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【小説・エッセイ5選】次の旅先を決めたくなる「心ときめくトリップ本」

  • 2025.11.13

だんだん肌寒くなってくると、キュッと人恋しくなったり、太陽が恋しくて南の島でのんびりしたくなったり…そんな風に、ふとどこか遠くへ思いを馳せることが増えませんか?

忙しくてなかなかお休みが取れなくても、本を開けば一瞬で世界中どこへでもトリップできるのが読書のいいところ。知らない街のカフェで人間観察をしたり、美しい景色にただ心を空っぽにしたり。そんな贅沢な時間を、読書はいつでもプレゼントしてくれます。

今回は、読んでいるだけで次の旅先を決めたくなるような、「トリップ本」を5冊セレクトしました。温かいドリンクをお供に、ページをめくる旅に出かけましょう♡

『午前三時のルースター』垣根涼介 | 熱気に満ちた90年代ベトナム。失くしたものを探す心の旅

1990年代のベトナムへと、一気にタイムトリップする物語。

日本とはまったく違う、エネルギッシュな街の熱気、喧騒(けんそう)、そしてどこか切ない空気感…。そんな五感を刺激するベトナムを舞台に、物語は進みます。

旅行代理店で働く主人公「長瀬」は、失踪した父親を探す少年に同行し、現地の娼婦や運転手の協力を得て父親の足跡をたどることに。そこで彼らは切ない真実と向き合うことになります。

見どころは、 単なる観光旅行ではない、人の内面へと深く潜っていくような「旅」の描写です。心に飢えを抱き、何かを求めて「今の自分」から突き抜けようとする人々の姿が、強く心に響きます。

ハードボイルドな世界観ですが、今の日常に少し物足りなさを感じている人に、刺さるものがあるはずです。ボリュームはしっかりありますが、父親探しの謎とミステリアスな展開に引き込まれ、秋の夜長にじっくりとこの濃密な世界に浸れます。

『ナイルに死す』アガサ・クリスティー | 豪華客船で溺れたい♡ 甘く危険なナイルの休日

「憧れの旅」といえば、やっぱりこれ!エジプトの雄大なナイル川を巡る豪華客船が舞台の、言わずと知れた不朽の名作です。

乾いた砂漠を照りつける陽射しと、ゆったりと流れる川面のコントラスト、遠くに見える神殿…。そんなエキゾチックな風景、1930年代のレトロで優雅なリゾートファッション、そして船上で起こるスリリングな事件…。

見どころは、 美しいリゾート地という「閉ざされた空間」で繰り広げられる、愛憎渦巻く人間ドラマと完璧なミステリーの融合。

美しいドレスをまとった登場人物たちの、水面下で繰り広げられる嫉妬や駆け引きも読みどころ。『ミステリーの女王』の真骨頂ともいえる、張り巡げられた伏線と鮮やかな結末に、あなたもきっと騙されるはず。

かなりボリューミーな小説ですが、非日常感あふれるラグジュアリーな旅気分と、ゾクッとするスリルを同時にじっくり味わえます♡

『赤と青のガウン』彬子女王 | 憧れのオックスフォードでの暮らしを追体験

旅行がテーマの記事ですが、留学記を1冊紹介させてください!

イギリスへの憧れを刺激してくれるのがこの作品。

こちらは三笠宮家の彬子女王殿下ご自身が、オックスフォード大学での貴重な留学生活をご自身の言葉で綴られたエッセイ集です*石畳の小道、歴史あるカレッジの荘厳な佇(たたず)まい、ひんやりとした秋の空気感。そんなアカデミックな雰囲気、歴史あるイギリスの街並みが目に浮かびます。

見どころは、 観光旅行では絶対に知ることのできない「本物」のオックスフォードの日常。

出版当時、皇族の率直な留学記としてその生き生きとした筆致が大きな話題となった一冊です。ガウンの色の違いが意味するものや、不思議な伝統行事が生き生きと描かれ、さらに普段知ることのできない皇室の女性としての生活も垣間見ることができます。知的好奇心を満たしてくれる1冊です!

『ティファニーで朝食を』トルーマン・カポーティ | 永遠の憧れNY。五番街のきらめきと、彼女の切ない素顔

アラサー女子の永遠の憧れ、ニューヨークが舞台のこの一冊は外せませんよね♡

主人公ホリーの憧れの象徴としての「五番街」にはティファニー本店はもちろん、カルティエ…のような高級ジュエラー、グッチやルイ・ヴィトンといったトップメゾン、そしてバーグドルフ・グッドマンのような老舗百貨店が軒を連ねています。

そんなエネルギッシュな大都会の空気感を想像しながら読むと気分はまるでNYにいるみたい♪

見どころは、 映画とはまた違う、原作のホリーの複雑な人物像。

大都会で必死に自分らしくあろうとする姿に、胸が締め付けられます。気まぐれで掴みどころがないのに、なぜか目が離せないホリー。彼女の『自分らしさ』を貫く生き方に、勇気をもらえるかもしれません。

ボリュームは意外にも「中編小説」なので、思っているよりずっと読みやすく、週末に一気に読めてしまいます。読むたびに新しい発見がある、奥深い物語です。

『夜想曲集』カズオ・イシグロ | ヨーロッパの街角で。音楽と巡る、しっとり静かな心の旅

最後は、激しい冒険旅行ではなく、静かな「心の旅」を描く作品集を。

霧に煙るヴェネツィアの運河、ロンドンの古いホテルのラウンジ、夕暮れどきのヨーロッパの広場…。そんな様々な街の情景を舞台に、「音楽」と「夜」をテーマにした5つの物語が収められています。

見どころは、 大きな事件が起こるわけではないのに、心にさざ波が立つような独特の読後感。

ノーベル賞作家が描く、夢と現実の狭間のような美しい文章に浸れば、まるで自分も古いヨーロッパのカフェで物思いにふけっているような気分に。読後はまるで、上質な短編映画を観た後のような余韻に包まれます。カズオ・イシグロならではのちょっと変わったユーモアにも注目です。

ボリュームは短編集なので、寝る前の30分など、隙間時間に少しずつ大切に読み進められます。


刺激的な冒険の旅から、心を満たす静かな旅まで、気になる一冊は見つかりましたか?

ぜひ本の世界で心ときめくトリップを楽しんでみてくださいね。お気に入りの一冊が、あなたの次の旅先を決めてくれるかもしれません♡

Antil : Mika Sato

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