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城下町の面影を残す滋賀・近江八幡で1dayさんぽ~レトロ&琵琶湖ビューを満喫~

  • 2025.11.25

豊臣秀吉の甥・秀次が築いた八幡山のふもとに広がる近江八幡は、滋賀県屈指の人気観光エリア。ノスタルジーをさそうレトロな町並みと、現代の感性がほどよく溶け合った魅力あふれるまちです。ロープウェーで八幡山に上がって琵琶湖を眺めたり、お寺とアートの共演に心を動かされたり、レトロカフェでランチやサイフォンコーヒーを味わったり。近江八幡をゆるりとめぐってみませんか。

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JR近江八幡駅からバスで観光中心部へ

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白雲館前の白雲橋から八幡堀を望む。時間にゆとりがあれば、和船に乗るのもいい

最寄りの駅であるJR琵琶湖線・近江八幡駅から観光中心部までは2km強と少し離れているため、近江バスを利用するのがおすすめ。7~10分ほどの「八幡堀(大杉町)八幡山ロープウェー口」で下車しましょう。シンボルの白雲館をはじめ、界隈には、江戸時代に水運の要として発展した八幡堀、近江商人屋敷、ヴォーリズ建築、バームクーヘンのクラブハリエと和菓子のたねやが向かい合う近江八幡日牟禮(ひむれ)ヴィレッジなど、人気のスポットが点在しています。

近江八幡の旅の発着地点にしたい「白雲館」

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国の登録有形文化財。30年ほど前の改修により、建築当初の姿がよみがえった

一帯でひときわ目を引く白壁の建物は「白雲館(はくうんかん)」。今から140余年前の1877(明治10)年、八幡東学校として建てられたのがはじまりです。児童の数が増えたため学校だったのは15年間だけ。役場や信用金庫を経て、現在は観光案内所として活用されています。

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階段を上がった2階はフリースペース。ギャラリーとして活用されることも

館内では、常駐のスタッフさんに観光について尋ねたり、近江八幡や周辺エリアの観光パンフレットを手に取ったり。近江八幡の旅をより充実させるための情報が得られます。丁字麩、赤こんにゃくなど近江八幡のご当地みやげも充実しているので、旅のはじまりはもちろんのこと、帰りのバスに乗る前に立ち寄るのもおすすめです。

「八幡山ロープウェー」の空中散歩で山頂へ

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毎日9時から17時まで15分間隔で運行している。紅葉シーズンもおすすめ

白雲館のすぐ目の前の鳥居をくぐり、八幡堀のほとりをそぞろ歩いたら、氏神様・日牟禮八幡宮でお参りしましょう。山に向かって参道をまっすぐ進めば、八幡山ロープウェーの山麓駅があり、標高271.9mの山頂まで4分の空中散歩が楽しめます。

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東側には、琵琶湖の内湖(西の湖)も見える。彼方には滋賀県一の霊峰・伊吹山も

高度が上がっていくにつれ、八幡山城の城下町の町並みや、織田信長の安土城址、琵琶湖の内湖(西の湖)など景色がどんどん広がっていき、爽快な気分になれます。

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琵琶湖の対岸には比良山系が連なる

山頂には、西の丸跡、北の丸跡、出丸跡といった八幡山城の面影をしのぶスポットや、豊臣秀次の菩提を弔う「村雲御所 瑞龍寺門跡」、琵琶湖ビューを堪能できる展望所などが。木漏れ日が差す心地よい散策路は、30分ほどで1周することができます。ボランティアさんたちに見守られながら自由気ままに暮らす、かわいい猫たちにも会えるかも。




八幡山の上にたたずむ「村雲御所 瑞龍寺門跡」

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除災招福のご利益を授けてくれるという「おねがい地蔵堂」で手を合わせてから山門をくぐって

豊臣秀吉の甥・秀次が築いた八幡山城の跡地に建つ「村雲御所 瑞龍寺門跡」は、若くして亡くなった秀次の供養のため、母君が京都の村雲に建てたお寺が起源。格調高い建物をはじめ、京狩野派や現代絵師によるアートなど見どころの多いお寺です。

