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【今日のギフト】透ける鹿の子豆にうっとり。〈菓心 おおすが〉の「金亀(こんき)」

  • 2025.10.20
菓心おおすがの「金亀」

和菓子を愛するあの人へ
パッケージも美しい、琥珀菓子の名品

〈菓心 おおすが〉の「金亀(こんき)」

菓心おおすがの「金亀」包装
クリームイエローの包装紙とライトベージュのシデ紐の柔らかなグラデーション。店名のロゴは、瀬戸内を拠点に活動する「モーネ工房」のグラフィックデザイナー・井上由季子さんが手がけた文字。お菓子の祖「田道間守」が祀られる和歌山県「橘本神社」の御神木・橘の木のDNAを受け継いだ橘の枝を削り、その細い枝先で書かれたものだとか。
菓心おおすがの「金亀」箱
包みを開けると「金亀」の説明書とともに白箱が現れる。
菓心おおすがの「金亀」
箱の中は個包装の「金亀」がお行儀よく並ぶ。10個入り2,850円。ほかに5個入り1,500円、15個入り4,180円なども。
菓心おおすがの「金亀」
琥珀糖越しに鹿の子豆がほのかに透ける景色の美しさ。賞味期限:40日。
さっくり割ると驚くほど瑞々しい寒天と鹿の子豆が現れる……!
菓心おおすがのショッパー
お手提げ袋も井上由季子さんのデザイン。白とクリームイエローのツートーンは、「ふすまを開けて訪れた人を迎え入れ、温かくもてなす」という意味が込められている。

彦根城のお膝元、滋賀県彦根市の中央商店街沿いに立つ「菓心 おおすが 本店」。創業約72年の歴史を刻む老舗の和菓子店だ。

丁寧な味わいの和菓子が信条で、求肥入り最中「三十五万石」と並ぶ店の代表銘菓が、先代が考案したという「金亀(こんき)」。北海道産小豆をふっくらと炊き上げた鹿の子豆を国産寒天で柔らかな線の亀甲型に固め、表面を乾燥させ琥珀糖に仕上げた一品だ。

彦根山にはかつて彦根寺という古刹があり、金の亀の背に乗った一寸八尺の観音様が御本尊だったことから、彦根山を金亀山、彦根城を金亀城と呼んでいたそう。そんな歴史にちなんで作られた「金亀(こんき)」は、琥珀糖の上品な甘みや天面に飾った一片の金箔が金亀城の風雅な佇まいを表現している。

指でつまんでさっくり割ると、琥珀糖によって瑞々しさが保たれた寒天が顔を出し、その透明に澄んだ寒天の奥から粒の揃った鹿の子豆が光輝く。

しゃりしゃりとした琥珀糖の歯ざわりと寒天の滑らかさ、そして香りのよい鹿の子豆の心地よいバランス……!

一つ一つ和紙にくるまれ、長寿と繁栄の象徴である亀甲に花を重ねた吉祥紋「花亀甲」を飾ったパッケージからも、菓子に込めた真摯な思いが伝わってくる。2口、3口で食べ終わる小ぶりなサイズ感もなんとも品がいい。

細やかな心遣いが隅々まで行き届く、大切な人にこそ贈りたい彦根の代表銘菓だ。

Information

菓心 おおすが 本店

住所:滋賀県彦根市中央町4-39|地図
TEL:0749-22-5722
営:8時~18時
休:水、木
HP:https://kashin-ohsuga.com/
注文方法:店頭販売、オンライン
*ほかに〈松屋銀座店〉〈ジェイアール京都伊勢丹店〉などでも販売。

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