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「名簿が出た途端、みんなインフルに…?」 3カ月前から準備した幹事を絶望させた保護者ランチ会の“ドタキャン連鎖”にモヤっ

  • 2025.12.5

「忘年会の幹事が報われない」幹事の善意を殺す参加者の言動

忘年会の幹事が報われない!?
忘年会の幹事が報われない!?

忘年会シーズンまっただ中、SNS上で「忘年会の幹事が報われない」という趣旨の投稿が話題になっています。

職場の忘年会で、仕事の合間を縫って店を探し、人数調整に奔走してくれた幹事がいたそうです。しかし当日、参加者の一人が放った「もっと広い店が良かった。料理も微妙だし」という何気ない一言で、幹事は「もう二度とやらない」と心を閉ざしてしまった――。

そんなエピソードに対し、ネット上では「わかる、私もこれで辞めた」「何もしない人に限って文句を言う」と、共感の声が静かに広がっています。

3日前までは行く気でしたよね?保護者会の闇

会社の忘年会も大変ですが、よりドロドロとした人間関係が渦巻く「学校の保護者ランチ会」では、さらに不可解で残酷な出来事が起きています。

筆者の知人女性(40代)が目撃した、ある「ドタキャン連鎖」の話です。

都内の中学校に通う息子さんのクラス(40人)で親睦ランチ会が企画されました。幹事さんは3カ月も前から店を予約し、グループLINEでマメに調整を続けてくれていました。当初の参加予定者は15人ほど。

しかし開催の3日前、幹事さんがグループLINEに「いよいよですね! 当日の出席者は〇〇さん、△△さん…(計15名)です」と、最終メンバーの名前を投稿した直後のことでした。

「すみません、インフルエンザになってしまい…」 「下の子が熱を出して…」

一人が欠席連絡を入れたのを皮切りに、まるで堰(せき)を切ったように「私も」「うちも」とキャンセルが相次いだのです。当日の朝になっても連絡は止まらず、最終的に店に来たのはたったの8人。当初の約半数になってしまっていたそうです。

「本当にインフル?」拭えない“名簿”への疑念

知人女性自身は、仕事のため最初から欠席で出していたそうですが、LINEの通知を見ながら寒気がしたといいます。

「確かにインフルエンザは流行っています。でも、メンバー表が出た直後のタイミングで、たった3日間のうちに7人も次々と感染するものでしょうか…?」

彼女の脳裏には、ある“最悪な想像”がよぎりました。

――もしかして、『あ、〇〇さんが来るなら行くのやめようかな』『仲良しがいないし面倒になったな』と思って、体調不良を言い訳にしただけではないのか?

「幹事さんは当日、店への謝罪やコース料理のキャンセル交渉に追われていたはずです。3カ月も前から準備して、みんなのために動いてくれていたのに、あんまりじゃないかと……。私は最初から欠席でしたが、こんなことになるなら予定を変更してでも行ってあげればよかった、と胸が痛みました」

幹事は「スキル」じゃなく「感謝」で回る

店選び、アレルギー対応、そして直前のキャンセル処理。幹事の仕事は見えない精神的負担の塊です。

それなのに、参加者側が「客気分」で簡単にドタキャンしたり、文句を言ったりすれば、引き受けてくれる人は誰もいなくなってしまいます。

もしあなたの周りで、面倒な幹事を引き受けてくれている人がいたら。 たとえ行けなくても、たとえ店が少し期待外れでも、まずは「調整してくれてありがとう」と伝えてみてください。

そして、もし参加すると決めたなら、よほどの事情がない限り約束を守る。そんな当たり前の誠意が、幹事の孤独を救う唯一の手立てなのかもしれません。

(足立むさし)

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