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「吉野家 缶飯牛丼」を山頂で食べたらうますぎた…! 進化系非常食グルメ頂上決戦はココイチ、カップヌードルを抑えてまさかの優勝

  • 2025.11.18

最近ダイエットに励む僕は、「どうせ運動するなら」と父の趣味である登山に同行することに。目的はもちろん「登山メシ」。なぜなら頂上で食べるご飯は、なぜか家の3倍うまく感じるからです。せっかくなので、今回は“進化系非常食”をいくつかピックアップして、山頂グルメとしてどこまで通用するのか検証してみることにしました。

向かうは奥多摩近くの三頭山(みとうさん)。標高約1,500m、登下山3時間の初級〜中級コースです。高尾山(標高約600m)くらいしか登ったことのない僕にとって、三頭山で食べるご飯はどれだけ美味しくなるんだ!?と期待に胸を膨らませ、登山中もずっと「待っとけよ、美味い飯」という感情で足を進めていました。登山家というより、僕だけグルメハンターの面構えです。

そして山頂の山小屋に腰を下ろし、いざ“非常食グルメ頂上決戦 in 三頭山”が開幕!

※登山レポは割愛。今回はメシが主役です。

長期保存ならでは!米のクタクタ感でお店超えの味!?「吉野家 缶飯牛丼」

まずは24時間営業のオアシスにして、牛丼界の大御所「吉野家」から「缶飯牛丼」。非常食とは思えぬ堂々たる風格。時には飲み会後というある意味サバイバルな環境下で僕たちの腹を満たしてくれる吉野家は、やはり非常食になっても謎の信頼感があります。なんと常温で4年保存可能という、タイムカプセル級のタフさ。

開けた瞬間、牛肉と甘辛ダレの香りが山に広がり、「あ、牛丼だ」と思わず声が漏れます。そしてひと口食べて確信、「あ、完全に吉野家だこれ」。

タレの旨さはもはや暴力で、店舗より濃厚なんじゃないか?と思うほど。長期保存を見越して少し店舗よりも味付けを濃くしている可能性があります。

ご飯は栄養たっぷりの玄米を使用しており、プチプチとした歯ごたえがいいアクセントになっています。さらに缶の中でタレと長い同棲生活を経た玄米はクタクタになり、牛丼リゾット状態に。4年もつらしいのですが、どれだけクタクタになっているか4年後の味が気になります。「すき焼きの締めにおじや」みたいな背徳感が、缶の中に詰まっています。非常食なのに毎日食べたい美味しさで、優勝していました。

山小屋カレーは三ツ星確定!「CoCo壱番屋監修 カレーライスセット」

続いては、カレー界の王「ココイチ」と非常食の老舗「尾西食品」がタッグを組んだ“夢の共演”。アルファ米にお湯を注いで15分待つと…カレーが完成!今回はお湯を水筒に入れて持参したのですが、もちろんお水でもOKです。

説明は難しいのですが、アルファ米をお湯で戻しながらカレーも温められるテクニカルな仕様になっており、非常食を長年提供してきた尾西食品ならではの嬉しい工夫が目立ちました。

カレーの袋を開けた瞬間、山頂がカレー屋になります。味はレトルト寄りながらも、ココイチらしい優しい甘さとスパイス感です。山頂で食べるカレーは、どんなミシュラン店よりも美味い。なぜなら絶景というスパイスが無料で付いてくるから。

アウトドア界の”グランメゾン東京”は王道の美味さ「カップヌードル」

もはや説明不要のレジェンド。「進化系非常食に入れるのは反則では?」と思いつつも、「山頂でカップヌードルを食べたい!」という個人的な願望から問答無用で持参。結果、圧倒的大勝利。カップヌードルを食べる僕に群がる2匹のハエを前に、思わず「アオハルかよ」と呟きました。

目の前に広がる富士山を眺めながらの一杯は、“実質・富士登山”。 登るより感じるタイプの富士登山です。普段は避けている炭水化物も、山の上だと“正義”。罪悪感ゼロ。むしろ推奨栄養素でした。

缶の中に詰められた高級ホテルの朝食「缶deボローニャ」

ここまで牛丼・カレー・カップ麺と、完全にサービスエリア飯。そんな炭水化物戦国時代に、いきなり殴り込んできた黒船は「京都祇園発祥・ボローニャのブリオッシュ缶」。

“ポンッ”という軽快な音と共に現れたのは、しっとりふわふわのパン。マーガリンの香りが鼻を抜け、まるで高級ホテルの朝食。非常食なのに「優雅」という二文字がふさわしいリッチ感に、サービスエリアから、いきなり帝国ホテルの朝食に転送された気分です。非常時どころか、平日の朝に食べたい完成度でした。

“和”と”洋”の融合はカリフォルニアロール越え!チョコ×小豆が調和する「チョコえいようかん」

最後にデザート枠として「チョコえいようかん」をチョイス。一箱に5本入り、1本でもずっしりとしたボリュームがあり、満足感はスイパラを超える可能性もあります。

食べてみると、ココアの香りと小豆の優しい甘さが絶妙で、疲れた体に染みわたります。意外にもチョコと小豆の組み合わせはあまり見ないのですが、ロミオとジュリエットばりの禁断の出会いでした。

非常食はもう“我慢の味”じゃない

正直、登る前は「やっぱりカップヌードルが最強でしょ」と思っていましたが、今回の優勝は…まさかの「吉野家 缶飯牛丼」。長期保存ならではのクタクタになったご飯と甘辛いタレ、そしてなにより牛肉の美味さは、非常時に食べたら生きる希望が湧くレベル。非常時でも、むしろ普段よりテンションが上がりそうです。

今回試した非常食たちは、どれも「非常時」だけで終わらせるのがもったいない。登山やキャンプはもちろん、家で“防災グルメナイト”しても楽しめる完成度でした。非常食はもう“我慢の味”ではなく、むしろ「非常時こそ、美味しいものを食べたい!」。そう思わせてくれた、三頭山グルメ登山でした。

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