1. トップ
  2. 意外と読めない?【漢字クイズ】「鶏口牛後」はなんと読む?→気になる正解は?

意外と読めない?【漢字クイズ】「鶏口牛後」はなんと読む?→気になる正解は?

  • 2025.11.22

みなさんは四字熟語を知っていますか?漢字四字で構成される熟語や成句のことを指し、それぞれに古くから伝わる教訓や知識が込められています。

今回ご紹介する「鶏口牛後」も、そんな四字熟語のひとつです。読みはもちろん、どんな意味が込められているのか、確認していきましょう!

問題

「鶏口牛後」はなんと読む?
undefined

寧ろ鶏口と為るも牛後と為る無かれ

「鶏口牛後」「けいこうぎゅうご」と読み、「大きな組織の中で上の者に従うより、小さな組織の長となるほうがよいということ」を意味します。

これは中国の歴史書『史記』の中にある「蘇秦伝」という話が由来となっています。

戦国時代の策士であった蘇秦という人物は、当時最大勢力を誇っていた秦の近隣国に対し、「秦国に従うのではなく、それぞれが独立国として互いに同盟を結ぶべきだ」と進言しました。「寧ろ鶏口と為るも牛後と為る無かれ(むしろけいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)」というのがとても有名な台詞で、ここに込められた『独立国として「鶏の口(鶏口)」になることはあっても、秦国に付き従うことで「牛の尻(牛後)」となってはいけない』という考え方が、今の「鶏口牛後」の元となっています。

『史記』から生まれた四字熟語

実は「鶏口牛後」以外にも、『史記』から生まれた四字熟語はたくさんあります。

例えば「まわりが敵や反対者ばかりで、味方のないこと」を意味する「四面楚歌」などです。

私たちが普段何気なく使っている言葉の起源が中国の歴史書にあるなんて、なんだか興味深いですね。


参考文献: 大辞林、四字熟語辞典

文(編集):そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!