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【THE RAMPAGE 山本彰吾連載 前半】サファイア/不変【YAMACHIHO STONEHENGE💎 vol.09】

  • 2025.10.1

THE RAMPAGEの“頭脳”・山本彰吾さんの連載『YAMACHIHO STONEHENGE💎』。
毎月の誕生石をイメージして、ファッションやメイクでその世界観を表現していきます。
今月は9月の誕生石・サファイアの濃紺をイメージ。
デニムをメインにしたロックなスタイルと、石言葉のひとつ「不変」をテーマにしたインタビューをお届けします!

💎今月の誕生石:サファイア
不変、純愛、真理、慈愛、心を落ち着かせ、誠実な心を呼び覚ます石。※諸説あり

※取材に際して、質問をsweet 公式X、インスタグラムで募集したところ、たくさんのご質問をいただきました。ありがとうございました!

(前半)

意志を持って応援してくれてるファンの方がいる。そこを裏切ることはできない

Q.YAMASHOさん自身が思う自分の幼少期から変わらないなぁというところはありますか?

🍑「色が白いこと、あと性格ですね。昔から周りの友達が感情を出してるのをじっと見てるタイプだったので、今もあんまり変わってないのかなって。自分から率先して『イェーイ!』ってなるよりは、みんなが楽しんでるのを見るのが好きなタイプなんです。人が喜んでるのを見るのが好きというか。そういう、ちょっと一歩引いて物事を見るっていうところが、昔から変わってないかもしれないですね」

Q.山彰さんの中にはしっかりと通った芯があると思うのですが、その軸となる一番のものは何ですか?

🍑「僕はあんまり固執しないんですよね。『自分に絶対負けない信念があります』と考えたことがなくて。ただ本当にステージでライブをして、みんなが幸せになってくれることが好きなんです。だから、そのために今、自分ができることを考えてるから、逆に柔軟に動けるのかなと思います。
例えば、THE RAMPAGEだったら、こうしようかとか、THE RAMPAGE以外の活動だったら、こういうことをしていこうかとか。だから、あえて自分の中に縛りを持たないことが、逆にその時やるべきことをやることにつながってて、それがいつの間にか円になっているイメージですね。
それがやっていくうちに統一性を持って、皆さんが見たら『ちゃんと芯がある行動をしてる』とか『芯があることを言ってる』って思ってもらえてるのかもしれないです。いろんなことをやってたら、この真ん中にあるものが芯になっていく。そういう感覚です」

Q.自分が信じて思い描いていたことが現実になる「不変の法則」というものがあるそうです。未来のYAMASHOさんのために今から種まきしておきたいことはありますか?

🍑「自分の1個1個の活動が、種まきじゃないですけど、そういうふうになっていくと思うんですよね。結果的に何かが実ったという見え方にするのが、僕は得意なタイプ。全部が繋がるというか、『点と点が線になる』っていうのは、LDHに入った時からHIROさんが言ってくれていました。『継続は力なりで、点だけじゃなくて、それを線にしていくと、いずれそれが輪になって自分のためになってくる』と。
だから、ただ趣味や目先の『キャーキャー』のために何かをやるんじゃなくて、しっかり信念を持って『将来、仕事にしていくんだ』という覚悟があるから、例えば岩田(剛典)さんとかは、パフォーマーですが俳優で活躍できたりすると教えてくれました。
『何年後の未来で自分がこうなってたいから、今からこれやる』って計算高く言っても飽きちゃう可能性も全然ありますよね。『今から種まきしておきたいこと』って聞かれると、正直そんなに出てこないです。でも、気づいて振り返ってみると、『あ、自分は種をまいてたんだ』っていうのがめちゃくちゃあるんですよね」

――2019年のTHROW YA FISTツアーの段階で、MA55IVEさんがここまでの規模になるという想像はしていたのですか?

🍑「逆にあの時はMA55IVEとしてもっとすぐ活動できると思ってました。でも、時間もなくて、コロナ禍もあったので、当時、MA55IVEをやりますというのも違うかなって。だから、逆にそこから時が止まってたので、その分、今につながったんだと思います。
MA55IVEはTHE RAMPAGEではできないライブを目指してやっていこうっていうのは、もうその時に思ってました。
最初はある程度認知してもらうために、THE RAMPAGEと近い距離で出していかないといけないと思ってライブのセットリストに入れさせてもらったりしていました。『Silver Rain』(※1)をやったあたりから、THE RAMPAGEとMA55IVEをちょっと一回剥がして、MA55IVEを一人で歩かせてみよう』と思って、メンバーに話したんですよね。そしたらそのあと、タイアップ曲で使ってくれたり、映画で使ってくれたりして、MA55IVEの熱量が一気に上がっていった感じです。
でも、今はTHE RAMPAGEに帰ってきた時に、すごくまっすぐな気持ちでパフォーマーとしていられる。クリエイティブな部分はもう、THE RAMPAGEに全振りしてます。なんか、アイデアが今、THE RAMPAGEの時の方が出やすいなって思う。
ちゃんとストーリーがあるグループって強いなって思います。MA55IVEというまだ若いグループをやってるからこそ、10年やってるTHE RAMPAGEのストーリーとか、みんなの想いを形にするっていうのは改めていいなと思います」

※1『Silver Rain』:2021年2月、アルバム『REBOOT』のリード曲としてリリース。MA55IVE THE RAMPAGEはRAPパートを担当した。

Q.THE RAMPAGEが結成してからグループのここは変わってないなと思うところはどこですか?

