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もぎたてだけじゃないんだ…!「寝かせた」とうきびのうまみとおいしさはどう変わる?

  • 2025.11.27

北海道を支える様々な職業のプロに一日弟子入り!
仕事の流儀やこだわりを探る仕事体験ドキュメンタリー!

HBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」のコーナー「師匠!私を弟子にしてください」の取材をもとに、私、HBCアナウンサー・東峰優華が、気づきや北海道の魅力をプラスして、Sitakkeオリジナル連載でお届けします。

特別な「しろみつとろきび」

今回は…札幌の隣町、江別市・篠津の「滝農園」に弟子入り中の私。

1本500円・多い年で年間15万本売り上げる大人気ブランドトウモロコシ「しろみつとろきび」を育てる農家に弟子入りです!

Sitakke

朝5時からの収穫作業!ヘトヘトになりながらも前回、目標の午前6時までにトウモロコシを収穫することができました!

やったー!!

師匠のトウモロコシには特別な名前が!!

Sitakke

師匠が育てているのは1本500円にも関わらず、年間15万本も売れるブランドトウモロコシの「しろみつとろきび」。

とれたてのおいしさに、一段とやる気が出てきました!

大師匠は休んでもいいよと声をかけてくれましたが、まだまだがんばりたい!
休まずに次の作業へと移ります!

作業をしても終わりが見えない

Sitakke

この時点で午前8時。
午前中に行う作業はまだまだ盛りだくさん。

これから選別と出荷を午前中までに終わらせなければいけません。
残された時間はあと4時間…!間に合うのでしょうか!

ちなみにこの日の収穫目標は2500本でしたが、私のがんばりもあって(あったと信じたい…!)、3000本を収穫しました!!## ケツ切り!?はじめて聞きました!

Sitakke

出荷までの工程は主に4つあります。
まず私が行う作業は「トウモロコシの“ケツ切り”」です!

トウモロコシは収穫したらすぐに箱詰めをするのかと思っていましたが…実はこの農園では違います。

形をそろえるために、収穫したトウモロコシの根元をきれいに切り揃えるんです。
「もろこさん」という専用の機械にトウモロコシをのせて余分な茎を切断していきます。

Sitakke

スピードにあわせて、機械に隙間なく並べるのが意外と大変なんです。
なかなか合わせられず私はすき間が空いてしまいました。

すき間が空くということはそれだけ作業が遅れていくということ。

Sitakke
左が師匠、右が私。手早く並べるのに苦労しました…

師匠からは「もっとババっと入れて!」という指示が!
おぉ、頭ではわかっているんですが‥とても難しいんです…師匠(涙)。

しかも、油断すると前後を逆にトウモロコシをいれてしまいそう。
間違えてしまうと売り物にならないので、早く丁寧な作業を心がけます。

作業を続けること約30分。
ひと段落したところで、次は「職人技」に触れるお手伝い。

これぞ!職人技!!

Sitakke

「ケツ切り」の次は選別の作業です。そのやり方は?

大師匠に「まずは先端を触って確認してほしい」と言われました。

言われるがまま触ってみると…ふにゃっとした触り心地。
先端にトウモロコシの実が無いということが触るだけで分かりました。
これを「不稔」と呼ぶそうです。

ほかにも、虫食いの跡や、実が欠けているものが混ざっています。

Sitakke

選別作業では、これらを手の感覚だけで判断する技術が必要なんです。

すべてのトウモロコシの皮をむいて確認することができればいいのですが…。そんなことはできないので、手の感覚だけで判断をしなければいけません!

この作業は結構、いや、とっても難しいです…。

中には、先端のごく一部でしか不稔になっていないものもあります。しかも手袋を着けながらの作業です。
実をつぶさないようにしながらも、1つずつ丁寧に確認をしていきます!

Sitakke

ちなみに師匠の作っている「しろみつとろきび」は小ぶりで市場で扱うのが難しいため、ネットのみで販売しています。

だからこそ、スーパーでたくさん売られていて自分で選べる販売方法とはわけが違います。

Sitakke

自分がせっかくお金を払って買ったトウモロコシが届いたときに、先まで実が詰まっていなかったら損をした気分になりますよね。
相手の気持ちになって作業をすることも大事だなと思いました!

全国の師匠のトウモロコシを楽しみにしている人のためにも作業、がんばります!
ひとつひとつ師匠にも確認をしてもらいながら、作業を進めていきます。

この作業も自分たちで行うの??

Sitakke

そして次は出荷するための梱包作業です。この日出荷するのは200箱。1箱ずつ、手作業で梱包もしていきます。
ダンボールを閉じて、ビニールテープで固定をします。

その後、1つずつ伝票をつけてようやく出荷となります。
まさか、ここまでを農家さんが全部手作業で行っているとは…師匠もスタッフのみなさんもあっという間に作業を進めていきます!

一日寝かしたトウモロコシ…お味は!?

Sitakke

梱包作業が終わったら鮮度を保つため、すぐに冷蔵庫に保管します!

師匠いわく、実は「生で食べるならとれたてももちろんおいしいんですけど、1日置いて予冷したものもさらにおススメ!」とのこと!

師匠のおすすめの予冷したトウモロコシをいただくことに!
きのうとれて一日寝かしたトウモロコシです。

こちらも生のままさっそくガブリ!

Sitakke

おいしい!だけではなくて、収穫時よりさらに甘くなっている!!

とれたてのものはみずみずしくてフレッシュな感じがあったんですが、1日寝かせるとまろやかな甘みになっていて、とってもおいしいです!

1日冷やすことでうまみが増して、甘さをより感じやすくなるんです。

この日は私も含め、8人のスタッフで3000本のとうもろこしを出荷。
目標の12時までに無事に終わりました。

こうしてようやく収穫した分のとうもろこしが無事に出荷できる状態になりました!!

ここまでの作業を通して、改めて師匠のトウモロコシへの愛を感じました。

スーパーに行ったらおいしそうだなと思って手に取って、お金を払えばトウモロコシを買うことができます。

ただ、実際に作業してみると、午前中だけで収穫・選別・梱包作業まで…すべて師匠が手作業で行っていることを目の当たりにしました。
これからはもっとトウモロコシを食べることにありがたみを感じると思います…!

私の弟子入りをみて、そんなトウモロコシ農家さんの様子がみなさんに伝わっているとうれしいです。

さあここまででようやく正午…!
収穫から選別、箱詰めまで…もう出荷できますよね!?

と思ったら、まだ作業は終わらなかったんです…。
でも、とっておきのごほうびがまたまた待っていました!

次回の記事でお伝えします!

【連載】「師匠!私を弟子にしてください!」

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文|HBCアナウンサー 東峰優華
苫小牧市出身。2024年HBC入社。HBCラジオ「いっちゃんおいしいラジオ」などを担当。趣味はサッカー観戦(コンサドーレサポーター)、耳掃除、散歩。特技はスケート、ザンギ作り。Instagramでも発信中。

編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は取材時(2025年6月)の情報に基づきます。

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