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ブラックバーン森下龍矢、復調へ!『英2部リーグは容赦ない』と監督が一時苦しんだワケを説明

  • 2025.11.16

イングランド2部ブラックバーンでプレーする大橋祐紀と森下龍矢。

今シーズン、ポーランドのレギア・ワルシャワから移籍した28歳の森下は、日本代表経験もあるユーティリティ選手だ。

明治大学時代には一般企業への就職が決まっていたが、プロサッカー選手になることを決意。サガン鳥栖、名古屋グランパスを経て、2024年1月にポーランドの名門レギアへ移籍した。

Jリーグではウィングバックとしてプレーしていたが、レギアではセンターハーフなどでも起用されるなど”魔改造“されると東欧の地でブレイク。昨シーズンは全コンペティションで14ゴール・14アシストと大きな活躍を見せ、イングランドに引き抜かれた。

現在、ブラックバーンは24チーム中19位と低迷しており、森下も一時ポジションを失いかけたが、その座を奪還。

そうしたなか、地元紙『Lancashire Telegraph』は、「ブラックバーンの『トップターゲット』が興味深い難問を提起」という話題を伝えていた。

「森下のブラックバーンでのキャリアは、失敗スタートを経て、有望なものになりつつある。

8月末に加入した際、ヴァレリアン・イスマエル監督は、森下がトップターゲットだったと宣言し、彼の多才さとクオリティを惜しみなく称賛した。

まさに最高のスタートだった。(明るい)その人柄は瞬く間に伝染し、ロッカールームやスタンドで大きな話題になった。しかし、10月になると森下は飛躍がより難しいものだと気付いた。

イングランド2部リーグのインテンシティと過酷なスケジュールと試合結果が目まぐるしく変わるにつれて、出場機会を失い始めた。そして突然、ベンチに座らされることになった。

インターナショナルブレイク後のシステム変更も明確な希望にはならず。イスマエル監督は対戦相手の一貫性が森下にとって新たな適応材料になったことを認めた。

『イングランド2部のハイレベルな試合の一貫性に適応するという問題があった。

ポーランドでレギア・ワルシャワにいれば、(国内)トップレベルのチームでプレーすることになる。シーズン中に本当に難しいのは4~5試合で、他の試合は勝てる。特にホームでは試合を支配できるだろうし、インテンシティはそれほど高くない。なので、試合間のリカバリーをしっかり行い、代表戦に備えることができる。

イングランド2部リーグがどういうものかを理解するのは大きな変化だった。土曜、火曜、土曜と試合が容赦なく試合がある。インテンシティとクオリティは常に非常に高い。常に五分五分の試合なので、どうなるかは全くわからない。

しかし、ここ数週間で明るい兆しが見えてきた。(レスター戦では)粘り強さと質の高いプレーで大橋の決勝点をアシストした。

フィニッシュはまだ不安定だが、右サイドの”8番“として試合により絡んでいる。中盤が適切なバランスになれば、彼が活躍できるという新たな確信が芽生えた。

彼は適応するのにより時間が必要だったが、アシストもゴールも決めている。

より多くのチャンスを作り出し、ペナルティエリア周辺でいいポジションにいる。成長と理解力には非常に満足している。

我々は彼が試合を通して活躍できるようにマネージメントしようとしている。彼はよくなってきている』」

指揮官は、森下がよりタフなイングランドへ適応する必要があったと説明。そのうえで、本領を発揮しつつあると評価していた。

ブラックバーンは開幕当初、4-2-3-1システムだったが、それを3-4-1-2、または3-4-2-1システムへと変更。

森下はこれまでの右サイドからトップ下に入ることが多くなったが、背番号10をつける攻撃的MFトッド・キャントウェルとの共存が新たな悩みになるかもしれないとのこと。

筆者:井上大輔(編集部)

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