城下町に残る古民家からパンのいい香り。犬山名物とコラボしたパンも楽しめる「パンとエスプレッソと犬山城」

愛知県犬山市は、日本で唯一の木造天守閣が残る犬山城を中心に、今も昔ながらの城下町の面影を残している場所。その城下町の中にオープンしたベーカリー＆カフェをご紹介します。城下町の重要文化財に指定された木造住宅を改装したお店は、カフェスペースもあり、犬山名物をアレンジしたパンなども。観光客も地元の人も立ち寄りたくなる、楽しいお店となっていますよ。

「パンとエスプレッソと」が愛知・犬山にオープン

2009年に1号店がオープンして以来、その美味しさで着実に人気を集めている「パンとエスプレッソと」。しっとり口どけの良いオリジナルパン「ムー」のほか、地域の暮らしに寄り添ったさまざまなパンを創作し、パンのあるひとときを楽しめる場所となっています。近年は観光地や地方に暖簾わけしたお店がオープンしていて、地域の特色を生かしたお店が話題を集めています。

「ムー」はもちろん、多彩なパンが次々と焼き上がります

店内は、明治の木造家屋の柱や梁をそのまま生かしながら、和紙などをあしらった美しい空間。パンが並ぶショーケースもあり、朝から次々と焼き立てのパンが並んでいきます。「パンとエスプレッソと」といえば、リッチできめ細かいなめらかな口どけとバターの香り豊かな「ムー」。もちろんこちらでも楽しむことができます。

食感や香りが楽しい！ イートイン限定商品

「パンとエスプレッソと犬山城」は、イートイン限定で楽しめるメニューがあり、さらに犬山限定商品となっているメニューも。そのひとつ「八丁味噌ムートースト」はムーを丸ごとトーストにし、八丁味噌となめらかなチーズソースをたっぷりかけた一品。愛知県初となるお店らしい、ご当地味噌とコラボしたメニューです。

ドリンクはぜひ犬山産のお茶を取り揃える「日比野製茶」の緑茶やほうじ茶のラテを。犬山の老舗蔵元「小島醸造」が手がける、すいかずらの花を漬け込んだ和リキュール「荵苳酒（にんとうしゅ）」を使ったオリジナルドリンクもあり、犬山の名物を楽しく味わうことができますよ。

げんこつ飴や五平餅など、犬山名物をモチーフにしたパン

「パンとエスプレッソと」の看板メニューであるムーは、チョコチップが入ったムーチョコやムーシナモンロールなどいろいろなフレーバーがありますが、こちらのお店限定で登場したのが「五平餅ムークリームパン」と「ムーげんこつ飴」。

「五平餅」とは、甘辛い味噌ダレを塗って焼き上げた愛知や岐阜で親しまれている郷土料理で、犬山城下町では食べ歩きフードとして今も人気を集めています。「五平餅ムークリームパン」は、ムーの中にクルミと味噌で作った自家製五平餅ダレと生クリームを包み、さらに上にも自家製ダレを塗ってバーナーで炙って仕上げたもの。味噌を塗って香ばしく焼く五平餅を再現しています。

犬山らしさを詰め込んだお店は、城下町の新しい名所に

格子戸の奥でパンを焼く様子が垣間見える、城下町に溶け込んだベーカリー「パンとエスプレッソと犬山城」。店内で焼き立てのムーをいただけば、しっとりなめらかな食感とバターの香りで、耳まで柔らかく、頬張るだけで幸せな気分になれますよ。

お店では朝から常にパンを焼いていますが、日によっては早めにパンが売り切れてしまうこともあるので、午前中に訪ねるのがおすすめ。犬山の城下町を散策しながら、ぜひ訪ねてみてくださいね。