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1000円台~備えて安心! 家庭用消火グッズ、準備していますか?

  • 2025.11.14

しかし、安価でコンパクトな消火グッズは多く販売されています。そこで、本記事では手軽に準備できる消火グッズをご紹介します。「これならわが家でも備えられるかも!」と思えるアイテムに出会えるかもしれません。

火災が多く発生する季節はもうすぐです。しっかりと備えましょう!

家庭でも消火グッズを準備しよう

冬は空気が乾燥するため、火事が発生しやすいシーズンです。一年のうちに最も火事発生件数が多いのは12~4月。今のうちから対策しておきたいものですね。

もし、火事が起きてしまった際には初期消火が肝心です。初期消火とは、発火してから火が広がる前に鎮火すること。建物内の火災は、出火してから3分後に火が天井まで到達するといわれているため、1~2分のうちに鎮火することが求められます。

初期消火ができないと一気に火の手が広がり、個人では対処できない事態になってしまいかねません。また、集合住宅では廊下などの共用スペースに消火器が設置されていますが、室内で発火してから外に出て共用の消火器を手に取り、また戻ってきて消火する……ということを1~2分間でやり切ることはあまり現実的ではありませんし、なにより逃げ遅れる危険があります。

そのため、自宅内に消火グッズを用意しておくことをおすすめします。

どこで火災が発生する?

消防庁「令和5年(2023年1~12 月)における火災の状況(確定値)」によると、建物火災における出火原因は、多い順に「こんろ」「たばこ」「電気機器」とされています。家庭内で火を直接扱うキッチンは火事対策が必須の場所といえるでしょう。

また、近頃はモバイルバッテリーをはじめとするリチウムイオン電池から出火する火災が増えています。東京消防庁の統計によると、2017年と2024年を比較すると、住宅火災におけるリチウムイオン電池関連火災件数は5倍以上に増加しました。

直接火を扱うもの以外でも、火事が発生する危険があることを心にとめておく必要があります。

消火グッズのご紹介

ここからは家庭で導入しやすい消火グッズを紹介します(価格はすべて税込。Amazonなどを利用。2025年10月15日時点)。

コンパクト&インテリアに馴染む消火器

消火器の必要性は感じていても、「大きさ」「デザインが悪目立ちする」という点が気になって導入に踏み切れない人が多いのではないでしょうか。

そこで、コンパクトな消火グッズを紹介します。

・丸山製作所 キッチン消火スプレー(エアゾールタイプ)(2本セットで3680円)

高さが22cmと、殺虫剤など一般的なエアゾールスプレーと同じようなサイズ感です。一般的な消火器の操作と比べ、キャップを外してトリガーを押すだけの簡単操作で使いやすく、すぐに対応できることがポイントです。

消火器の補助として、天ぷら油や電気火災、ごみ箱やカーテンなどから出火した際など、小規模な火災の消火に適しています。

また、インテリアに馴染みやすい消火器もご紹介します。

・無印良品「住宅用消火器」
(6990円)

先ほど紹介した消火スプレーは消火器を補助する消火グッズでしたが、こちらは家庭用消火器として認可された製品です。

消火器は赤い塗装が一般的ですが、この製品は白い塗装でインテリアに馴染みやすく、インテリアにこだわりのある人におすすめです。

キッチンで有効。被せるだけ、入れるだけの簡単消火

キッチンでは火を使うため、特に対策が必要です。簡単に扱えるキッチン用消火グッズを紹介します。

・ファイテック てんぷら火災用消火用具 (1498円)

出火した際に、すぐに対応できる点がポイントです。わが家でも購入して、キッチンのコンロのそばに吊り下げてお守りにしています。

消火後はゲル状に固まるため、燃えるゴミに出すことができます。

なお、パッケージには「品質保証期間」が表示されており、私が購入したものは購入日から約5年3ヶ月後の2031年1月31日になっていました。この期間が過ぎたら買い替えが必要です。

・hiino kano 防炎シート(1199円)

赤い袋に消火布が入っており、袋ごとキッチンなどに吊るしておくと、すぐに布を引き出して使えます。操作がシンプルなので、火が上がって慌てていてもスムーズに対応できますね。

こちらを購入してみました。

もし出火したときには、黒いタグを持ってシートを引き出し、タグを持ったまま「パン!」とはたいて広げ、そのまま火元にかければOKです。持ち直したりすることもなくスムーズに操作できました。

シート本体はガラス繊維製の少しチクチクする素材なので、非常時に黒いタグだけ持てば良いのは使いやすいです。

私が購入したのは1×1mのサイズのもの。コンロを覆うのには十分な大きさでした。

先ほど紹介したスティック型のものと比べると、袋に収納した状態でも大きく色の存在感もあるので、それが気になるという人もいるかもしれません。

使用期限がなく再利用もできる点はスティック型よりも良い点です。購入の際はこういった点も考慮して自分に合ったものを選んでくださいね。

なお、セール期間などには1000円を切る価格で販売していることもあるようです。

まずは火災が発生しない環境づくりを

消火グッズを備えることも必要ですが、まずは火災が発生しない環境づくりが重要です。

下記に、火災が発生しない環境づくりのポイントを簡単にまとめました。家の中をいま一度チェックして安全な環境を整えましょう。

初期消火がカギ! 早めの避難を

火災は、火が小さいうちに初期消火できるかがカギになります。初期消火には、操作が簡単な消火グッズも役に立ちます。消火グッズを導入したら、家族にも使い方や設置場所を説明しておきましょう。

また、一般的な消火器を導入する際は、使い方を学ぶ機会を設け、火事が起きたら慌てずに使える状態にしておくことが重要です。

しかし、消火に少しでも手こずるようなら、すぐ避難を選択しましょう。消火ばかりに気を取られて逃げ遅れることがあってはいけません。家財も心配ですが、まずは自分の安全確保を最優先に対処してください。

消火グッズの準備だけではなく、火事を起こさない環境を整えて、火事が多く発生するこれからの季節を乗り切りましょう!

<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター

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