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NHK大河に“クレジットにもいない”謎の男が登場「気付かなかった」「誰?」“残り2話”で予想外の展開…話題沸騰

  • 2025.12.2
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『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』11月30日放送 (C)NHK

最終回まで残りわずかとなった大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』。その第46回では、写楽プロジェクトが本格始動し、蔦重(横浜流星)と歌麿(染谷将太)の“奇跡の再会”が実現する一方、物語の核心に迫る“謎の男たち”が登場。SNS上でも「あの人誰?」「気付かなかった」と話題を呼んでおり、戸惑いながらも目が離せない、怒涛の展開が待っていた。芸術と陰謀が交錯する終盤、写楽の正体をめぐる視聴者の考察が止まらない。

歌麿との再会:蔦重の執念が動かす芸術の熱

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『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』11月30日放送 (C)NHK

最終章へと突入した『べらぼう』第46回は、物語の幕引きに向けて激しくうねる波のような展開だった。なかでも観る者の胸を打ったのは、歌麿と蔦重の再会だろう。

てい(橋本愛)の身を案じたあまり、蔦重から身を引いていた歌麿。しかし、その“距離”を許さなかったのは、他ならぬてい自身だった。ていの計らいによってふたたび手を組むことになった蔦重と歌麿。平賀源内(安田顕)がまだ生きているように見せかけたい、そんな役者絵を描いてくれないか……そんな荒唐無稽な依頼に、歌麿の筆が動き出す。

役者50人の似絵を描き分ける、という無茶な頼み事。しかし、それは蔦重にしかできない思いつけない仕事であり、それを歌麿に託すことこそが、ふたりの信頼の証にも見えた。しかも、歌麿だけではない。複数の絵師を巻き込み「写楽」という架空の画号でチーム制作に挑むという型破りな挑戦もまた、蔦重の狂気と知性のなせる業だ。

こうして生まれた写楽による役者絵は、浮世絵の伝統を裏切りながらも新たな境地を切り開く。その筆致に、蔦重が亡き平賀源内に見出した“芸術は時を超えて生きる”という思想が宿るようだった。

“偽源内”と“もうひとりの謎の男”?

この回でもっとも視聴者の考察を呼んだのは、偽源内の正体と、それに連動するかのように登場したもう一人の“謎の男”だろう。

一人目は、写楽の浮世絵制作のため、絵師たちが次々と役者の芝居見学に現れた同じ現場に居合わせる“源内らしき”男。未だ髷しか映っていないその男は、どこか源内と同じく異様な存在感をまといながらも、役名もクレジットされず、名前すら明かされていない。蔦重の父に紛する彼は、源内本人なのか、あるいは源内の亡霊、あるいは象徴なのか、明確にはされない。

この“偽源内”の正体をめぐって、SNS上では考察が噴出。さらに、物語終盤には一橋治済(生田斗真)と瓜二つの謎の男も現れ、最終回目前で“視聴者への挑発”ともいえるような謎を投げかけてきた。

写楽の絵に見出された狂気、そして「しゃらくせえ」という蔦重のひらめき。浮世絵の世界に“異物”として放たれた写楽が、芸術と政治の両方を撹乱していく過程は、まさに視聴者の思考を翻弄する仕掛けであった。

陰謀と死、そして“写楽”がもたらす最後の混沌

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『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』11月30日放送 (C)NHK

蔦重たちの仕掛けた写楽プロジェクトは、政治的な陰謀に飲み込まれていく。定信(井上祐貴)らは秘密裏に治済をおびき寄せようとしていたが、彼にはすべての策略が見抜かれていた。役者たちが練り歩く曽我祭において配られた毒饅頭、大崎(映美くらら)がそれを口にし、彼女自身の死を招くことになる。明確になった治済の冷酷さ。これもまた、権力と陰謀が渦巻く江戸の縮図だ。

“写楽=源内説”は民衆の口から自然に語られ始める。誰も源内の顔を知らないがゆえに、写楽という“仮面”にその幻影を投影してしまう。だからこそ、写楽の役者絵にはどこか生々しく、得体の知れない魅力が宿っているのだろう。

そして物語のラスト。“治済によく似たもう一人の男”が、定信の隣に立っていた。その意味はまだ明かされていない。彼は一体何者なのか。偽の源内の正体は? 彼は本当に生きているのだろうか……。折り重なる問いに心乱されつつも、残る『べらぼう』放送はあと2回。本作が最後に投げかけてくる“真実”に、もう少しだけ振り回されたい。


NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』 毎週日曜よる8時放送
NHK ONE(新NHKプラス)同時見逃し配信中・過去回はNHKオンデマンドで配信

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_