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制度は整っているのに…ママが子育てとキャリアの間で悩む本当の理由

  • 2025.11.30

「女性活躍」を後押しする現代社会。しかし現実は……

こんにちは。コロナ禍から3,000名以上の夫婦にまつわる悩み相談に乗り、関係構築を支援している山本久美子(じママ)と申します。夫婦関係のコンサルタントとしてオンラインサロンやSNSを中心に活動しながら、夫婦が戦略的にチームを組んで人生を好転させるメソッド「夫婦ONE TEAM思考」を提案しています。今回は、子育てと仕事の両立に悩む女性たちのお話です。働き方改革が進み、社会全体が働く女性を応援する風潮になって久しい現在、多くの企業で産休や育休、有給休暇が取りやすくなっています。また、子育て中の女性に対し、子どもの急な発熱にも対応できる柔軟な勤務体制や在宅勤務を可能にする企業も増え、10年前と比べても環境は確実に改善されています。下のグラフを見ると、2015年は約50%弱だった有給取得率は、2024年には約65%まで増加しているのがわかりますよね。

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一見すると、「女性が活躍しやすい社会になった」「働きやすい時代になった」と言えそうですが……。働くママたちの声に耳を傾けると、仕事と子育ての両立にまだまだ悩んでいるのが現状です。

制度はあるのになぜ? 働くママがモヤモヤを抱える理由

制度も環境も、以前より確実に整っているはずなのに……。それでも子育てをしながら働く女性たちの胸の内には、消えないモヤモヤが残っています。実際に話を聞いてみると、その理由が少しずつ見えてきました。・海外出張の打診があっても「子どもが小さいから無理」と諦めている・社内の大きなプロジェクトに挑戦したい気持ちがあっても、家庭との両立を考えると手を挙げられない・未就学児は発熱、小学生も学級閉鎖などで急に休まざるを得ない日があり、職場に申し訳ないという気持ちを常に抱えている・日々はなんとか回せているけれど、キャリアを伸ばすチャンスにおいては「自分には無理」と自ら手放しているチャレンジしたい気持ちがあるにも関わらず「自分には無理……」と諦めてしまっている方も少なくありません。これらの問題を解決できるのは本当に企業の制度や両立しやすい環境だけなのでしょうか?

企業だけでは解決できない子育ての課題

働く女性たちの悩みを聞いて感じたことは、仕事内容や職場環境のほかに「家庭の課題」が大きな要因になっているということです。

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たとえば、海外出張を断る理由を深堀って聞いてみると「夫が子育てに協力的でない」「子どもの世話を夫に頼めない」などの夫婦間の協力体制が整っていませんでした。また、「仕事が忙しくて家庭との両立が…」という理由にも、自転車操業の毎日でいっぱいいっぱいになり、自分の望む時間の使い方ができていない生活習慣の課題が背景にあるように思います。以前、『約9割の妻が「正社員としてキャリアを継続したい」と考えているものの、現実には約4割の女性が育児を理由に退職したり、退職を考えている』という記事を書きました。

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