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【天海祐希さん】緊急取調室、通称「キントリ」かにかける思いを語る「女性の12年ですよ?まー、結構な年数じゃないですか(笑)」誠心誠意、全力で取り組んだ作品

  • 2025.10.7

大人として背筋を伸ばす日々。
だから、リラックスできる時間は、肩の力を抜きつつ、ゆったりとエレガントに過ごしたい。
心をゆるめるリッチなカジュアルスタイルを、俳優・天海祐希さんが着こなします。

リラックスする時間にやっていることは体のケア

マニッシュなダークスーツにヒール。ドラマや映画の中ではパリッとしたキャリアスタイルが定番の天海祐希さん。
そんな彼女が、リラックスする日常のひとときに着るとしたら?―そんなアイデアから生まれたコーディネートは、ゆるりとしながらも、清潔感があってスマート。
天海さんの表情もくつろいでいます。

「リラックスする時間にやっていることは、体のケア。水素を吸入するのと、乳酸菌、免疫ケアは欠かしません。あとは、やっぱりお風呂! 整いますからね。今年の夏は本当に暑かったから、やっとこれからという感じですけど」

最後には絶対に勝つんだという思いで向かいます

待ち遠しい季節に、天海さんにとっても待望のシーズンが幕を開けます。
2014年に放送が開始された人気ドラマシリーズ『緊急取調室』の完結編となる劇場版『緊
急取調室 THE FINAL』の公開が、今年の12月26日に決定。
それに先駆けて、連続ドラマの最新シーズンが、今月から放送されるのです。

「映画への弾みをつけたいという思いと、何より、ずっと待っていてくださったファンの皆さんに、感謝と『お待たせしました!』という気持ちを込めて、さらにパワーアップした作品になっています」

可視化設備の整った取調室。
その密室で、緊急事案対応取調班、通称「キントリ」メンバーたちの力を結集し、天海さん扮する敏腕取調官・真壁有希子が被疑者と一対一の心理戦を繰り広げるストーリー。

サスペンスフルな展開はもちろん、ひとりひとりの被疑者が抱える真実を有希子がいかに引き出し、内心の闇に光を当てていくか、そのヒューマンな駆け引きに毎回、注目が集まりました。

「有希子を演じさせていただくのはうれしい反面、『ああ、またあの取調室の、灰色の世界に入るのか……』という恐怖も感じるんですよ。経験を積むと自分に課すものも年々大きくなっていくし、年齢を重ねたぶん、気力、体力は落ちている。
でも、経験値と表現力、そして相手に向き合う精神力は、確実に上がっているはずだと……。そう信じて、最後には絶対に勝つんだという思いで向かいます」

何もないところから作り上げて、ここまでにしてくれたスタッフの思いがあるから

これを最後と決めて臨んだ映画の公開が延期に。
キャスト、スタッフにとって計り知れない試練を乗りこえ、熱い思いを持ち続けた一同と築いてきた揺るぎない信頼関係が、常に支えになったといいます。

「何もないところから作り上げて、ここまでにしてくれたスタッフの思いがあるから『もういいんじゃない?』という気持ちにはなれないし、それではこの作品に賭けた私たちの12年の歳月が消えてしまうような気がして……。ならば、またやれるチャンスが巡ってきたと捉え、『転じて福となす』の精神でもう一度向き合おうと。そうして、最後にきちんと『。』をつけて、皆さんにお渡ししたいと」

ひとつの役と作品に向き合った12年間。
その日々に敬意を込め、最良の形で幕を引く決意が、横顔に浮かんでいます。

「女性の12年ですよ? まー、結構な年数じゃないですか(笑)。でも、決して棒に振ってはいない! 共演するおじさまたちをまとめる力も年々上がっていると信じていますし……でも本当は、彼らが私を支えて、前に立たせてくださっているんですけどね。それも含めて、この先、自分が強くなるためのパワーアイテムを手に入れられたと思っています」

誠心誠意、全力で、そして楽しみながら取り組んだ作品は、形になり、また次へとつながっていきます。「最初は、昔の出演作を見るのが苦手だった」という天海さんですが、その気持ちはいつの頃からか、徐々に変化していったのだとか。

「当時と今の自分をつい比べてしまっていたんですよね。でも最近は、『ああ、この時はこうだったな』『あの時はあんなことを考えていたな』と……自分の中に眠っていたものを呼び覚ます、そういうきっかけを、もしかしたら人よりも多く持てているのかな? と、年齢を重ねて、思えるようになりました。今はもう、妹か娘を見るような気持ちになっています」

photograph: Isao Hashinoki[nomadica] styling: Kozue Onuma[eleven.] hair & make-up: Fumi Takeshita text: Michiko Otani special thanks: Mizuki Sakaguchi, Dere

大人のおしゃれ手帖2025年11月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

大人のおしゃれ手帖編集部

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