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初回から目が離せない“前例のない”ヒロイン “モデルが実在”する強烈キャラに集まる注目【新・月9ドラマ】

  • 2026.1.16

橋本環奈が主演を務める月9ドラマ『ヤンドク!』が、これまでにいそうでいなかったヒロイン像で面白い。

それが元ヤンキーの脳神経外科医・田上湖音波(橋本環奈)。着任早々「ええかげんにしやぁ! たぁけか!」と岐阜弁で年上の医師に怒鳴り散らかしては、「うす!」「さーせん」と返事をし、命の恩人の医師・中田啓介(向井理)に向かって「一人前になったら自分とタイマン張ってください」とガンを飛ばす。

ピンクの豹柄ジャージにガルフィーを着こなす、流石の橋本環奈

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橋本環奈 (C)SANKEI

橋本の出演作では、天才ドクターを演じた主演の『天久鷹央の推理カルテ』と女番長役だった『今日から俺は!!』を合わせたようなキャラクター像に近い。一見すると現実からはかけ離れたキャラ設定にSNSでは厳しい意見もチラホラ見かけるものの、主人公の湖音波にはモデルとなる方が実在しており、例えば今話題となっているNetflixの恋愛リアリティショー『ラヴ上等』でも女性メンバーの嬢が初めての挨拶で「うっす!」と口にしている。もちろん、湖音波のように新米ドクターながら外科手術と血管内治療の両方を操ることができるスゴ腕がいるかと言われれば返答に困ってしまうが、そこまで非現実的でもないのではないかとも思う。

その説得力をもたらしているのは、言うまでもなく『天久鷹央の推理カルテ』と『今日から俺は!!』の経験が大きいだろう。難解な医療用語が頻発する手術シーン、ピンクの特攻服を着てはバイクに跨がる。脚本を手がけるのは橋本の主演作であるNHK連続テレビ小説『おむすび』の根本ノンジ。「ガハハハハ!」と大笑いをしては股を開いてバイクに乗る真似をする、まるで橋本に当て書きをしたかのような相性の良さだ。

驚いたのは特攻服だけでなく、ピンクの豹柄ジャージにヤンキー御用達のブランド・ガルフィー(正式コラボの様子)、クロックス風のサンダルというイカついコーデをしっかりこなしてしまう橋本のモデル力だ。特に初回冒頭は容姿端麗なそのビジュアルで脳神経外科の医師たちを説き伏せる部分もあり、橋本だからこその役というのが強く感じられる。

『ラヴ上等』にも通ずるメッセージ性、今を生きている湖音波がカッコいい

また、『ヤンドク!』を観ていてどうしても頭をかすめるのが『ラヴ上等』だ。ドラマと恋リアで全く別物なのだが、剥き出しの思いをストレートに伝える湖音波の性格や情に厚い部分、中田をガンつけながら言った「一人前になったら自分とタイマン張ってください」は元ヤンなりの愛情表現の裏返し。ヤンキー仲間でマブダチの真理愛(平祐奈)を亡くした傷を負いながらも、今を生きている湖音波がカッコいい。

第2話では、ヤンキー時代からの大親友でマブダチの城島麗奈(内田理央)が初登場する。内田理央もまた『天久鷹央』にゲストとして出演しており、橋本とのコンビネーションは抜群。テンポの良い掛け合いが楽しめそうだ。

一方で「医者は普通の人間だ。でも、患者の希望になることはできる」という中田のセリフが心に響く、命と真摯に向き合う医療ドラマでもある。そこにヤンキー要素が混ざることでの化学反応。『ヤンドク!』で橋本が、元ヤンドクターという新たなヒロイン像を確立しそうだ。


ライター:渡辺彰浩
1988年生まれ。福島県出身。リアルサウンド編集部を経て独立。荒木飛呂彦、藤井健太郎、乃木坂46など多岐にわたるインタビューを担当。映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』、ドラマ『岸辺露伴は動かない』展、『LIVE AZUMA』ではオフィシャルライターを務める。