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スポーツに夢中の子供は勉強しなくて良いのか?今日も揺れる、技術屋母が見た『中間層の現実』

  • 2025.10.24

新卒から20年以上、同じ会社で技術系として働いています。 最初の5年は中央研究所、その後転勤を経て技術部門で10年、そして今は研究職。 つまり、「ずっと理系の世界に生きてきた人」です。 で、技術系の世界にいると、やたら出てくるのが『サンプルテスト』。 「どのサンプルが一番良いか?」をひたすら見極めるテストです。 これ、例えるなら―― (って、人に例えるな~!って怒られちゃいそうですが、目をつぶって下されば嬉しいです)ある学年が1組から8組まであって、全員同じテストをしたとします。 すると、どんな科目でもだいたい上位のクラスと下位のクラスは固定。 1組と3組は常にトップ、5組と8組はいつも「まぁ、うん…がんばろう」的な位置。 で、真ん中のクラスたちが、もう毎回入れ替わり乱舞。 まれに上位に食い入ることもあれば、おっとっと下位に甘んじる時もあり。でも基本、平均をウロウロ。 まさに「人生ってこういうことあるよね」を地で行く現象。 上は安定の上。下はある意味ブレない下。 でも中間層は、状況や環境、ちょっとした気の緩みで順位が上下する。それこそ、手厚くサポートすればググっと上がり、放置しておくと急降下するみたいなことが平気で起きます。これ、技術の世界でも、人生でも、見事にリンクしているなぁと感じるんです。A社サンプルは常によいけど、B社は毎度毎度うーん。C~Eはいつも入れ替わるな~みたいな。

我が家の“中間層代表”、次男登場!

さて、そんな「サンプルテスト人生」を長年見てきた私には、 まさにその“中間層”を地で行く存在がいます。 我が家の次男(小4)。 長男は現在、中学受験の真っ只中。 毎日テキストの山に埋もれ、過去問を解き、模試に一喜一憂する日々。成績は、中学受験としてはボリュームゾーン(ボリュゾ)。おっと、ここにも中間層登場!と話を膨らませたいですが、グッと我慢。中学受験は、母集団がちょっと特殊な面もあるため、今回の話題では一旦置いておきます。なので、今回は、公立小学校の中間層に位置する次男の話をさせてください。はい。彼は、本人たっての希望で、強豪サッカークラブに入門。日々汗だく。 勉強?宿題以外、している余裕もやる気もない!いや、宿題もギリ!ボールを蹴りすぎて太ももが岩。 次男のクラブチームは、少子化なんてどこ吹く風。 レギュラー争いは激戦。親の送迎も激務。 本人も頑張っていて、そりゃサッカーの練習量だけなら長男の1000倍はやってます。 ただし。 勉強量は、長男の1000分の1。 計算上、差が100万倍になるのかな。合ってる?そんな次男、学校のテストの成績は…ズバリ!可もなく不可もなく。

ザ・中間層。上でも下でもなく、安定のフラフラゾーン

決して悪くはない。でも「すごい!」と言えるわけでもない。 で、たまにドッカーンと悪い点を取ってくる。 この前なんて、漢字テストが壊滅。 「どうしたの?」と聞いたら、 「いや~、3年生の漢字が出たんだよ!だから悪かった!」 ……うん。君、4年生だけどね? 要するに、放っておけば中間層のまま。 良い時もあれば悪い時もある。 でも、何もしなければ“下の方”にスルッと滑り落ちるタイプ。 繰り返しますが、上位層は放っておいても勝手に伸びる。 下位層は支援が手厚く入る。 でも中間層は、“見えにくくて支援が届きにくい”ゾーン。 仕事でも、学校でも、チームでも、社会でも。 この「中間層問題」は、あなどれない気がしています。

親、決断する。「100マス計算、発動!」

そんなわけで、私は決めました。 次男の“ド中間層脱出作戦”を始動。 いや、せめて中間層を死守してもらいたい。作戦名:「100マス計算と漢字の呪縛」 2学期から毎日、100マス計算と漢字ドリル。 最初は当然、ブーブー文句の嵐。 「意味ある?」「オレ、サッカー選手になるし!」 ――はいはい、そういう子ほど九九あやしいからね。 でやってみると、

