意外と読めない？【漢字クイズ】「八百万」はなんと読む？→気になる正解は？

「一」や「五」など、数字を表わす漢字のことを漢数字と言います。小学校一年生で習うほど、日本人にとってはかなり基本的で、読み書きもしやすい漢字です。ですが、この漢数字が熟語になると、かなり特殊な読み方をする場合があるので、注意が必要です。

今回はそんな中から「八百万」という難読漢字をご紹介します。みなさんは正しく読むことができますか？

問題

「八百万」はなんと読む？

思わずそのまま「はっぴゃくまん」と読んでしまいそうになりますが、「八百万」は「やおよろず」とも読みます。「八百」と「万」はいずれも、数の多さを表わす漢字として古代から使われてきました。

それが組み合わさることによって、「きわめて数が多いこと」という意味を持つようになったと言われています。

「八百万の神」という言葉を聞いたことがありますか？「多くの神々」を意味するのですが、ここには神道の考え方が強く関係しています。

神道では、自然現象や食べ物や家の中など、世の中に存在するすべてのものに神が宿っていると考えます。その数え切れないほど非常に多い神々を総称するために「八百万の神」という言葉が用いられるようになったと言われているのです。

参考文献：明鏡国語辞典

文（編集）：そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします！