乗客「混んでないなら座ればいいのに」空いてる電車で優先席を“空けておく派”なぜ？意外な本音が明らかに

2025.10.10

公共交通機関では、ご高齢の方や身体の不自由な方、妊娠中の方や乳幼児連れの方に向けて「優先席」が設置されていることがほとんどです。対象となる人が利用しやすいよう、周囲の乗客は配慮して、すべての人々が利用しやすい公共交通機関を目指すことが求められています。

だからこそ、優先席に関する議論は後を絶たないようです。SNSで「あまり混んでいない電車で、ほかに座りそうな人がいないのに、空いている優先席の前で立っている人がいて不思議」「座ったほうがほかの人の邪魔にならないかも」といった投稿が頻繁に見られます。

そこで今回は、混んでいない電車で、誰も座っていない優先席の前に立つことはあるかどうかについて調査してみました。

混んでいない電車で、誰も座っていない優先席の前に立つことはある？ない？

全国の18歳以上の男女299名（有効票）を対象にアンケートを実施し、結果は以下のとおりです。

「混んでいない電車で、誰も座っていない優先席の前に立つことはある？」という質問に対する回答数は以下のとおりです。

「立つことはある」70票
「立たない」229票

今回は、「混んでいない電車で、誰も座っていない優先席の前に立たない」という意見が多い結果となりました。

寄せられた意見の一部を、それぞれの内容ごとにまとめてご紹介します。

混んでいない電車で、誰も座っていない優先席の前に立つことはあるという方の意見

優先席に座るのは躊躇われる

座りたい人が座りやすいようにして立ちます。いつ必要な人が来るかわからないので、座ることは基本的にないです。
（30代女性・フリーランス）

優先席が必要な方がいつでも座りやすいように空けておくべきだと思うから、座らない。
（30代女性・パート・新潟県）

優先席の前は空いているから立つ

そもそも私の場合、体力をつけるために、電車の座席にまったく座りません。そして優先席のそばはだいたい空いています。だから気持ちよく立っていられるのです。私自身は優先席の前で立っていることはよくあります。
（50代男性・自営業・東京都）

優先席に座ることはないけど優先席の前に立つことはあります。普通席に誰かが座ってる前に立つより誰も座っていない人気の無いところで立っていたいと思うから。
（30代女性・主婦・千葉県）

必要な人のために空けておく

必要とする人の優先席なので座らない。空けておいたほうが必要な人にとって座りやすいと思うから。
（40代女性・会社員・東京都）

優先席は必要とする人のために設定されている場所であり、該当しない時には座らない。もしくは空いている通常の席に座る。
（20代女性・会社員・中国地方）

出入り口に近いから

誰もいないことを前提に、降車する駅の出口に近いサイドに吊り輪があるなどの場合、優先席周辺に立ったことがあります。
もちろん利用者が来た時には、速やかに移動しています。
（50代男性・自営業・北海道）

誰もいなければ立つ

誰もいないのであれば問題ないと判断しています。誰の迷惑にも邪魔にもなりませんので。
（40代男性・会社員）

混んでいない電車で、誰も座っていない優先席の前に立たない方の意見

優先席が必要な人の邪魔になる

いついかなる時も優先席の前は必要としてる人が必要な時に座ることができるように、邪魔にならないようにすることが大事だと私は思うので、違う場所に立ちます。
（30代女性・北海道地方）

そのような事をしてしまったら、優先席に座る人の邪魔になり座りにくくなるのでしません。
（50代男性・フリーランス・東海地方）

誰も座っていない優先席の前に立つと、座りたい方の邪魔になると思うので違う場所で立つようにします。
（40代・女性・愛知県）

空いているのなら、優先席の前に立つ必要がない

空いている電車なら通常の席に座るか、扉の付近に立つのであえて優先座席の前に立つことはない。
（20代女性・パートタイム・京都府）

あえて優先席の前に立つ必要ないと思うから、あけて立っている。優先席の前は空けておくべきだと思う。
（40代女性・パート・九州地方）

混んでいないなら、優先席でも座る

別に優先というだけであって、健常者が座ってはいけないというルールはないため普通に座ると思う。
（20代男性・学生）

立っている方が他の乗客の邪魔になることが多いので、基本空いていたら優先席でも座ります。これは価値観の違いがけっこう出ますね。
（50代女性・フリーランス・東北地方）

優先席を必要としている方がスムーズに利用できることが泰説

優先席の利用については、さまざまな考え方があります。

「優先席なので空いていても座らないほうがいい」と考える方、「今は空いていても、後から来た方に『譲ってください』とは言いづらいだろうから空けておく」という方、そして「『専用席』ではないのだから、混んでいない時は人の邪魔にならないように座る」という方など、それぞれの立場で配慮の形が異なります。

優先席を必要とする方の中には「優先席の前に人がいるとその場所に立てないので、立つなら別の場所にしてほしい」と考える方もいるようです。また、優先席を必要としている方にもさまざまな事情があり、外見だけではわからないこともあります。

大切なのは、優先席を必要としている方がスムーズに利用できることです。それぞれの配慮の形は違っても、誰もが利用しやすい公共交通機関を目指すという目的は共通しています。状況に応じて柔軟に対応し、周囲への思いやりを持つことが求められるでしょう。

※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています

・調査方法：インターネットサービスによる任意回答（記述式）
・調査期間：2025/10/7〜2025/10/8
・調査対象：全国／18歳以上／性別不問
・有効回答数：299票

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