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金ロー『おおかみこどもの雨と雪』に「花拒否祭り」が勃発!?公式SNSが明かした“設定”に現代女性から「キャリア犠牲の美化やめて」猛批判か

  • 2025.11.10

『おおかみこどもの雨と雪』13年を経て噴出した現代女性の“拒否感”

13年を経て噴出した現代女性の“拒否感”とは…
13年を経て噴出した現代女性の“拒否感”とは…

日本テレビ系「金曜ロードショー」で2025年11月7日に放送された細田守監督のアニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』が、公式投稿をきっかけに過去13年間になかった「拒否感」の声が殺到しました。

主人公・花(一橋大学中退→狼との恋愛→妊娠→シングルマザー)の生き方に対し、女性視聴者を中心に「キャリア犠牲の美化は嫌悪」「親不孝すぎ」とする声が殺到しました。X(旧Twitter)では関連投稿が1675万回以上閲覧され、コメントの多くが批判コメントとなるほどの事態となっています。

なぜ今、主人公・花への批判が爆発したのでしょうか?

問題の発端は、金曜ロードショー公式アカウントが放送前に投稿した花の学歴に関する「裏話」です。

「花が通っている大学のモデルは東京都国立市にある一橋大学です。身寄りがなくアルバイトで生計をたてている花ならば授業料の安い国立に通っているはずという監督の想像から選ばれたそうです」

この「一橋大学モデル」を無邪気に紹介する公式投稿が、高学歴志向の女性層や、現実のキャリアと子育ての両立に苦しむ層の怒りのスイッチを押し、過去のモヤモヤを一気に噴出させるトリガーとなりました。

過去の放送時とは異なる5つの「拒否キーワード」

過去は「ダメ母」程度の指摘が主流でしたが、2025年は「老後不安」「毒親論」といった現代社会の問題と結びつき、批判が圧倒的に増幅しました。

一つ目は、エリート学歴中退の「犠牲の美化」を批判する声。「一橋大学まで行って妊娠中退→狼と子作りって、女性のキャリアを犠牲にする美化キモい」「国立大エリートが人生投げ捨てて田舎暮らし? 親に投資してもらった恩を無視した親不孝すぎる選択」といった反発の声が上がっています。

二つ目は、無計画さと「毒親」という厳しい認定への拒否感。避妊なしでの連続妊娠、病院に行かない自宅出産など、花の無計画な行動が厳しく断罪されています。「避妊なし連続妊娠→児相案件なのにハッピーエンドって無計画すぎ」 「夫の面影を重ねた息子だけ可愛がって娘放置。日本の女親のグロい部分を映像化してる」などの意見が見られました。

三つ目は、2025年特有の「老後孤独」への強烈な不安。年金不安が深刻な時代において、「子育て後の花」の姿は「地獄の老後」としてリアルに受け止められました。「雨も雪も巣立ったら、花一人で山奥?老後は誰が面倒見るの?」 「『幸せでした』って過去形、死ぬ直前の言葉じゃん。もう人生を終えた宣言だ」といった投稿が相次ぎました。

さらには、シングルマザー当事者やフェミニズムの視点から、作品内で描かれた母性が「男性の理想の押しつけ」では?と指摘する声も。「理想母性が、気持ち悪い」「シングルマザー当事者が不愉快になる」などの厳しい意見や、「現実の大学妊娠はキャリア断絶・貧困・保育園落ち地獄なのに、ファンタジーで『強い母親!』って美談にするな」のように、現実の子育ての困難さと比較する声も多く見られました。

現代の共感を得られなかった「花の幸せ」

過去の放送では「感動」と「モヤモヤ」が拮抗していましたが、2025年は批判が圧倒的大多数で、明確な「花拒否祭り」となりました。

映画の中では花が「私はおおかみこどもの母になれて、幸せでした」と自分の人生を肯定しています。しかし、その「自己犠牲を伴う強い母」の物語は、現代を生きる多くの女性にとっては「なりたくない」「押しつけられたくない」選択肢として受け止められたよう。金ロー公式の「一橋大学モデル」投稿が引き金となり、花の「幸せ」は映画の中だけに留まってしまったのではないでしょうか。

(LASISA編集部)

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