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山崎夕貴アナ「産休中はとにかく不安で仕方がなかった」それまでとは180度違う生活に戸惑いも……

  • 2025.10.24

みなさん、ご無沙汰しております。フジテレビアナウンサーの山崎夕貴です。2022年よりスタートしたwith classでの連載「ポップな日々」。産休・育休のタイミングで一旦お休みしていましたが、このたび再開することになりました!復職してからは仕事に育児にとバタバタの毎日ですが、息子はとにかくかわいい! 夫と力を合わせて、初めての育児を全力で楽しんでいます。連載ではそんな我が家のことを中心にお話ししていければと思います。記念すべき再開初回は、産休中のこと。もう2年以上前のことだなんて自分でも驚くばかりですが、当時を振り返っていきたいと思います。

“仕事に行かない”日々に戸惑い

産休に入ると、それまでとは180度違う生活に。フジテレビに入社してから13年間“当たり前”だった毎日から変わることに、正直、最初は気持ちが追いつきませんでした。『めざましテレビ』や『ノンストップ!』、『とくダネ!』などのレギュラー番組をはじめ、特番やナレーション、イベント司会など、忙しくも充実していた社会人生活。自分の“アイデンティティ”を考えたとき、仕事なしでは定義するのが難しいほど、私にとって仕事はなくてはならないものでした。仕事中心の日々からいざ離れ、とにかく毎日時間を持て余していたからこそ、あれこれと考えてしまって。「産後はいつ仕事復帰できるのか」「でも“戻る場所”はあるのか」「そもそも仕事と育児を両立できるのか」――。世間のみなさんからは、「明るい」「ポジティブ」と思われていることが多い私ですが、実は基本的にネガティブな性格。自己肯定感が低くて、自信もない。そんな根底にあるネガティブさがむくむくと膨らんで、不安や焦りを感じていた日々でした。そんなとき、元宇宙飛行士の野口聡一さんがバラエティ番組に出演されているのを、偶然見かけて。船外活動をされた後に、“燃え尽き症候群”のようになってしまったそうなんです。「船外活動というすごい功績を残したけれど、どんどん新たな宇宙飛行士が活躍している。自分が必要とされてないような、自分のやってきたことってなんだったんだろう?と感じた」と話されているのを見て、あの野口さんでもそう感じてしまうのかと、衝撃を受けて。そして、続けておっしゃった言葉にハッとさせられました。「まだ若いとき、先輩から『新しい部屋に入るためには、今いる部屋を出なきゃいけないよ』と言われて。なんとなく人生あれもこれもと言いたくなるけど、実は人生ってアナログで、今いる部屋を出てからじゃないと、外には行けない」「フジテレビのアナウンサー」から離れて、自分の存在意義について思い悩んでいた私に、この言葉がずしんと響いて。気がつけば、テレビの前で泣いていました。私は子どもが欲しくて不妊治療を頑張って、その夢が叶った。だから、今は仕事を手放して、次の部屋に入るんだ、って。シンプルなことなのに、当時の私はあれもこれも、そして先々のことまで考えすぎていたんだと思います。

早速ワンオペになる産後……サポートをどうするか問題

一方で、産後の準備は着々と進めていました。ベビーグッズは、ありがたいことに先輩や義理の妹がたくさん譲ってくれて。ベビーベッドや授乳クッション、ベビーバスなどすべてお古なんです。義理の妹は、「その子によって合う・合わないがあるから、まず使ってみて、もし合わなかったら新しいのを見つければいいよ」とアドバイスもしてくれて。結局、自分で揃えたものは肌着くらいでした。アイテムは周りの人たちのご厚意に甘えつつ、私自身はどちらかと言えば、「産後のサポートをしてくれる人たちをどう確保するか問題」に注力していました。親が遠方で仕事もしているのでなかなか長い期間サポートに来るのは難しく、そもそも夫も仕事柄、家を空けることがほとんど……。でも、新生児を抱えての生活をワンオペでこなすのは、絶対に無理。誰かに頼らないと私が潰れてしまうと思って、いかに人に助けてもらうかスケジュールを組んで、なるべく負担を減らそうとしていました。身近な人たちだけでなく、自治体のさまざまなサポートにも助けられましたが、その中でも特に感謝しているのが料理のシッターさん。生まれてから週2回、3ヵ月間お願いして、この期間はほとんど自分では料理せずにいられました。自治体の補助を活用したので、金銭的にも負担がなかったのはとてもありがたかったです。もともと料理が苦手なほうである私にとって、毎日のごはん作りから解放されるだけで大助かりでした!このサポートを知ったきっかけは、自治体の面談。「1万円のギフト券をプレゼントするので、ぜひ面談を活用してください!」といった案内が届いて、ギフト券がもらえるなんてラッキー! 時間もあるし……と行ってみたら、とても親身になって話を聞いてくれて。どれだけサポートが必要か伝えると、細かく教えてくださったので、活用できるものはありがたく利用させてもらいました。こういう自治体それぞれのサポートって、育児書などには載っていない情報。最近ではSNSで積極的に発信している自治体も多いそうなので、チェックしてみるといいと思います! ちなみに私はSNSに疎いので、今ではよくママ友から「こういうのがあるらしいよ!」と教えてもらっています(笑)。

“出産”に関して無知すぎて、臨月のタイミングでパニック!

産後のサポートも計画立てて、準備万全!と思いきや……肝心の“出産”に関してはまったく調べていなかったんです! むしろ、定期検診に行っていれば自然と情報が入ってくるだろうし、先生も教えてくれるものだろうと思い込んでいたんですよね。自分でネットや本で調べることもせず、完全に受け身の状態。そのため病院に行っても、エコーをみて「大丈夫ですね、じゃあ次の診察日は……」と言われるだけなので、問題ないんだなと、呑気に思っていたんです。しかし臨月が近づいてきたころ、「子宮口が1cmぐらいしか開いていませんね。このままだと……」と言われてパニックに! 「すみません、子宮口ってなんですか? この時期にそれくらいしか開いてないのはよくないんですか?」と、先生に矢継ぎ早に質問して。そのときに初めて自分の“無知さ”に気づいて、「これはマズい」と焦り始めました。家に帰ってからいろいろと調べて、そこでようやく「前駆陣痛っていうのがあるらしい」とか知って。それからはネガティブモード突入です。夫も舞台のため長期間地方にいて、基本的に家で一人。SNSで「どれだけ痛いのか」「出産までに3日かかった人の話」など、大変なケースばかり調べては、「大丈夫だろうか」「私は耐えられるのか」と不安が増す一方でした。昔から痛みに弱いタイプなこともあり、過剰な心配をしてしまって……。今思い返しても、自分で自分のことを追いつめて、ネガティブになりすぎていたな、と思います。夫がいない分、義理の妹家族が全面的にサポートしてくれる体制ではあったのですが、ずっと我が家にいてもらうわけにはいかず。「陣痛が来たら、はたして連絡できるのか」「タクシーに一人で乗れるのか」など、とにかく最悪の場合を想像して一人で落ち込んでいました。さらに、予定日を過ぎてもなかなか生まれてこなくて……。焦って生まれるものではないですが、とにかく心配な日々でした。今回はここまで。次回は予定日を過ぎた当時の心境、陣痛が訪れたときのことをお話しします。山崎夕貴

▼不妊治療についてはこちらもチェック

www.youtube.com実は一度、流産をしていました。via www.youtube.com▼こちらもおすすめ!世間から「格差婚」と言われても…フジテレビアナウンサー・山崎夕貴が“夫に求めなかった”こと芸人である夫は収入が不安定なので、私はずっと会社員でいたい。私の収入が夫の安心材料になってくれたらいいなとは思いますが、彼の面倒をみてあげたいという気は全然なくて(笑)。夫も、私に養ってもらいたいとは絶対に思っていないはず。「先に死なないから大丈夫」山崎夕貴アナが忘れられない、夫・おばたのお兄さんからの言葉フジテレビアナウンサーの山崎夕貴さんの連載「ポップな日々」。今回は、山崎さんが忘れられない、夫・おばたのお兄さんからの言葉について。▼連載一覧はこちらフジテレビアナウンサー山崎夕貴の「ポップな日々」【Profile】山崎夕貴1987年生まれ。岡山県出身。フジテレビアナウンサー。2012年より『ノンストップ!』、その後『とくダネ!』のMCを務め、朝の帯の情報番組を約9年続ける。昨年は情報&Lifeエンターテインメント番組『ポップUP!』の進行MCを務めた。2023年2月から『Mr.サンデー』MCを担当。2018年、芸人・おばたのお兄さんと結婚、2023年8月に第一子を出産。※山崎さんの「崎」は正しくは「たつさき」カーキワンピース/WILLFULLY 黒ブーツ/mirem撮影/井上ユリ スタイリスト/奥崎千裕 取材・文・構成/岩崎幸

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