ポロポロ不正解が

小4で小2の九九が百マス計算で出来ないなんて~!と笑いそうになりますが、ちょっと待て。次男、別に算数の成績は悪いわけではない。学校のテストでは、常に100点に近い点をいつも取ってくる。だから、「まさかできない訳ないよね~」というノリで解かせてもましたが、いやはや。出来てないやんか!でもね、不思議なもので続けると結果が出るんですよ。 10日間ほど、ブツブツ嫌がりながらも、「1枚だけ、数分だけ、やってみて~」と声掛けをして何とか続けさせました。なんと、なんと!100マス計算を始めてから、学校の4年生で習う割り算の授業がスムーズになったようです。 「これ、俺、できるわ」とドヤ顔。 そして漢字も、ひたすら書かせたら手の動きが速くなった。 百マス計算と同様、数分だけで良いから、毎日やろうと声掛けしました。今は一学年下の漢字をやり直し中ですが、 「やっぱり、これ、大事だな…」としみじみ思う今日この頃です。

基礎学力ってホント大事~~

ハッキリいって、中間層をひた走る次男の方が基礎力の効果てきめんかもしれません。中学受験をしている長男を見ていると、「小学生がここまで勉強するのか!」と驚かされます。 えーそこまでしなくてもいいよ!って思ってしまうくらいの時もある。でも同時に、【基礎学力がある子は、世界の見え方が違う】のも事実。 例えば、夜空に満月が出た時。 長男は「月が地球に対してどういう角度で見えてるのか。今、他の国にいる人達も同じように見えているのかな?」と言い出す。 次男は「ボールに似てる!お腹すいた~」で終了。ある意味可愛いですが。 万博に行けば、長男は外国パビリオンのうんちくやパンフレットを隅々までチェック。 次男は食べ物をひたすら真剣に選ぶ。 どっちも尊い。でも、やっぱり“教養のベース”があると、見える世界が広がるなぁと感じるんです。 だからこそ、次男にも思う! 「サッカー一本」もいいけれど、「勉強も少し」はきっと彼の世界を広げてくれる。

やっぱり、“ゆるい継続”を

子どもたちは、放っておくと流される場合も多い。 でも、ほんの少しの「継続」や「周囲の適切な介入」でガラッと変わとも思うのです。 勉強に限らず、運動でも、仕事でもそう。 そんでもって!研究でもサンプルテストでも、上と下は固定されがちだけど、真ん中はいつだって“伸びしろゾーン”だと思うのです。 私の理系職場のサンプルテストでも、中間層の結果を出してくる企業さんに、手厚いフォローや介入をすると驚くほどの効果が出ることがあります。上位に同じフォローをしても、「それ、もうすでにしています」と言われたり、下位にすると「ちょっとそれどころではないので」な~んて言われたりします。面白いものです。やりたいことだけやらせてあげたいけど、人生はやりたくないことにも取り組まないといけない時がある。勉強もそう。お手伝いもそう。なんでもそう!ということで、四則演算と漢字はきっちりしてもらう予定です。サッカーも基礎トレーニング、体幹、足技のあれこれを毎日きちんと繰り返したからこそ、試合で自然と出てくるものです。なんとなーく、小学校の時は、「いいよいいよ。好きなサッカーさえしておけば。好きなことがあればそれで良し。」と言いそうでしたが、長男の中学受験を通し、知識や物事のベースを習得する姿を見て、そこまではしなくても、やっぱり基礎学力の恩恵は凄いな~って思ってしまうのです。人生における『基礎的学力』というギフトを次男にも渡してあげたいんですよ。少しだけ勉強をしていると、ちょっとしたニュースや新聞の記事にも、敏感になっていたり、興味を示し始めました。あのサッカー一筋次男でも!やっぱり、

学力って大事だな~って

何も詰め込まなくても良い。中学受験のトップスピードまで強いることはしなくて良い。でも…きちっとした基礎学力が、次男のサッカー以外の武器に、確実になると思うのです。ブーブー言われますが、今夜も全力で少しだけ、ものの10分だけ、勉強のサポートをするとします。

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