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「お父さんは放っておけばいいですよ!」医師から言われるも、油断は禁物<母の認知症介護日記>

  • 2025.10.30

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
父から姉・なーにゃんのもとへ、メールが届きました。内容は、母・あーちゃんのことを心配するわけでもなく、とにかくお金のこと。ずいぶん前の話を持ち出し、あーちゃんが正当な理由で父の口座から下したお金のことを「横領」と言い、返還を求めています。父はあーちゃんにもう何年も生活費を渡していないというのに、さらに預貯金まで奪おうなんて論外です。話にならないと思ったワフウフさん姉妹は、今後は固定資産税以外の支払いはせず、父が何か言ってきても無視を貫こうと決めたのでした。

父に奪われることがないよう、あーちゃんの年金保険の住所を変更することにしたワフウフさん姉妹。手続きには住民票が必要だったので、実家の近くにある区役所へ。用事が終わり帰路に着くと、あーちゃんは慣れた様子で脇目も振らず実家に帰るルートに行ってしまい、ワフウフさん姉妹は大慌てで呼び戻しました。無意識なのか、帰りたかったのか……あーちゃんの本心はわかりませんが、この状態ではひとりで外には出せないと、ワフウフさんは改めて思っていました。

先生は、父のことも観察していた!

父から姉のもとへメールが届きました。相変わらず、もう一緒に暮らしていないのに光熱費を請求するなんて……。もちろん、無視です。

今日は、父に遭遇したときに備えて、姉妹だけであーちゃんの認知症を診てもらっている病院へ。

先生にあーちゃんの状況を話すと、「それは理想的ですね!」とうれしそうに言ってくれました。

そして、父の話題になり……。

父の近況についても報告。心配していた病院への訪問は、今のところないようです。

先生は、もう父のことは放っておけばいいと言いますが……。

いつ姿を見せるかわからないので、油断はできません。

実は先生、あんなに父に対して塩対応だったのに、しっかり観察していたようで……。

父も認知症になっていて、パーキンソン病(脳内の神経伝達物質であるドーパミンが減少することで、手足のふるえや動作の遅れ、筋肉のこわばりなどの運動障害を中心に現れる進行性の神経疾患)の症状が出ているのでは? とのこと。

父のことまで診てもらって恐縮です……!

終始和やかな雰囲気のまま、私たちは診察室をあとにしました。

父がいつ訪ねてくるかわからないため、姉と2人だけであーちゃんの認知症を診てもらっている先生のいる病院へ。先生からあーちゃんの様子を聞かれたので、穏やかに過ごしていること、糖尿病の数値も少し改善したことを報告しました。先生からは「それは理想的ですね!」と太鼓判を押され、私たちもホッとしました。

そのまま父の話題になり、こちらも近況を報告。その後、父が病院に来ていないか確認すると、それはないとのことでした。先生は「お父さんは、もう放っておけばいいですよ!」と言っていました。父がおとなしくしてくれるなら、私たちも放っておきたいところですが……。

ちなみに、先生はあんなに父に塩対応だったのに、ちゃんと父のことを観察していたようで、父も認知症になっていて、パーキンソン病の症状も出ているのでは? とのこと。父の様子まで気にかけてくださったことにお礼を伝え、終始和やかな雰囲気のまま診察室をあとにしました。

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認知症を診ていただいている先生から施設入居を提案されたときは戸惑っていたワフウフさん姉妹ですが、先生を信じてあーちゃんを施設に移したことで、あーちゃんは穏やかな生活を送れて、糖尿病の数値も改善しつつあります。信頼できる先生に出会えたことで、いろいろなことが良い方向に進んでいて、本当によかったですね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!


著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ

ベビーカレンダー/シニアカレンダー編集室

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