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私の心に【ズカズカ押し入る義母】が苦手だったはずなのに → 今では『実母より仲良しなワケ』

  • 2025.12.8

これは、筆者の知人A子さんに聞いたお話です。結婚相手の家族、特に義母との関係は悩ましいものですよね。「距離感ゼロ」の義母が苦手だったA子さん。しかし、義母の「ある口癖」とその姿に触れ、A子さんの苦手意識は次第に変化していったといいます。

画像: 私の心に【ズカズカ押し入る義母】が苦手だったはずなのに → 今では『実母より仲良しなワケ』

「距離なし」義母にモヤモヤ……我慢の日々

結婚当初、A子さんは夫のお母さん──つまり義母が少し苦手でした。理由は、とにかく「距離なし」なところ。悪気がないのは分かるのですが、ズカズカとテリトリーに入られる感じがして、A子さんはモヤモヤ。「もうちょっと、そっとしておいてくれたら……」そんな本音を飲み込みつつ、何とか我慢して適度な距離を保とうと頑張っていました。波風を立てたくない一心で、A子さんは自分の気持ちにフタをして付き合う日々を過ごしていたのです。

口癖は「裏表がある人は嫌い」! 言葉通りの姿

そんな義母の口癖は「裏表がある人は嫌い」。A子さんは最初、「どの口が言うんだろう?」と少し意地悪な気持ちで聞いていたそうですが、義母の姿を見ているうちに、その言葉が本心から出ているものだと気づかされます。義母は、本当に誰にでも裏表なく明るく接する人でした。近所の人にも慕われており、義実家にはいつもいろんな人が代わる代わるやってきます。手作りの野菜やお菓子を置いて行ったり、ひいては「ちょっと義母さんの顔見て、話したくて来たんだよ」と言ったりする人まで。誰に対してもオープンで、正直。そんな義母のまわりには、自然と人が集まってくるのでした。

「無理な時は無理!」豪快な優しさに気づいて

A子さんは、義母のそんな姿をずっと見続けてきました。苦手に感じて距離を保っていたA子さんに対しても、義母の態度は変わりません。採れたての野菜や珍しい調味料、そして孫(A子さんの子ども)用にと手作りの服を、いつもニコニコしながら渡してくれました。ある時、A子さんが義母に少し無理なお願いごとをしてしまったことがあったそう。すると義母は、「あー、それはちょっと無理!」とカラッと言い放ったのです。そのサッパリとした態度に、A子さんはハッとしました。「そうか、無理な時は『無理』ってハッキリ言う人なんだ。その方が、頼むほうも気が楽だ!」。この一件で、A子さんの心はグッと義母に近づきました。

今では「実母」より近い!? 毎日電話する仲に

そんな義母と接するうち、A子さんは頑なだった心を次第に解きほぐしていきました。そして気づけば、用事がなくても毎日電話をする仲になっていたのです! 「A子ちゃん、やっと気を使わなくなったね!」と電話口で豪快に笑う義母の声を聞きながら、A子さんは「この人が義母で良かった」と心から思ったそう。「実母よりも濃く、長い時間を過ごしているかも。今では一番近い存在なんだ」と幸せそうに教えてくれたA子さん。今度はぜひ、私もその素敵なお義母さんに会ってみたいです!

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。

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