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「もう無理!共働き辞めたい!」を何万回も繰り返した私の延命術

  • 2025.9.26

働きやすい環境よりも優先すべきこと

ワーキングマザーにとって「働きやすい条件」と聞けば、誰もが思い浮かべるものがあります。たとえば――■職場がすごーく理解ある■実家のサポートが手厚い■夫婦で家事・育児・仕事を完璧に分担できる確かに、どれも理想的です。でも、実際に12年間ワーキングマザーを続けてきた私が痛感した「最重要条件」は、ちょっと違いました。それは――子供が元気であること。「そんなの当たり前でしょ?」と思うかもしれません。でも、この「当たり前」が崩れた瞬間、働く母の日常は一気に瓦解してしまうのです。

長男が体調不良に陥ったあの秋

少し前にさかのぼります。2019年の秋。私は3人目を妊娠中。しかも職場では大きなプロジェクトのリーダーに任命されていました。年長の長男、年小の次男を抱えつつ、バタバタはしながらも「保育園に助けられているから何とかなる!」と日々を回していました。そんな時、長男が原因不明の体調不良に。高熱や食欲不振が続き、夜中も2時間おきに水分を取らせる日々。私は妊婦で体力も落ちていて、気づけば私自身も体調を崩していました。「母の勘」ってありますよね。どう考えても、いつもの風邪とは違う。大きな病院に連れて行こうと思っても、夫は激務で休めない。妊婦の私一人では支えきれない。結局、遠方の実母を呼び寄せ、検査を受けさせました。結果は「インフルエンザでもない、ただの風邪でしょう」と。でも、高熱は下がらない。夕方にはぶり返す。週末になっても顔色は真っ白。その時、心の底から思いました。「ああ、私、もう仕事を辞めるべきかもしれない」

ワーママの努力は一瞬で意味をなくす

私はそれまで、共働きを続けるためにありとあらゆる工夫をしてきました。・ 家事動線の最適化・ 断捨離で家事を軽減・ ロボット掃除機・食洗機など便利家電にフル依存・ 宅配サービス活用・ 家と職場を近距離にするための引っ越し・ 夫婦で情報共有の強化・ コンパクトな家で管理しやすく「これでもか!」というくらい効率化して、やっと快適な日々を築きつつありました。それをブログで発信し、どう?楽になってるよ。同じようにやってみたら全然違うよ!なんて上手く回せている風な自分を誇らしく思っていました。でも、子供の健康が崩れると、その努力はすべて吹き飛びます。結局のところ、優先順位はひとつ。子供の健康。

幸せになるために働いているのに

長男の不調が続く中で、私は改めて自分に問い直しました。・ お金のために働いているの?・ 広い家に住むため?・ 美味しいものを食べるため?・ 周囲に認められるため?・ 子供の将来や自分の老後のため?どれも理由のひとつ。結局―― 家族の幸せのため じゃなかったの!?なのに、私は仕事を「自分じゃないと回らない」と錯覚し、保育園からの呼び出しにストレスを感じ、同僚に迷惑をかける自分を責めていました。冷静に考えれば会社は組織。私がいなくても回る。一方で、子供にとって母親は唯一無二。このバランスに気づくのに、8年かかりました。

何度も繰り返す「辞める!→延期」

秋からずーーっと不調だった長男。病院に行ったり、保育園を頻繁に休んだり、相変わらず原因不明の不調は数か月続きました。やっと、ようやっと、長男の体調は年明けに回復。お腹に3人目がいる私は、臨月間近になっていました。「辞めようかな」と思っていた仕事も、結局「出産してから考えよう」と延期。こうして―出産、育休後は無事復帰し働き続けました。ちゃんちゃん!…ではなく!その後も、大なり小なり「辞める!」からの「延期」を何度も繰り返してきました。・ 保育園からの呼び出しで潰れそうになる・ 申し訳なさと仕事のストレスで爆発寸前・ 「共働きもう無理!」と心で叫ぶでも子供が回復したり、数字を見て少し気が楽になったり。気づけばまた働いている。これを何万回も繰り返し、今日まで続けています。近ごろ同じ会社の後輩たちによく質問されます。どう見ても普通の目立たない中年女性の私。どうやって共働きを続けているんですか?と。ええ。僭越ながらお教えしましょう奥の手は2つ。

「期限を決める」と「数字を見る」で延命

えっ?なに突然。聞いてないって?まぁそういわずに。1.勝手に期限を決める・「あと半年働いたら辞めよう!」と決める・定期券を更新する時に、「この定期が終わるまで働く」と自分に誓う今すぐではなく、少し先の未来に設定するのがポイント。別に本当に辞めなくてよいのです。時間が解決することって、人生、思った以上にあるものです。嫌な時期を淡々を過ごし、潮が引くのを待つこともひとつです。2. お金を可視化する半年後に資産がプラスになっていると、「頑張ってよかった」と思える。数字は嘘をつかないので、自分の努力が目に見える形で残ります。これで私は何度も踏みとどまってきました。長男の体調の悪かった2019年から6年が経った今、辞める辞める症候群はなくなったのか?あれから6年経った2025年はどうなのか?あれから6年。年長だった長男は小6に、次男は小4、お腹にいた三男は年長になりました。気づけば、体調が悪くて心配していた長男は、中学受験に自ら志願して挑んでいます。親はそこまでやらなくても!と言っていても、毎晩10時までの塾通いにくらいついています。成績は…きかないで~~次男はクラブチームサッカー通いで、西へ東へ試合だ何だと遠征に行っています。三男は保育園最後の集大成の学年であれこれ行事を楽しんでいます。母の私は、もちろん勉強やサッカーのサポートという新しい課題は出てきますが、乳幼児期の「目を離せない大変さ」とは段違いにラクになりました。渦中にいる時は投げ出したくなるけれど、振り返ると少しずつ確実に成長してくれています。ただ、その分――・習い事・中学受験塾・これからの各種教育費とお金のステージも確実に上がっていっています。あれだけ辞めよう。明日にでもと思っていた仕事。

やっ辞められない~

これからお金がかかるんだもの~もう1個仕事増やしてもいいかも?くらいの勢いで子供達の教育費が飛んでいきます。とはいえ、やっぱり結論は!

結論:健康は、大事~

ワーキングマザーにとって「続けられる要因」は、いろんな条件があります。でも、一番大切なのはやっぱり 子供が元気でいること。なのかな~と。まぁ自らの元気もや家族の元気も必ず含まれますが。それが崩れると、どんな便利家電も、どんな職場環境も、意味を失います。私はこれからも「辞める辞める詐欺」を繰り返しながら、期限と数字を味方にして働き続けるつもりです。えっ?そんな詐欺は続けられるのか?分かりません!ただ、6年経ったらこれだけステージが変わったので、次の6年もどんな未来が来るのか?楽しみにしつつ、目の前の仕事ややるべきことを淡々とこなす所存です。

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