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もうレシピ検索に疲れない!AIと話すだけで「わが家専用献立」が3分で決まる方法

  • 2025.10.2

こんにちは、生成AIを暮らしに取り入れて実践している理系主婦のまりです。毎日の食事づくりで、こんな経験はありませんか?・冷蔵庫を開けても、何を作るか浮かばない。・レシピを検索しても、必要な調味料がなくて断念。・家族の好き嫌いや時間の制約を考えるうちに、頭がパンクしそうになる。料理は嫌いじゃないのに、“献立を考えること”だけが妙に重たく感じる。心理学ではこれを「決断疲れ」と呼びますが、私もその悩みを抱えていました。そんな私が試してみたのが、生成AIを献立づくりに取り入れること。この記事では、その実践と試行錯誤を、具体例を交えてご紹介します。

帰宅後に立ちはだかる「夕飯どうする?」という名の壁

「ナス、ピーマン……あと豚肉が少し。」仕事や育児でクタクタになって帰宅し、冷蔵庫を開けた瞬間の、あの軽い絶望感。この限られた食材で一体何を作ればいいのか⋯⋯。これは料理のスキルの問題ではありません。疲れた頭で“ゼロから決める”ということそのものが、意外と重い負担なのです。お腹を空かせた家族が待っている。でも、良いアイデアが浮かばない。そのプレッシャーが、さらに気持ちを重くさせますよね。

従来のレシピ検索は、なぜ私たちを疲れさせるのか

そんな時の頼みの綱は「レシピ検索」。「ナス ピーマン 豚肉 レシピ」と打てば、それらしい料理はヒットします。でも、その一覧を見て「これだ」とすぐに決められる人は、意外と少数派かもしれません。なぜなら、レシピ検索は暗黙のうちに “必要な材料・調味料はすべて揃っている” という前提で設計されているから。せっかく見つけたレシピに、オイスターソース、豆板醤、鶏がらスープの素など、今すぐ用意できない調味料が並んでいたら、また別のレシピを探すことに。その「検索の無限ループ」に、私たちはいつしか疲れ果ててしまうのです。さらに、料理の悩みはもっと“わがまま”で個別性が高いもの。・子どもがピーマンを嫌うから、こっそりまぜたい・洗い物を減らしたいから、フライパン一つで済ませたい・アレルギーがあるから、この食材は避けたいこうした細かな事情を検索窓に打ち込んで、ぴったりのレシピを見つけ出すのは至難の業ですよね。

「検索」から「対話」へ ! AIが献立決めの伴走者になる

そんな私がたどり着いたのが、ChatGPTなどの生成AI。従来のようにキーワードを打ち込んで検索するような一方通行ではなく、AIとのやりとりは「対話」そのもの。まるで料理好きな友人に「ねえ、今日何作ろうかな?」と相談するような感覚で、献立を考えられるのです。

実例:そのまま話しかけて、答えをもらう

たとえば、こんなふうに聞いてみます。「大人2人と小学生2人の晩ごはんを考えて。冷蔵庫にあるのはナス2本、ピーマン3個、豚こま肉200g。洗い物は少なくしたいからフライパン1つでできるもの。20分以内。子どもも食べやすい、辛くない味付けでお願いします。」するとAIは、細かな条件を汲み取って、こんな風にレシピを提案してくれます。【AIからの提案】ChatGPT(GPT-5)、OpenAI、2025年9月9日生成)その1:豚肉とナスとピーマンの甘味噌炒め- お子さんも大好きな、少し甘めの味噌味。白いご飯が進みます。- 所要時間:約15分- 作り方:材料を切る → 豚肉を炒める → 野菜を加える → 合わせ調味料で仕上げるその2:豚こまとナス・ピーマンの和風だし醤油炒め- だしの香りがふわっと広がる、やさしい和風味。- 所要時間:約15分- 作り方:材料を切る → 豚肉を炒める → 野菜を加え → だし醤油で調える

分量も、失敗しないコツも「対話」でわかる

「今日は味噌炒めにしようかな」と決めた後も、すぐに質問できます。「合わせ調味料の分量、詳しく教えて。」すると、AIはこう返してくれます。・味噌:大さじ2・砂糖:大さじ1・醤油:小さじ1・みりん:大さじ1味噌の種類で塩分が異なるので、最初は薄めに作って調整すると安心です。甘めが好きなら、砂糖を少し増やしても美味しいですよ。分量だけでなく、「なぜそうするのか」「どう失敗しないか」まで教えてくれる。これが「検索」ではなく「対話」のすごさです。

「あ、これ家にない」そんな時こそ、AIとなら解決策が見つかる

AIの真価が発揮されるのは、想定外のトラブルが起きたとき。たとえば、先ほどの会話の続きで「今みりんがないんだけど、何かで代わりになるかな?」と聞くと、AIはただ「代用できますよ」と答えるだけではありません。もちろん、みりんがなくても大丈夫です。「お砂糖」と「お酒」で代用できますよ。みりんの役割は、やさしい甘み・照り出し・臭み消し。これをお砂糖とお酒で分担するイメージです。目安は「みりん大さじ1」 → 「砂糖小さじ1+お酒大さじ1」。甘すぎるのが心配なら、砂糖を少し減らしてください。「なぜこれでうまくいくのか」まで理屈で教えてくれるから、納得してアレンジできる。そして、失敗の不安がスッと消えるのです。

AIは魔法ではない。でも、最高の「アシスタント」になる

もちろん、AIも完璧ではありません。ときには的外れな提案をすることもあるし、現実離れしたレシピを出してくることも。でも、それは人間だって同じ。大切なのは、AIを「魔法の道具」として過信するのではなく、“柔軟な思考を持つアシスタント”として使いこなすこと。買い物リストの作成や節約の工夫。野菜不足を補うビタミン豊富な献立、成長期の子どもに必要なタンパク質をしっかり摂れるメニュー。そんな家庭ごとの細かな事情をそのまま相談できるパートナーがいるという心強さは、日々の料理に対するプレッシャーを、想像以上に軽くしてくれます。

まとめ:冷蔵庫に話しかけるように、AIと献立を決める時代へ

もう、「レシピ検索」に貴重な時間と気力を奪われる必要はありません。冷蔵庫を開けて、ありのままの状況をAIに伝えるだけ。それだけで、あなたの家にぴったりの答えが返ってくる時代が、すでに始まっています。生成AIは、「正解」を押し付けてくる存在ではありません。むしろ私たちの「こうしたい」「こうだったらいいのに」という声に、静かに耳を傾けてくれる。家庭に寄り添う、新しい時代のアシスタントなのです。

【Profile】まり(@m316jp2)

 (1649280)

男子3兄弟(12歳・10歳・3歳)を育てる、理系主婦。家事・育児の「めんどくさいな」をテクノロジー・生成AIの力でどうにかしたくて、日々家庭に新しい仕組みやアイデアを導入し続けています。AIによる家事・育児の効率化、ルーティン作業の自動化など何でも試してリアルな体験と発見を発信中。子どもが夢中になる学び・遊びの工夫まで、子育て・教育とAIのクロスオーバー事例も多数。理系の探究心と母親としての現場感覚を掛け合わせ、「暮らしはもっと楽に、もっと楽しくなる!」という視点を大切にしています。著書『理系ママ実践!おうち遊びアイデア帳』。

X:まり(@m316jp2)

note:まり丨めんどくさいをテクノロジーで解決したい子育て中の主婦

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