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意外と読めない?【漢字クイズ】「逆鱗」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.11.23

みなさんは誰かを怒らせた経験がありますか?自分と他人では考え方も生き方も全く違うので、ちょっとした気持ちのズレによって、人と人の間には衝突が起こりがちです。

今回は、そんな怒りの感情を表わす「逆鱗」という言葉をご紹介します。正しく読むことができますか?

問題

「逆鱗」はなんと読む?
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目上の人に対して使う言葉

「逆鱗」の正しい読み方は「げきりん」です。

「天子の怒り」「目上の人の怒り」を意味していて、ほとんどの場合、「逆鱗に触れる(げきりんにふれる)」という形で使われます。

例としては、「会議中の失言により、彼は不調の逆鱗に触れてしまった」というような使い方が挙げられます。

自分よりも目上の相手に対して用いる言葉なので、部下や後輩など、目下の人に対して使うことはできません。

逆さまに生えた竜の鱗

「逆鱗」は中国の思想書である『韓非子』に由来します。

伝説上の生き物である竜には全身に81枚の鱗があり、そのうちの1枚だけが顎の下に逆さまに生えている「逆鱗」だと言われています。

この「逆鱗」に触れられると激しく怒り、触れた者を殺してしまうという言い伝えがあることから、「逆鱗に触れる」という表現が生まれたのです。

漢字の読み方だけでなく、由来にまで注目することで漢字の知識が一気に広がりますね。



参考文献:明鏡国語辞典

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!