックになり、翌朝倒れた。(塾講師の投稿)

●「合格祈願の呪い」

親に神社で「落ちたら家を出る」と本気で誓わされ、プレッシャーで嘔吐。以来、神社がトラウマになってしまった。(元受験生の投稿)

今回の「200万払えるのかよ」という叫びは、氷山の一角に過ぎません。

いよいよ本番直前の12月。親にできることは、プレッシャーをかけることではなく、「どんな結果でもあなたの価値は変わらない」と伝え続けることだけなのでしょう。

(足立むさし)

元記事で読む
の記事をもっとみる