1. トップ
  2. スキャンダル報道の渦中で光る“2人の名演”「雰囲気違う」「迫力ある」視聴者から“称賛の声続出”『スキャンダルイブ』

スキャンダル報道の渦中で光る“2人の名演”「雰囲気違う」「迫力ある」視聴者から“称賛の声続出”『スキャンダルイブ』

  • 2025.12.8
undefined
(C)AbemaTV, Inc.

芸能事務所と週刊誌が俳優のスキャンダルを巡って火花を散らすABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』。ふたりの女優・柴咲コウと川口春奈が演じるのは、真実を隠そうとする者と暴こうとする者。対立する立場ながら、どちらも信念を持って“スキャンダルの前夜”に挑む姿が胸を打つ。SNS上でも「これまでと雰囲気違う」「迫力ある」と注目を集めるなか、両者の演技が織り成す攻防と、ドラマ全体が描く“闇の向こう側”への静かな問いかけが、見る者を引き込んで離さない。

“暴く者”と“守る者”:対峙する2つの信念

スキャンダル記事が出るまで、残された時間は72時間。芸能事務所と週刊誌の間で繰り広げられるこの禁断の攻防戦で、視聴者の目を引くのは、静と動、理と情、そして倫理と矛盾が交錯する女優ふたりの演技だ。

芸能事務所『Rafale』代表取締役社長・井岡咲(柴咲コウ)は、冷徹さと情熱を併せ持ち、沈着冷静な判断力で事務所と所属俳優を守ろうとする。スキャンダルによってすべてを失いかねない俳優の未来、築き上げてきた信頼、そして事務所の存続。それらを背負いながら、彼女は“消す”ための手を尽くす。その姿には、ある種の孤高であり、より大きな権力に対する反骨心もにじみ出ている。

一方、週刊文潮記者・平田奏(川口春奈)は、淡々としていながらも、真実を追う熱量に満ちている。泥臭く、執念深く、スキャンダルの裏に潜む別の真相に迫る姿は、現代の“報道の良心”を象徴するかのよう。その行動力と揺るぎない信念は、見ていて清々しいほどだ。

この“暴く者”と“守る者”が対峙するたび、画面には緊張感が張り詰め、ただのスキャンダルドラマにとどまらない心理戦のおもしろさを加えている。

SNSが湧いた演技の振れ幅と存在感

undefined
(C)AbemaTV, Inc.

視聴者の反応はすでに熱い。SNS上では、柴咲コウ、川口春奈それぞれの演技に対し「これまでと雰囲気違う」「迫力ある」といった声が多数上がっている。厳しい局面でも動じない眼差し、わずかな顔の動きで伝える焦燥や葛藤。長年のキャリアを感じさせる説得力が、画面越しにも伝わってくる。

柴咲コウの演技は、まさに“沈黙の凄み”に満ちている。芸能事務所の社長という立場で冷静に事態をさばく一方、ほんの一瞬の目線や呼吸の揺れに、焦燥や怒り、そして悔しさといった感情が滲む。派手な演技に頼らずとも、その存在感だけで画面の空気を支配してしまう彼女の凄み。

そして川口春奈は、記者という役柄にリアリティを吹き込む力を持っている。真実を追い詰めるときの鋭い目線、ときに理性よりも感情が先走る瞬間の荒々しさ。正義感と葛藤を両手に抱えた人物を、繊細かつエネルギッシュに体現している。情報を追う者としての“業”を背負った彼女の姿に、役者としての新たな地平が見える。

このふたりの力強い対比が、物語をただのスキャンダル劇にせず、人が何を信じ、何を守るのか、というテーマ性の深さへと昇華させている。

スキャンダルは誰のものか? “イブ”に込められた問い

undefined
(C)AbemaTV, Inc.

ドラマタイトル『スキャンダルイブ』は、記事が出る“前夜”という意味を持ちながら、もうひとつの問いを投げかけている。

それは、スキャンダルとは誰のものなのか?ということだ。

報道は公共性を持ちつつも、ときに誰かの人生を壊す。守るための嘘と、暴くための正義。その狭間で葛藤する登場人物たちは、ただのフィクションには見えない。視聴者自身も“もし自分が当事者だったら?”と問いかけられているような錯覚に陥る。全体を通して浮かび上がってくるのは、芸能界という巨大な“舞台”の裏側で、どれほどの人々が駒として動かされているか、という冷ややかな現実だ。

“イブ”とは、真実が明らかになる前夜であり、誰かの運命が変わる直前の、不穏で静かな時刻。その沈黙に潜む息づかいまでを丁寧に描く本作は、視聴者に“見て見ぬふりをしない目線”を与えてくれる。


■ABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』
2025年11月19日(水)夜10時より無料配信(全 6 話)
トップページ URL:https://abema.tv/video/title/90-2042
特報映像URL:https://abema.tv/video/episode/90-2042_s1_p700

<第1話>
放送日時:11月19日(水)夜10時~
放送チャンネル:「ABEMA SPECIAL」チャンネル
放送URL:https://abema.tv/video/episode/90-2042_s1_p10

(C)AbemaTV, Inc.

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_