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意外と読めない?【漢字クイズ】「意匠」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.11.22

美術館や個展に行くと、いろいろな芸術家の作品に出会うことができますよね。どの作品にも必ず個性があって、その豊かな創造力を感じながら鑑賞することは、時に私たちにいろいろな気付きを与えてくれます。

今回はそんな芸術に関わる、「意匠」という言葉をご紹介します。

問題

「意匠」はなんと読む?
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「デザイン」の訳語

「意匠」の正しい読み方は「いしょう」で、「作品を作るときの創意工夫」「趣向」のことを指します。

漢籍(中国の書籍)の中で、詩文や絵の制作における「思いつき」「思い入れ」という意味で用いられていたのが、その語源であると言われています。また、「デザイン」の訳語として用いられることも多く、「買う人の注意を引くためにする、製品や美術工芸品などの形・色・模様などについての新しい考察」という意味も持つ言葉です。

デザインを守るための「意匠権」

芸術作品は、いろいろな権利によって守られています。よく知られているのは、著作物を創作した人に与えられる「著作権」です。

この他にも、物品・建築物・画像などのデザインを保護するための「意匠権」が存在します。これによって、登録された意匠と同一または酷似のデザインを、意匠権者の許可なく事業として実施することができなくなるのです。

それぞれの創造力によって生まれる唯一無二の芸術だからこそ、そういった権利の大切さを感じますね。


参考文献: 明鏡国語辞典、新明解国語辞典、コトバンク

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!