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歯みがきシートって本当にきれいになるの?災害の備えに最適な歯のケアアイテムとは

  • 2025.11.19

実際にはどれを使うと一番水を節約できて、一番きれいになるのでしょうか。歯垢染色液を使いながら3つの方法を試し、どの方法が最適かを考えます。

普段のやり方でどのくらい水を使う?きれいになる?

まずは普段の歯みがき方法でどのくらい水を使い、どのくらいきれいになっているのかを知る所から始めてみます。

フロスをしてから、普通の歯ブラシに歯磨き粉を付けて歯を磨き、小さいブラシで細かい箇所を磨いて口をゆすいでから、さらに洗口液でゆすいで完了です。

歯がどのくらい磨けているか確認するために、こちらの歯垢を赤く染める液体歯磨きを使用します。

普段のケアで使用する水の量と、どのくらいきれいになっているのかがわかりました。これを基準に、この後紹介する3つの方法でどのくらい水が節約できるか、どの程度まできれいにできるかを見ていきましょう。

水の使用量を抑える3つの方法にトライ

今回紹介するのはこちらの3つの方法です。

・ 歯ブラシ+少量の水を使う方法
・ 歯ブラシ+液体歯磨きを使う方法
・ 歯みがきシートを使う方法

それぞれの方法でどのくらい水を使うのか、どのくらい歯がきれいになるのか試していきます。
※歯みがきの時間は5分です。

歯ブラシ+少量の水を使う方法

そのときの記事はこちら
災害でも歯のケアは大切!少量の水でできる歯磨きや洗浄剤を紹介します

【方法】
少量の水が入ったコップ2つ(ブラシ部分が浸かる程度の水が入ったコップA、30ml程度の水が入ったコップB)、水で濡らしたティッシュペーパー、歯ブラシを使用します。

① 水で濡らしたティッシュで唇を濡らす
② コップAで歯ブラシを濡らす
③ 歯ブラシで歯を磨く
④ 磨いている最中、適宜濡れティッシュで歯ブラシを拭い、コップAで歯ブラシをゆすぐ
⑤ コップBの水で少なくとも2回口をゆすぐ

ケア前の状態はこちら。

水をもう少し用意できる時には歯磨き粉を少量使用し、用意があれば歯みがきの後に洗口液を使ってもOKです。ちなみに、今回はミント味の歯磨き粉や洗口液を使わなかったため、さっぱり感は弱めでした。

この方法はコップを2つ用意しなければならず、少しハードルが高いと思いました。特に水が使えない時はコップを洗うことも難しいですし、使い捨てコップを使うにしても限りがあります。

歯ブラシ+液体歯磨きを使う方法

こちらの方法も以前防災ニッポンで紹介しました。
災害でも歯のケアは大切!少量の水でできる歯磨きや洗浄剤を紹介します

【方法】
必要な物は、液体歯磨きと歯ブラシのみです。
① 液体歯磨きを既定の量口に含んで口をゆすぎます。
② 歯ブラシで歯を磨きます。
※水で口をゆすいでも良いですが、必須の工程ではありません。

ケア前の口の状態はこちら。

この方法をする際は、パッケージに「液体歯磨」と記載している商品を選んでください。似たようなもので「洗口液」がありますが、それは歯磨き後のゆすぎ用のアイテムです。

歯磨きシート

使ったものはこちらの商品です。

▼無印良品「指型歯みがきシート」
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550584473371?web_store=search_item

【方法】
① 歯磨きシートを指にはめる
② 歯を磨く

やはり細かいところまで磨くのは難しかったです。写真だと見えにくいですが、歯の重なった箇所や歯間は磨き残しが目立ちました。

メントールによるスースー感はあるものの、舌で歯を確認するとザラつきが残っており、いつもの歯磨き後のようなサッパリ感はありません。
(なお、水は一切使いませんでした)

この方法でのケアが数日にわたって続くと、虫歯などのリスクが高くなってしまうことが考えられます。フロスと併用すると、少し安心感があるかもしれません。一日など短期間で使う、人と会う前に少しきれいにしておきたい、などピンポイントで使用する場合には便利だと思います。

また、シートにメントールが使われているため、シートが唇に触れる際に刺激を強く感じることがありました。メントールが刺激に感じる人は、子ども用の歯磨きシートを使うのがおすすめです。

使用感と清潔感のランキング

3つのアイテムを使ってみた結果を、個人の感想でまとめました。

【水の使用量が少ない順】
1位:歯磨きシート(0ml)
2位:歯ブラシ+液体歯磨き(20ml)
3位:歯ブラシ+少量の水(60ml)

【きれいになった順】
1位:歯ブラシ+少量の水
1位:歯ブラシ+液体歯磨き
3位: 歯磨きシート

きれいになったランキングの同率一位は「歯ブラシ+液体歯磨き」と「歯ブラシ+少量の水」でした。

コップを用意する手間を考えると、個人的には液体歯磨きを使う方法が一番良いように感じます。追加でフロスも持っておくと、より細かいところまできれいにできて良いのではないでしょうか。

液体歯磨きとフロスを、非常用持ち出し袋に入れておこうと思います。

災害時の口腔ケアは必須!しっかり備えよう

水が貴重になる災害時は医療体制が不安定になりやすく、気軽に歯医者にかかれる状況ではないかもしれません。

歯のケアがしっかりできないときに起きるのは、虫歯などお口周りのトラブルだけではありません。口内の細菌が気道に入り、誤嚥性肺炎が起きやすくなります。

歯みがきは、細菌に起因する病気のほか、風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症予防にも役立ちます。災害時には特にできる限りのケアをしておきたいですね。

防災の観点からも、今回紹介した方法の中から「自分ならどの方法を選ぶか?」を考えてみてください。まずは一度トライしてみることをおすすめします。

歯ブラシやフロス、液体歯磨きや使い捨てコップなど、必要なアイテムを非常用持ち出し袋に入れ、災害に備えましょう!

<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター

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