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デイサービス、あんなに嫌がってたのに「次はいつ?」義母が毎週『楽しみに通うようになったワケ』とは

  • 2025.11.27

最初は「行きたくない」と顔をしかめていたデイサービス。それが今では週1回の楽しみに。ほんの小さなきっかけが、人の気持ちを大きく変えることもあるのだと感じた、筆者の友人のお義母様のエピソードです。

画像: デイサービス、あんなに嫌がってたのに「次はいつ?」義母が毎週『楽しみに通うようになったワケ』とは

初めてのデイサービスに心配の色

義母が週に1度デイサービスへ通うことになりました。
高齢になると、生活のリズムが変わることに抵抗を感じるといいます。義母も例外ではなく、「知らない人の中に行くなんてイヤ」と最初は乗り気ではありませんでした。
「無理に行かせて大丈夫かな」と心配しながら、送り出しました。

帰宅した義母の笑顔にびっくり

夕方、デイサービスから帰ってきた義母の第一声は意外なものでした。
「楽しかったわぁ!」
その笑顔は、行く前の不安そうな表情とはまるで別人のよう。
「何が楽しかったの?」と尋ねると、「漢字クイズや計算をしてね、正解したらすごく褒めてもらえたの」と嬉しそうに話してくれました。

義母は日頃から本をよく読み、難しい漢字もよく知っています。その得意分野を活かして活躍できたことが、自信と喜びにつながったようでした。
スタッフの皆さんができたことを心から褒めてくれたことが何より嬉しかったようです。

“また褒められたい”が原動力に

その日を境に、義母の様子が少しずつ変わっていきました。
「次はもっと答えられるようにしておこう」と、新聞の漢字をノートに書き写したり、計算問題を練習したり。なんと、デイサービスの“予習復習”を始めたのです。
家族が笑いながら「まるで学生みたい」と声をかけると、義母は照れくさそうに「私、学生時代は成績がよかったのよ」と、笑いながらも、どこか誇らしげ。
週に1度の通所が、いつの間にか日常の目標になり、張り合いになったようです。

誰かに認められることが、人を元気にする

あんなに嫌がっていたのに、今では「次はいつ?」と聞いてくるようになりました。
義母にとって、デイサービスは“世話をされる場所”ではなく、“自分を認めてもらえる場所”になったのだと思います。

人は年齢に関係なく、誰かに褒められることで自信を取り戻せるもの。小さな成功を認めてもらうことが、生きる力になるのだと、義母の姿を見て感じた出来事でした。

【体験者:50代・女性会社員、回答時期:2025年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。

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