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「ずっと待ち望んでた」「とにかく圧巻」“2025年の邦画を代表”する超大作映画に熱い反響、“海を超えた”上映も…!

  • 2025.11.1

映画『宝島』が現在、全国の劇場で公開されている。監督・大友啓史の指揮のもと、主演の妻夫木聡が全身全霊で挑み、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太といった日本映画界を代表する俳優陣と一流スタッフが集結した本作は、これまであまり語られてこなかった戦後沖縄の時代を真正面から描き出した。二度にわたる撮影延期を経てついに完成したこの映画は、公開から1ヵ月以上が経った今もなお観客からの熱い反響が止まず、「こういう映画をずっと待ち望んでた」「とにかく圧巻」などの声が相次ぎ、2025年を代表する1本として多くの観客の心をつかんでいる。

沖縄では4週末連続で動員ランキング1位の劇場も…!

舞台となった沖縄では、話題作を押さえて4週末連続で動員ランキング1位を記録する劇場も登場し、現地でも大きな社会現象となっている。さらに映画『宝島』は、11月6日に台湾・台北で開幕する第45回台北金馬映画祭で正式上映されることが決定。妻夫木聡と大友啓史監督が現地に赴き、映画祭に参加することも発表された。

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(C)「宝島」製作委員会

台北金馬映画祭はアジアでも最も長い歴史を誇る国際映画祭のひとつであり、本作は今年新設された“Rising Japan”部門で上映される。この部門は、現代日本映画の多様性と創造性を際立たせる目的で設けられたもので、映画祭側は「複雑な歴史的背景を持つ沖縄を舞台に、『宝島』は壮大な志をもってアイデンティティの問いに深く切り込み、現代日本映画に新たな深みと視野をもたらした」と高く評価している。

出典:開催期間 11月6日~23日|台北金馬映画祭公式サイト

第45回ハワイ国際映画祭にも正式招待

また本作は、10月16日に開幕した第45回ハワイ国際映画祭にも正式招待された。沖縄移民がハワイに渡ってから125周年を迎える節目の年にあたり、両地域の長年の絆を讃える特別企画“Spotlight On Okinawa”部門にて、現地時間10月18日にインターナショナルプレミアとして上映された。

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(C)「宝島」製作委員会

会場となったホノルル・カハラ・モール内の『Consolidated Theatres Kahala』には上映前から長蛇の列ができ、若者から高齢者まで多様な観客が詰めかけた。立ち見が出るほどの満席状態の中、3時間11分に及ぶ上映中、観客は一瞬たりともスクリーンから目を離さなかった。上映後には熱気に包まれた会場で大友啓史監督が登壇し、Q&Aセッションが実施された。沖縄にルーツを持つ人々をはじめとする観客から、作品への感想や感謝、そして制作に関する質問が次々と寄せられ、監督はひとつひとつ丁寧に答えた。

大友監督が映画化を決意した理由をコメント
アメリカに統治されていた時代の沖縄を、日本国内の本土の人間がしっかりと知らなきゃいけない。戦争が終わった後、絶対的強者と弱者の間に何か生まれるのか。その残酷な現実をしっかりと伝えたかった。当時を生きた戦果アギヤーの若者たちは、生きていくことに必死だったからこそ生命力と粘り強さをもっていて、今の時代に届けるべきメッセージがあると感じました。我々がニュースで見ているウクライナやガザで起きているいろいろな出来事と、この時代の沖縄は重なり合うものがたくさんあると思っています。


さらに観客の一人は、「この映画にどれほど感謝し、感銘を受けているかをお伝えしたいです。監督が取り組まれたのは、本当に力強いものです。日本とアメリカによって様々な形で抹消されてきた歴史が、このような細部へのこだわりと配慮をもってスクリーンに描かれているのを見て、非常に感動しました。ありがとうございます。」と監督へ感謝を述べた。

大友監督が『Hero’s Island』という英題の意味を語る
沖縄がなぜ宝の島と呼ばれているのか?ということを皆さんに考えてほしい。沖縄には「命どぅ宝」という言葉がありますが、命こそが宝であるということを、もう一度知ってほしいという思いが一つ強くありました。ヒーローというのは、むしろ誰にも知られていない、歴史に名は残らなくても、大切なものを守ろうと人知れず生きて人知れず亡くなっていく。そういう無名の人たちこそがヒーローなのではと思っています。「宝島」は、だから「Hero’s Island」でもあるのです。

映画『宝島』が生み出す感動は、いま国境を越え、さらなる共鳴を広げ続けている。

映画『宝島』あらすじ

ある夜、一人の英雄が消えた。アメリカ統治下の沖縄で、自由を求め駆け抜けた若者たちの友情と葛藤を描く感動超大作。英雄はなぜ消えたのか?幼馴染3人が20年後にたどり着いた真実とはー。

沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)の3人。そして、彼らの英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオン(永山瑛太)だった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは“予定外の戦果”を手に入れ、突然消息を絶つ…。残された3人は、「オンが目指した本物の英雄」を心に秘め、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、オンの影を追いながらそれぞれの道を歩み始める。

しかし、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境では何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。やがて、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、米軍も動き出すー。消えた英雄が手にした“予定外の戦果”とは何だったのか?そして、20年の歳月を経て明かされる衝撃の真実とはー。


映画『宝島』2025年9月19日(金)より全国公開中
出演:妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太、塚本晋也、中村蒼、瀧内公美、栄莉弥、尚玄、ピエール瀧、木幡竜、奥野瑛太、村田秀亮、デリック・ドーバー
監督:大友啓史
(C)「宝島」製作委員会