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意外と読めない?【漢字クイズ】「辱い」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.12.3

日本語はとても繊細な言語です。敬語というものがあることからも分かるように、相手の立場や発言に配慮した言葉が多く存在します。

今回ご紹介する「辱い」もそのうちのひとつで、相手の行為や言葉に対して恐縮する気持ちを表現しています。さて、みなさんは正しく読むことができますか?

問題

「辱い」はなんと読む?
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「恐れ多い」が語源

「辱い」の正しい読み方は「かたじけな(い)」です。

「忝い」という漢字を用いることもあります。「感謝にたえない、ありがたい」「尊くてもったいない気持ちだ、恐れ多い」という二つの意味を持ちます。

「恐れ多くて、自分の力ではどうすることもできない」という感情を表す「難気無し(かたしげなし)」や、「相手の力に太刀打ちできない」という恐れを表す「勝たじ気なし(かたじけなし)」が語源ではないかと一説では言われています。

「辱める」は何と読む?

「辱」には「辱い」の他にも訓読みが存在します。「辱める」と書いて何と読むか、みなさんは分かりますか?

正しい読み方は「はずかし(める)」です。「恥をかかせる」「地位・名誉をけがす」という意味を持ちます。感謝や恐れ多い気持ちを表す「辱い」とは正反対の意味があるので、使い方には注意が必要です。


参考文献: 明鏡国語辞典、新明解国語辞典

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!