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極楽浄土を象徴する蓮を鮮やかに描いた、木村英輝さんによる障壁画

書院では、はらりと舞い散るかのような紅葉を描いた「楓の間」や、金箔と白金の箔で雲を描いた「雲の間」など、京狩野派の絵師による襖絵が見どころ。気鋭の絵師・木村英輝さんやmaisさんによる現代アートも見られます。

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切り絵御朱印は、「龍」と「鳳凰」の2種

参拝後は、授与所に立ち寄って。皇室とのゆかりを示す菊の御紋をあしらったもの、繊細な切り絵などの美しい御朱印や、縁結び御守、金運御守といったお守りが授かれます。サクッと軽やかでくちどけのよい麸焼き煎餅「ふせん」はおみやげにおすすめです。

築110年のノスタルジックな古民家カフェ「HAKO TE AKO」

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大きな窓が絵画のように庭の景色を切り取る

八幡堀エリアの北、近江八幡の人気観光地「ラ コリーナ近江八幡」から琵琶湖に向かって2kmほどの山のふもとに、現在はユースホステルとして旅人を迎える国の登録有形文化財の建物がたたずみます。館内に併設されたカフェ「HAKO TE AKO(ハコ テ アコ)」は、窓に映る四季折々の庭の風景と、初めて訪れる人もどこか懐かしさを感じるノスタルジックな空間が魅力です。

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「近江牛合挽ミンチの煮込みハンバーグ」には、自家製パンまたはライスと季節のスープ、サラダが付く

近江牛を使ったハンバーグや、メンチカツ、カレーなど、心づくしのランチと自家製スイーツと一緒にカフェタイムを堪能できます。ラストオーダー14時までのランチは、煮込みハンバーグ、和風ハンバーグ、メンチカツ、メンチカツカレーなど、近江牛を使ったメニューが中心。特製デミグラスソースでことこと煮込む人気のハンバーグは、ふっくらとやわらか。

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「自家製ゆずシロップのクリームソーダ」

定番人気のティラミスや、濃厚ガトーショコラ、本日のタルトといった自家製スイーツも。「自家製ゆずシロップのクリームソーダ」をはじめ、メロンクリームソーダ、オレンジフロートほか全7色のフレーバーがそろうクリームソーダは、レトロな空間にお似合いです。

サイフォンコーヒー専門店「仁之助コーヒー」

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1階のほか、2階席も。愛犬と一緒に来店する場合は事前予約を。1階フロアと中庭のテラス席が利用できる

散策の途中でちょっと休憩したいときには、八幡山のふもと、国の重要伝統的建造物群保存地区の一画にある「仁之助コーヒー」へ。自家焙煎の豆をサイフォン式で抽出した、香り豊かなコーヒーが味わえます。

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たっぷり入っているので、二人連れの場合は2種頼んで飲み比べを楽しむ人も多いそう

サイフォン式で淹れる自家焙煎のスペシャリティコーヒーは、4種の豆と2種のブレンドから選べます。「山」「堀」「陽」「月」と、近江八幡の美しい風景を彷彿とさせるネーミングも素敵。コポコポコポ……お湯の沸く音とともに豊かな香りが吹き抜けの空間に広がります。

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看板犬のサスケ君は、不在のときもあるので会えればラッキー。「さしゅー」の焼き印とそっくり♪

コーヒーのおともには、近くの牧場の牛乳で作る「高木牛乳プリン」や、スティックケーキを。人気は、看板犬のサスケ君を描いた焼き印がポイントの「さしゅー」。フレッシュな生クリームと高木牛乳のカスタードクリームが入った、キュートなキューブ型シュークリームです。

2026年の大河ドラマは豊臣秀長が主人公。豊臣秀吉や織田信長など登場人物とゆかりの深い近江八幡の注目度もますます高まりそう。歴史、町並み、琵琶湖ビュー、グルメ、ご当地みやげまで、魅力がギュッと詰まった近江八幡。滋賀を旅するなら、ぜひ訪れてみてくださいね。

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