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「変すぎて」「設定が最高」“独特過ぎる世界観”で初回から反響続出! 名俳優が“テレ朝で初主演”を務める【新・金曜ナイトドラマ】

  • 2026.1.16

テレビ朝日で、金曜ナイトドラマ『探偵さん、リュック開いてますよ』の第1話が1月9日に放送された。松田龍平がテレビ朝日ドラマで初主演を務め、監督・脚本は沖田修一。独特のユーモアと温度感を持つ世界観が、初回から視聴者の心をつかんだ。

商店のマスコット的存在である酒井あおいを演じるのは髙橋ひかる。洋輔の親友トリオのひとり、清水としのり役に大倉孝二、もうひとりの親友・室町圭を水澤紳吾が演じる。また、西ヶ谷温泉を訪れる人気動画配信者・南香澄役に片山友希、ベテラン刑事・春藤慶太郎役を光石研が名を連ねる。

初回放送直後には、「落差がすごい」「設定が最高」「おもしろくて声が出た」などの声がSNSにあふれた。本記事では、第1話の見どころを視聴者の反応とともに振り返る。

※以下、放送内容に触れています。

温泉街で暮らす、探偵兼発明家

物語の舞台は、小さな田舎町・西ヶ谷温泉。廃業した温泉旅館で暮らすのは、探偵兼発明家の一ノ瀬洋輔(松田龍平)だ。ある日、幼なじみで不動産業を営む清水としのり(大倉孝二)に連れられ、田舎暮らしを発信する動画配信者・南香澄(片山友希)が、旅館の一室を借りたいと訪ねてくる。

申し出は断られてしまうものの、風変わりな洋輔に興味を抱いた香澄は、「素人の私が探偵さんをつけてみた」という動画を投稿。するとそれが思いがけず大きな反響を呼ぶ。酒井あおい(髙橋ひかる)をはじめ、洋輔の周囲には一癖も二癖もある町の人々ばかりで、香澄は次第にこの町と洋輔に惹かれていく。

そんな折、松茸農家の山村康一(村松利史)から、松茸泥棒を探してほしいという依頼が舞い込む。のどかな温泉街で始まる、少し風変わりな“事件”が、この物語の軸となっていく。

奇想天外な発明と、説明されない違和感

西ヶ谷温泉の住人たちは、どこかクセのある人物ばかりだ。洋輔が発明した電動キックボード「ドンソク」は、悪口をマイクに吹き込むことでエンジンが稼働するという奇抜な仕組み。町の人々も日常的に利用しており、その異様さすら、この町ではすっかり風景の一部となっている。

さらに印象的なのが、洋輔が温泉に浸かっている場面だ。突然現れる毛むくじゃらの人物に「飛猿さん」と声をかけると、「ああ」と短く返事をして隣で混浴を始める。説明は一切ないまま進むこのシュールなやり取りに、思わず笑ってしまう視聴者も多かっただろう。

飛猿を演じるのは、きたろう。公式ページによると下記の設定だという。

西ヶ谷温泉の共同浴場『大湯』の常連客。とても毛深い、いつも温泉にいる人。その過去は誰も知らない…出典元:『探偵さん、リュック開いてますよ』公式ページ「キャスト」

SNSでも「笑った」「変すぎて追いつけない」といった声が上がり、今後どのように物語に関わっていくのか注目が集まっている。

口が悪い看板娘・酒井あおいの存在感

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髙橋ひかる (C)SANKEI

町の商店で働く看板娘・酒井あおい役を務めるのは髙橋ひかる。買い物に来た香澄に対し、「この町の人じゃないね」と鋭く声をかける一方で、「ようこそ、西ヶ谷温泉へ」とさらりと歓迎する。その距離感が、この町の空気を象徴している。

ある夜、ドンソクに乗ろうとするも悪口が思いつかない町の人々に頼まれ、あおいは「クソが」「アホが」とマイクに向かって吐き捨てる。最後のひとりには舌打ちだけでエンジンを稼働させるなど、あっけらかんとした態度が強烈な印象を残した。

このシーンには、「口が悪すぎる」「掛け合いが自然」といった反応が相次いだ。清純なイメージのある髙橋が、毒舌を軽やかに操る姿は新鮮で、本作のユーモアを支える重要な存在となっている。

余白を楽しむドラマとしての魅力

第1話では、事件の謎解き以上に、町と人々の“違和感”が丁寧に積み重ねられていく。すべてを説明しない語り口や、どこか現実から少しずれた空気感は、まさに沖田修一作品らしさと言えるだろう。

探偵ドラマでありながら、ミステリーとしての緊張感よりも、人間模様や町の空気を味わう感覚が強い本作。今後、洋輔と西ヶ谷温泉の住人たちがどのような物語を紡いでいくのか、静かな期待を抱かせる初回となった。


ライター:山田あゆみ
映画コラム、インタビュー記事執筆やオフィシャルライターとして活動。X:@AyumiSand