🍑「なんだかんだ、僕らって謎に反骨心があるグループなんですよね。自分たちが何かを変えなきゃっていう気持ちだけがずっとあって。革命心というか、『自分たちの手で何かをひっくり返してやるんだ』っていう思いがあるんですよね。
ありがたいことに、アーティストとしてとても恵まれた環境なんですけど、みんなで集まると『マジでかましてやろうぜ』、『尖ったことをやってやろう』となる。そういう『俺らはこうだ』という気持ちがより強くなっていったんですよね。
今、逆にみんながちょっと大人になって、その気持ちをパフォーマンスとして世の中に発信したいって思ってるんです。だからそれが、いいストイックさに見えているのかもしれないです」

――それがグループとしての強さ、魅力になっていますね?

🍑「そうですね、ライブが面白いと言われると、僕たちはめちゃくちゃ嬉しいんですよね。
本当に自分たちの生業(なりわい)だし、僕たちは子どもの頃からライブを見て育ってきたじゃないですか。EXILEさんのライブを見て、先輩の後ろで踊って、っていう経験をみんなしてると思うので。自分たちが一番輝いていると思っている場所を評価されることが、すごく生きがいなんです。だから、今年のフェスとかで良い反応をもらえたときは、『ああ、これならいける』って思えました」

――LDHの血を受け継ぎつつ、自分たちなりの戦い方を身に着けていったという感じでしょうか。

🍑「今日のテーマの『不変』じゃないですけど、『俺らってずっと変わんねえよ』というのが、僕らはかっこいいと思ってて。たぶん、それがここ何年かでそうなったんですよね。一時期は、流行りに乗っかって『もっとこういう曲をやったらバズるんじゃないか』って正直思ったこともあるんです。
でも、毎年アリーナで何十公演もライブができてるアーティストって、逆になかなかいないじゃないですか。それがちゃんとできている時点で、僕たちには固い意志を持って応援してくれてるファンの方がいる。逆に、そこを裏切ることはできない
急にめっちゃ可愛くなって、カラフルになっちゃって…ってやっても、どこかで自分たちに嘘をついてる部分があると思うんです。だったら、とことん音とダンスと歌で攻めていきたい。
どれだけ姿を変えようとしても、やっぱり自分たちの居場所だけは確保できていた方がいい。そうなると、やっぱり自分たちのライブっていうものが絶対一番の強みだと思うし、そこにTHE RAMPAGEの迫力を評価してくれる人がいるんだったら、わざわざそっち側に行かなくてもいいかなと今は思います。
なんかそういうマインドが最近あって。だからこそ、進みやすいプロジェクトもあったり、来年のライブとかも発表されてて。そういうところも、『THE RAMPAGEはこういうものです』っていうのを再提示していく場所にしていきたいですね」

Q.THE RAMPAGEのライブを作るうえで「ここだけは変えない」と決めていることはありますか?

🍑「『妥協しない』ことかな。あとは、『自分たちがやってて楽しい』っていうのは絶対あるかもしれないですね。時間があっという間に感じるというか。PRIMAL SPIDER なんて、早替えの場所にいる時間って、本当に着替えてる時間くらいしかないじゃないですか。本当はめちゃくちゃしんどいんですけど、感覚としては一瞬で終わるんですよ。いつも始まったら、もう終わってるみたいな。
やっぱり、自分たちでしっかりやりがいを感じるものを作る。そこにコンセプトをプラスしたり、新しい機材やLEDを入れたり、もっと細かく言うと、お客さんの感情のコントロールとか、自分たちの感情のコントロールをまず大事にして、セットリストを作っていったりしますね」

――ライブの演出方法を考えるときに、どんなことが重要だと思いますか?

🍑「別に新しいことをしなくていいかなって思うんですよね。ただ来てくれた人たちがワクワクしてくれればいい。16人だからできること、自分たちにしかできないことをしっかり出していけば、色々なことができると思うんです。ステージがあるだけで見せきれるやり方もあると思う」

――それはMA55IVEさんのライブを作る時とは違っていたりするのですか?

🍑「THE RAMPAGEの時はいろんな方面からアプローチしてライブを作ってるんですよね。会場に入った時の雰囲気とか、ステージの形、照明、映像、バンド、ダンス、歌…目からも耳からも色々なものを感じ取ってもらう。MA55IVEはより音楽に特化したライブを作ろうとなったんです。今回はより音楽を伝えたいなって思って。みんなでここに移動して…っていうより、ひたすら音楽を聴いてもらうライブにしようと。
じゃあ、バンドさんが必要、そっちにお金を使おうって言って、バンドさんをお願いしました。本当にそこに全振りしたライブが作れるっていうのは、僕の夢でもあったんです。
どうしても大きい会場になればなるほど、ちょっと我慢しなきゃいけない部分、調整しなきゃいけない部分が出てくるんですよね。『これやりたいんだったら、ここは引き算しよう』とか『これやらないんだったら、ここ足し算できる』みたいな。
でも、そうじゃなくて、1つのことに強みを持っていく。そうすることによって、ファンの人も『THE RAMPAGEと全然違う』って思うだろうし、逆にTHE RAMPAGEのライブに行った時には『やっぱTHE RAMPAGE、すげーな』って思っていただけるように。どっちに行っても嬉しいというか、得した気分になれるような関係性をずっと続けていけば、僕たちはずっと活動していけるんじゃないかなと思ってます」

(後半に続く)

photo : FUMIKO SHIBATA

styling : YUMIKO MIURA

hair & make-up : Aki

text : sweet web

ペンダントトップ¥126,500、チェーン¥79,200(ともにパンカデリック/ハウス バイ ジャック オブ オール トレーズ)、リング ¥137,500(ジャスティン デイビス/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)、そのほかはスタイリスト私物
 
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ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム 03-3401-5001
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