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元教員が考える、学級崩壊が立て直った「褒め言葉のシャワー」が育児でも大切な理由

  • 2025.11.22

こんにちは。元教員で12年間小学生を教えていた、家庭での知育で3歳の娘をIQ130まで伸ばしたまーやです。「子どもはたくさん褒めて伸ばしましょう」子育て中のママなら、1度は見たり聞いたりしたことのある言葉。怒るより褒めた方がいいのはわかっている。でも、いざ褒めようとすると「すごいね!」しか出てこない。どうやって褒めたらいいの?教員時代には保護者の方々から、そして現在ではインスタの子育てを頑張るママさん達から、そんな悩みを聞いてきました。今回は、教員時代から私が意識している褒め方について紹介いたします。学級崩壊していたクラスを担任することも多く、褒めることで立て直してきた経験があるのですが、子ども達に響く褒め方ができると、ぐんぐんと成長するようになるんです。今日から使えるテクニックなのでぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

最初の一言で子どもの目が輝いた話

卒業生として送り出す小学校6年生の担任をしたことがあります。暴言が飛び交い、授業中に立ったり私語が起こる、いわゆる授業が成立しづらいクラスでした。そのようなクラスを引き受けるときは、いつも以上に出会いの1日目を大切にしていました。なぜなら生徒と担任との信頼関係が築きにくい場合があるからです。私が出会いの1日目に意識していたことが「褒めること」。日本人は褒めるのが下手だと言われますが、ご家庭などで褒められるより叱られてきた記憶がある方も多いのではないでしょうか。褒められても、謙遜することが美徳とされて、褒めるのも受け取るのもなかなか素直にできない。特に、授業が成立しづらいクラスの子どもたちは叱られたり、注意されたりするることが多く、子ども達は心が傷ついていたり「どうせ認めてもらえないんだ」と思ったりしていることが多いです。でも、本来子ども達は褒められたい、認められたいはずなんですよね。なので、出会いの1日目に、「いいな」「素敵だな」と思った行動を全力で伝えるように意識してきました。

学級崩壊が短期間で落ち着いた褒め方とは?

私が住んでいる地域の新年度は、始業式で担任の先生が発表されます。そこからクラスのスタートになるのですが目を見て話を聞いている子、頷いてくれる子、教科書を運んでくれる子、お手伝いをしてくれる子、素敵な行動をしてくれる子がたくさんいるんです。子どもたちは本来「頑張りたい。成長したい」という力を持っていると思っています。特に1日目は神経を研ぎ澄ませて、子どもたちの行動を全て見逃さず、その場で感謝の気持ちや素敵だなと思った行動を理由と共に伝えます。するとどんどん子ども達の表情が変わっていくんですよね(褒めていった先に、子どもたちがどのような姿になっていったのかは、最後に書いています)。年齢が大きくなってくると、いろんなことができて当然だと思われて、褒められることは減っていきます。そして、できないことに対しては「もっと頑張りなさい」と言われることが増えていく。だからこそ、当たり前のことでも改めて褒めることが大切だと思っています。では、褒めることしかしていないのかというと、そうではありません。いけないことはいけないと叱ることもしています。叱り方については、今度またコラムにするので楽しみにしてくださいね。ですが、ただずっと叱っているより、その子の良さを褒めて伝える方が圧倒的に、子ども達に言葉が入っていく感覚があります。私たち大人だって、ずっと怒っている上司より、頑張りを認めてくれる上司の方が「よく見てくれてるからもっと仕事頑張ろう!」と思うのと同じです(笑)。では、具体的に私が褒めるときに意識していることを紹介します。ずっと意識していることはただ一つ。なぜその行動がいいのか理由と一緒に価値付けして伝えること。例えば、教員時代には目を見て頷いて話を聞いてくれる子には「目を見て頷いてくれるから、ちゃんと先生の話が伝わっているなって分かるよ。どうもありがとう」と伝えていました。理由を伝えることで、その行動がどれだけ価値があることなのかを分かってもらうためです。では、家庭でどのように取り入れていけばいいのかお話ししますね。

