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「車道は危険」「歩道で反則金」…自転車ユーザーが訴える “板挟み状態”  新制度に寄せられた《コメント1000件超》を読みとく

  • 2025.10.15

「路駐が」「段差で転びそうに」 リアルな現場の声

自転車の交通違反に「青切符制度」 ※画像はイメージです
自転車の交通違反に「青切符制度」 ※画像はイメージです

LASISAが2025年10月7日に配信した「『もはや自転車に乗れなくなる!』来春の《反則金》制度スタートで、ユーザーが最も恐れる “イヤホン使用” と “車道通行”」という記事には、多くの反響が寄せられました。自転車の交通違反に対する反則金(青切符)制度が導入されることに関する内容で、書き込まれたコメントは1100件超。自転車利用者、車の運転者、そしてどちらも利用する立場からの意見を通して、交通社会の課題を読み解きます。

元記事では、2026年4月から導入される自転車の交通違反に対する反則金制度について解説。特にイヤホン使用や歩道走行(通行区分違反)に関する規制に対し、自転車利用者から不満や戸惑いの声が上がっていることを伝えています。特に歩道走行については「車道を走りたくても走れない」現実との乖離(かいり)が指摘されています。

これに対して自転車ユーザー側からは、現状のインフラ整備が不十分な中での規制強化に対する懸念の声が多く見られました。

ある読者は「車道側で自転車に乗っているけど状況はかなり厳しい。路上駐車がすごく多い、自転車専用レーンがある道路は広めだけどそこにも路駐が多かった」と実体験を共有しています。さらに「トラックが通り過ぎた後の風圧であおられるし、道路幅も狭過ぎてかなり怖い」「なるべく端に寄ると歩車道の分かれ目段差に自転車のタイヤがはまってハンドルを取られる」など、車道走行の具体的な危険性も指摘されています。

インフラ整備の必要性については「車道はけっこう危険で、自転車が通る側道のところが隆起してる箇所が少なくない」「夜道が特に危険で、クルマが通るときに隆起ポイントに差し掛かり、転びそうになる」といった具体的な危険性も報告されています。

一方、車の運転者からは自転車の危険な走行に対する取り締まり強化を歓迎する声が多く見られます。

「あまりにも逆走する自転車ユーザーが多い、本当に多い。これだけ指摘されていても減らない。イヤホンを付けた“ながらスマホ”も本当に多い」と、日々の運転から見えるルール違反に嘆息する読者も。また「自転車は免許制ではないから、交通ルールの理解が人によってはあやふやで、ひどいユーザーが多過ぎることが問題」など、車側からすれば自転車ユーザーがルールを逸脱していると感じるケースが少なくないようです。

自転車と車の両方を利用する立場からは、より包括的な視点での意見が寄せられました。

「イヤホン、逆走、ながらスマホなどは分かるけど、道路整備も十分ではないのに反則金という形での取り締まり強化は無理がある」と、車道環境の現状を指摘する声。また「交通量の多い場所などは、せめて専用路側帯や車線分離ポールを立てるなどの対策を早急に考えないと、私たち車ドライバーも巻き込みや転倒事故の危険性が上がってしまう」と、双方の安全のためのインフラ整備が必要だと指摘する意見もありました。

「自転車側も車側も恐ろしい。狭い車道を自転車で走るのは難儀だし、車を運転していてもバイクより安定性の悪い自転車がいつ転倒するのではないかとヒヤヒヤしている」との意見は、両方の立場の難しさを端的に表しています。

読者からの反応を総合すると、自転車の交通ルール厳格化自体には一定の理解がある一方で、現状のインフラ整備が追い付いていない中での強制力を伴う規制導入には、懸念の声が多いことが分かります。特に車道走行の徹底については、道路状況によっては両者にとって危険を伴う場合があることから、「道路整備をしてからにして」という意見が大勢を占めているようです。

交通安全の実現には、取り締まり強化と並行して安全な走行環境の整備が不可欠であることを、多くの読者が訴えています。

(LASISA編集部)

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