家庭で取り入れたい褒め方とは

家庭で今日からすぐに取り入れられる具体的な5つのポイントをお伝えします。一つ目は、結果より過程や努力を褒めること。例えば、テストでうまくいかなくても「練習をすごく頑張っていたから、ここまできるようになっていたね。」と、結果より、そこに至るまでの行動や努力を伝えます。そうすることで「失敗しても挑戦することが大切だ」という意欲や忍耐力を育てることができるんです。二つ目は、具体的に褒めること。「すごいね」よりも「積み木をこんなに高く積めたね」と何が良かったのかを具体的に伝えることで、ママやパパが自分の行動をきちんと見てくれていると感じ、望ましい行動を意識的に繰り返すことができるようになります。ただ、年齢が小さい頃は、理由を説明しても伝わりづらいことがあるので、ママが笑顔で喜ぶ姿を伝えるだけでも大丈夫。表情と声のトーンで、自分の今の行動は大好きなママが喜んでくれることなんだと理解できるんです。三つ目は、周りの子と比較しないこと。つい兄弟や周りの子ができていると、比べてしまいがち。でも、お友達と比べてしまうと優越感や劣等感につながり、自己肯定感を下げる原因になりかねません。過去の自分と比べて成長している点を認めてあげてくださいね。四つ目は、その場ですぐに褒めること。小さいときは特に、すぐ褒めることで「この行動をしたから褒められたんだ」とはっきりと理解できて、次も同じ行動をしようという気持ちにつながります。最後は、感謝の気持ちを伝えること。お手伝いなどをしてくれたときは「ママとても助かったよ。ありがとう」と言うことで、自分の行動が大好きな家族の役に立ったことを実感でき、自己肯定感や周りを思いやる気持ちが育つことに。理由を一緒に伝えるって、なんか難しそう…と思いますよね。何回も何回も繰り返し言葉にできるように意識することで、少しずつできるようになりますし、なぜその行動がいいと思ったのかを伝えることは、ママやパパの価値観や大切にしたいことを伝えることにもつながるんです。

褒めることの最大のメリットは

褒めれば子どもはすぐに変わるのかと言ったら、そうでもありません。クラスの子どもたちは一進一退を繰り返しながら少しずつ少しずつ成長していきました。たくさんの子どもたちを褒めてきて思う、褒めることの良さは、子どもたちが自信をつけて生き生きするだけではなく、子どもたちもお互いを褒められるようになることが一番大きな効果だと思っています。暴言が飛び交っていたクラスが、私からの褒め言葉のシャワーを毎日浴びることで、1ヶ月も経たないうちに、友達のことを褒めるようになっていきました。高学年だけど、友達同士でプラスの言葉を発する表情は、どこか照れくさそうだけどとても素敵でした。これは家庭でも同じ。娘には「大好き」だけではなく、習い事でも「頑張って練習しているからできるようになったんだよね。大変な時も続けていてママはすごいなと思っているよ。」と意識して伝えるようにもしています。その影響か、私が仕事で大変な時には娘が「ママ、お仕事頑張っているよね。えらいね。ありがとう」と言葉をかけてくれることも。娘から出てくる言葉を聞いていると、良くも悪くも親は子の鏡だなと本当に思います。つい叱ることが多くなってしまう時もありますが、意識して褒め言葉のシャワーを浴びさせる日をぜひ作ってみてくださいね。

【Profile】まーや(@ma_ya.chiiku)

 (1658538)

教員時代の習性と研究気質から、妊娠中に育児書を1000冊以上読破。14年間の教員経験の中で、生きる上では学力だけではなく、人間性も重要だと感じ、特に幼児教育の重要性について考えるように。乳幼児期の脳の発達やIQおよびEQに着目し、2年間の育休中に自宅保育と知育を行い、3歳の娘のIQを130までに伸ばした。北海道の一軒家で夫、4歳の保育園児(娘)との3人暮らし。

Instagram:まーや(@ma_ya.chiiku)

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